1 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 04:10:45.82 ID:ztLrG87U0
【お昼】

男「女さん、女さん?」
女「ふぇ?なに?」
男「お昼一緒に食べましょう?」
女「あ……う、うん」

男「さ、隣どうぞ?」
女「…」
男「今日はですね、女さんの大好きなアスパラ巻き作ってきました」
女「…」
男「?どうしたんですか?」
女「……ごめんね?お弁当作ってあげられなくて……」
男「ふふっ、なに言ってるんですか?僕は君に食べてもらえるだけで幸せですよ?」
女「…」
男「ほら、あーん」
女「……はむ……もぐもぐ……」
男「……いつも菓子パンだけじゃ体に悪いです。ね?」
女「……むぐっ……」
男「ふふっ、可愛いなぁ」
なでなで…
女「////」

9 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 04:23:24.14 ID:ztLrG87U0
【幸せ】

男「美味しいですか?」
女「……うん……ありがと……」
男「ふふっ、もっと明るく言ってくださいよ?」
女「ありがと!」
男「うん。元気が一番ですね」
女「///」
男「ほら、あーん」
女「待って。私もあーんしてあげる」
男「そうですか。ん、あーん」
女「……こんなことぐらいしか……してあげられないもんね……」
男「もぐもぐ……」
女「ごめんね?私貧乏だから……」
男「何を謝る必要があるんです?僕は幸せですよ?」
女「だって、綺麗なお洋服も買えないし、いつも男君にいろいろ貰ってばっかりだし……」
男「…」
女「これじゃ彼女だなんて言えないよね?」
男「だめです。そんなこと言わないでください。第一中身がいいんだから、外なんか飾らなくても
  十分綺麗ですよ?僕は君が居てくれるだけで幸せ。それだけでいいんです」
女「…」
男「それに……君のなにより正直な所が大好き。さ、今僕は君に何をしたらいいですか?」
女「えっ?」
男「…」
女「……はぐ……」
男「はい」
ぎゅー。
女「////」
男「ふふっ。お金なんて要らないです。この温もりだけで……幸せです」


11 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 04:26:17.47 ID:ztLrG87U0
【自転車】

男「さ、帰りましょう?」
女「あ、自転車……」
男「え?ああ。今日はちょっと遅れそうだったので……」
女「…」
男「後ろ乗りますか?」
女「えっ?あ……うん……」

男「ふふっ。風が気持ちいいですねー」
女「うん!」
男「どうですかー?漕いでみますかー?」
女「えーと……自転車乗ったことないから……」
男「ふふっ。じゃあ練習しますか?」
女「……いい。ずっと後ろでいいよ」
男「///しっかり掴まっててくださいね?」
女「うんっ!」


22 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 04:37:12.43 ID:ztLrG87U0
【寄り道】

女「ねーねー?」
男「なんですか?」
女「ちょっと寄り道していい?」
男「ええ。どこにです?」
女「公園。ほらそこの」

男「ふぅ」
女「くすくす。疲れた?」
男「え?あ、ああ。全然。ちょっとため息ついちゃっただけですよ?」
女「そっか」
男「はい」
女「芝生にすわろっか?」
男「そうですね」

女「よっと」
男「あ、上手ですね。冠ですか?」
女「えへへ。小さい頃からここで遊んでばっかりだったから……私の遊び相手だったの」
男「……うん。いいですね」
女「はい」
ぽすっ。
女「お弁当ありがとうございました。こんなのしかあげられないけど……」
男「……大切にします」
女「えへへ////」
男「ほら、おいで?」
ぴと。
女「……男君はあったかいね……肩に持たれかかったまま……なんだか眠れそう」
男「そうですか?でも眠るんだったら膝にしてもらえると……」


23 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 04:41:32.69 ID:ztLrG87U0
【髪】

男「……夕日……」
女「ねぇ?膝に座ってもいい?」
男「ええ。いらっしゃい」

女「きれーだね……」
男「……ぎゅってしてもいいですか?」
女「くすくす。そうしてほしいからここに来たんだよ?」
ぎゅっ。
男「くんくん……」
女「///やぁだ///なにしてるの///」
男「女さんの髪……とってもいいにおいがしますね」
女「そんなことないよ?普通の……石鹸……」
男「そうですか?とってもいいにおいです。柔らかくってやさしいにおい」
女「でも……ほかの女の子はもっといいにおいだと思うよ?」
男「ほかの子なんてどうでもいいですよ。僕は君しか嗅ぎたくないです」
女「くすくす。犬みたいねー?」
男「そうですね。くんくん……」


25 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 04:46:21.50 ID:ztLrG87U0
【手】

男「手を貸してもらっていいですか?」
女「え?」
男「ほら。僕の両手に乗せて?」
女「?……」
男「あー……綺麗な手なのに……かさかさですね」
女「うん。しかたないよ?冬は寒いもん」
男「そこでこんなの持ってきました」
女「?」
男「ハンドクリーム。さ、塗りましょう?」
女「え?わ、悪いよそんなの……」
男「だーめ。彼女を大切に思ってなにがいけないんですか?ほら……」
女「…」

男「さ、どうです?」
女「え?んー……わかんない」
男「そうですか。でもこうやって塗ってたらそのうちまた可愛い手に戻りますよ?」
女「……」
男「少しだけ……こうやって指を絡めてていいですか?」
女「少しなんてやだ……ずっとがいい……男君の手のほうが暖かいもん」
男「……そっか……」


29 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 04:57:03.59 ID:ztLrG87U0
【夜】

男「暗くなってきましたね……帰りましょうか?」
女「……うん」

男「…」
女「それじゃあね?また明日」
男「あ、待って」
女「ん?」
男「……辛かったら……いつでも僕のうちに来ていいですからね?」
女「……んーん。大丈夫……そこまで迷惑かけられません。大丈夫だよ?」
男「……そうですか……また、明日ですね。おやすみ」
女「ん、あ……そうだ」
男「ん?」
女「はぐはぐ」
ぎゅー。
女「……今日はこの温もりを忘れないようにして眠るね?」
男「うん……いつだって来ていいからね……」
女「ばいばい!」

男「…」

しばらく女さんの家を眺めていた。どんなに時間が経っても…電気は点かなかった。
お母さんと二人で暮らしてきた小さな家。今は一人でも…そこは女さんの大切な家庭なんですね…


31 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 05:01:28.69 ID:ztLrG87U0
【携帯】

男「何してるのかなぁ……」

携帯電話を見つめる。もちろん着信なんて入ってこない。
残念ながら電話番号すらない。しかたないことなんですけど…ちょっと寂しいですね。

僕は君に電話を持たせてあげたいけど…君はそれを受け入れてくれない。
遠慮なんかしなくていいのに。気にしないでいいのに…

僕はただ、ずっと君の声を聞いていたいだけなんです。

暗い部屋で一人で居る君の話相手になってあげたいんです…

僕は…女さんの彼氏ですから…ほんとは君に何一つ我慢なんてさせたくないんですよ?

……せめて……早く眠って、朝日が昇るころに逢いに行きます。明るいとこで君の顔がみたいです…


36 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 05:11:19.10 ID:ztLrG87U0
【手袋】

女「はい」
男「あ、なんですか?」
女「手袋。編んできたよ?」
男「ああ、ありがとうございます」
女「えへへ///私とおそろいだよ?」
男「そうですか。よかったです」

女「…」
男「?どうしました?」
女「みんな……綺麗な手袋してるね?」
男「そうですか?」
女「なんかこれじゃあ寂しいかな……」
男「ふふっ。そんなことないです。この手袋は世界に二つだけしかないんですよ?
  どんなに高価なものなんかよりずっと価値があります」
女「……////」
男「でも確かにちょっと寒いですね……」
女「……あ……」
男「だからこうしましょう?左手を貸してください」
女「?」
すぽ。
男「ポケットの中には女さんの手が一つ……」
女「///男君の手も入れるから二つだよ?」
男「ふふっ、あったかいね?」
女「うんっ!」


40 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 05:15:48.63 ID:ztLrG87U0
【キス】

男「あー、雪降ってきましたねー」
女「うぅ……寒いねー」
男「それじゃあはぐはぐですね」
女「///わかってるね///」

ぎゅー。

女「んん……ぬくぬく」
男「顔真っ赤ですよ?てれてるんですか?」
女「え?そう?てれてないよ?寒いからかな?」
男「……じゃあもっとあったかくしてもいいですか?」
女「え?」
男「……今日で一ヶ月です」
女「あ……えっと///」
男「目を閉じて?」
女「……ん……」

ちゅっ。

男「……ふふっ。初キッス貰いましたね?////」
女「///いただきました////」
男「まだまだ寒いですね?」
女「もちろん!」

ちゅ!


42 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 05:23:08.72 ID:ztLrG87U0
【靴】

女「いたたっ…」
男「?どうしました?」
女「ちょっと靴が……小さくなったのかな?」
男「そういえばよくその靴履いてますね?」
女「うん……おかーさんがくれた靴だから……」
男「でも、サイズが合ってないんじゃ……」
女「いいの。大切な靴だもん」
男「大切な靴だからこそ、合わないなら履かないほうがいいです。靴だけじゃなく
  女さんの足まで悪くなっちゃいますよ?明日靴を買いに行きましょう?」
女「え?でもそんなお金……」
男「バイト代があります。心配しないでください。それに何度も言ってるでしょ?僕は
  君が大切だから……無理はさせたくないんです。遠慮なんてしないでください」
女「……じゃあ私もなにかあげる。なにがいい?」
男「え……そうですね……それじゃあ……」
女「?」
男「……今日は女さんの家で一緒に寝てもいいですか?」
女「えっ――」


43 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 05:28:02.59 ID:ztLrG87U0
【部屋】

女「だ、だめだよ。部屋汚い……」
男「大丈夫です。彼氏ですよ?」
女「……でも」
男「なにもしないです。約束でしょ?ちゃんと大人になるまでって……ただ
  君の隣で寝たいんです。だめですか?」
女「……私の家……寒いよ?」
男「だからこそ、君を暖められるんです」
女「…」
男「おいで?」

ぎゅっ。

男「……ずっとそばに居たいんだ……暗い部屋で一人っきりにさせたくない……それだけです」
女「…」
男「清純な付き合いでも……添い寝ぐらいはありだと思いますよ?」
女「わ、私はいいけど……」
男「じゃあ決まりです。一度家に帰ったらすぐに向いますね?家からお菓子持っていきます」
女「……うん……待ってる」
ぎゅっ。


49 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 05:45:16.86 ID:ztLrG87U0
【着いてきた】

男「くすくす」
女「…」
ぎゅー。
男「結局僕のうちまで着いてきちゃいましたね?」
女「もう今日は離れたくないもん。男君の所為だよ?」
男「///そうですね///さ、すぐに戻ってきますから、一度手を放してもらっていいですか?」
女「はぁーい」
男「……ちょっとまだ両親に君のコトを話すのは恥ずかしいんです……ごめんね?」
女「んーん。待ってる。すぐに戻ってきてね?」
男「はい」

男「お待たせしました」
女「うんっ!」
男「さ、手を――」
ぎゅー!
女「手だけじゃやーだ。抱っこ!」
男「///どうしたんですか?いつも以上に甘えて///」
女「だめ?」
男「全然。もちろんおっけーです」
女「///」


53 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 05:48:52.08 ID:ztLrG87U0
【車】

女「……車多いね……」
男「週末ですからね?」
女「みんな暖かそう……車なら風に触れなくても家に帰れるもんね?」
男「そうですね。でも君を抱っこして歩くことはできないですよ?」
女「あー、そっか」
男「どっちがいいです?暖かい車と、風の吹く僕の腕は?」
女「もちろんこっちー///」
男「ふふっ。またお金じゃ買えないもの見つけましたね?」
女「///」
男「耳真っ赤ですね?噛んでもいいですか?」
女「//だぁめ////」
男「///」

57 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 05:54:33.90 ID:ztLrG87U0
【コンビニ】

男「ちょっとコンビニ寄りますか?」
女「え?あ……うん」

男「ふぅ……やっぱり中はあったかいですね?」
女「…」
男「?なんでそんなにこそこそしてるんですか?」
女「なんにも買わないのにお店入るのは……」
男「大丈夫ですよ。ちゃんと買い物します。ほら、食べたいお菓子は?」
女「…」
男「遠慮したら抱っこしませんからね?」
女「!じゃ、じゃあこれ!」
男「ふふっ。いっぱい買いましょう」
女「////」


60 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 05:59:51.41 ID:ztLrG87U0
【フランクフルト】

男「あーん」
女「はふっ」
男「美味しいですか?」
女「もぐもぐ……うんっ!」
男「そうですか。ほらもう一口……」
女「違うでしょ?」
男「え?あ、そっか。あーん」
女「はーい」
男「はふはふ……」
女「美味しい?」
男「うん。女さんのおかげでいつもよりも美味しいです」
女「///」
男「たった数百円の食べ物でも……相手次第でこんなに味が変わるんですね?」
女「///ばか////ほら、ケチャップついてるよ?」
男「あ、それ僕が言おうとしたのに……ん……」

ちゅっ…


63 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 06:04:41.64 ID:ztLrG87U0
【銭湯】

女「あ、そうだお風呂……」
男「ついでだから銭湯行きますか?」
女「え?でも勿体無い……」
男「たまにはいいじゃないですか。僕も久しく行ってないです」
女「そうだね。でもちゃんと自分で払います。えっと……」
男「……財布可愛いですね……」
女「え?うん!これもおかーさんから貰ったの!」
男「……うん……」
女「?いこっか!」
男「抱っこしますね」
女「ぎゅーってね?」

女さんはとっても可愛いお財布を持っていました。
…高校生ですけど…とっても可愛いお財布でした。


67 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 06:12:44.34 ID:ztLrG87U0
【ユキ】

女「雪降ってるねー?」
男「ちょっと積りますね?あ」
女「?」
男「女さんのまつげに積っちゃってます」
女「ふぇ?な、なんかはずかしい///」
男「あ、まって!」

女「ん?」
男「……漫画でみたキスがあるんですけど……それをしてもいいですか?」
女「?いいよ///」
男「じゃあすこし降りてください」
女「ん」
男「目を閉じて?」
女「……ん……」

ちょん。

女「…」
男「……はい。できました」
女「……?」
男「ふふっ」
女「え?え?いつキスしたの?」
男「唇にはしてないですよ?したのはここ。僕のまつげみてください」
女「あ……雪……」
男「///これ一回してみたかったんです///」
女「///なんかろまんちっくだね?」
男「そうですね」
女「もう一回!」

69 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 06:22:29.46 ID:ztLrG87U0
【風呂あがり】

男「ふぅ……あ、でてきた」
女「おまたせー!」
男「ほこほこですねー?」
女「ふふっ、男君湯気でてるよー?」
男「え?あらら」
女「ほこほこではぐはぐして?」
男「ええ。ほこほこではぐはぐします」
ぎゅー。

男「あったかいねー」
女「ほっぺもだよ?」
すりすり。
男「////」
女「こんなに気持ちいいお風呂あがりはぢめてだよ?」
男「そうですね。いままでで一番ぬくぬくです」
女「///ほこほこではぐはぐして、ぬくぬくでらぶらぶだね?」
男「ほこほこではぐはぐ。ぬくぬくでらぶらぶ。あとはちゅっちゅですね?」

ちゅ!


72 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 06:28:31.62 ID:ztLrG87U0
【うた】

女「るーるるー♪」
男「あれ?なんか聴いたことある歌ですね?」
女「そう?よくおかあさんが寝る前に歌ってくれたんだ。えっと……」
男「?」
女「……忘れちゃった。でもいい歌だったのは覚えてるの……」
男「そうですね。うろ覚えでもいいから歌ってもらってもいいですか?」
女「うん!るーるるー♪」

男「……なんだか星空にあう歌ですね」
女「うん……やさしいうた。なつかしいうたなんだ」
男「思い出せるといいですね」


75 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 06:34:42.08 ID:ztLrG87U0
【到着】

男「ごーるですね」
女「ちょっと待ってね?」

ガチャ。

女「……電気点けるね?」
男「いいです。いつも通りで大丈夫。おじゃまします」
女「……ん」

男「ふぅ……」

なんにも散らかってなんかいませんでした。案内された女さんの部屋。
そこには古ぼけた机や箪笥…あとはなんにもない。そんな部屋でした。

女「……おかあさんいなくなってから……私だけになっちゃって……」

外から照らす小さな外灯以外、この部屋に光を与えてくれるものはないみたいです。
…電気は通ってるけど…節約なんですね。大切なお金…
たしかおかあさんの残してくれたお金でしたね。

女「ごめんね?なんにもない部屋で……」
男「いいえ。女さんがいるじゃないですか。それだけでいいですよ?」
女「……」
とん。
ぎゅっ。

静かな部屋で抱きしめる僕の彼女は、いつもに増して小さい気がしました。


77 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 06:40:40.31 ID:ztLrG87U0
【ふたりのじかん】

男「…」
女「…」

男「もっと傍に来てください。寒いでしょ?」
女「…」
ぴと。
男「……女さんは偉いですね。ずっと一人でここに住んで……」
女「……おかーさんのおうちだもん……当たり前……」
男「…」
ぎゅっ。

男「ふふっ、でもおかげで世界に僕と君だけみたいですね?」
女「うん////」
男「ほら。もっと甘えてください。今がチャンスですよ?」
女「//にゃー///」

なんにもないけど。暗く静かな部屋だけど。

とっても温かいです。


79 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 06:43:20.71 ID:ztLrG87U0
【ポッキー】

男「お菓子食べましょうね」
女「うわぁ……」

男「はい、あーん」
女「はむ」
男「あ、まだ食べないでね?」
女「ふぇ?」
男「また一つしたいことがあったんです。あーん」
カリッ。

女「ふぁ///」

カリカリカリ…ちゅっ。

男「もぐもぐ……んー。いつも以上に甘いです」
女「////もっともっと!」
男「ええ。わかってますよ、あーん」

カリカリカリカリ…ちゅっ。


83 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 06:54:11.52 ID:ztLrG87U0
【ほふく】

男「あ、でも床は畳ですからまだあったかいですね」
女「!ねぇねぇ?」
男「ん?」
女「ふふー。マッサージしてあげる!横になって!」
男「?そうですか。お願いします」
女「うつぶせね?」

男「これでいいで――」
ぽふん。
男「あ、こら」
女「えへへー////」
男「ふふっ、マッサージは口実ですか?」
女「男君の背中あったかぁい……」
男「///できるなら仰向けで包み込みたいですね///」
女「だぁめ!それはどきどきしすぎるもん////」
男「もう十分してます///」(胸…///)
女「にゃんにゃん♪」
ちゅー。
男「!M、耳をすわないで////あうっ///」
女「ちゅー……」


90 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 07:07:46.75 ID:ztLrG87U0
【時間】

女「もう12時かぁ……」
男「さ、もう寝ましょうか」
女「え?」
男「明日は早起きしてお出かけしましょう?太陽の下で見る女さんがやっぱり
  一番可愛いです。暗い部屋より……僕は君を外で抱きしめたいです」
女「///」

女「あ……お布団一つ……」
男「?いいじゃないですか。一緒です」
女「///」
男「さ、今日は存分に僕をカイロにしてください。ずっと朝まで抱きしめていますから……」
女「あのね?」
男「なんですか?」
女「……寝る前に……キスしてもいい?」
男「もちろんです」
女「……ちょっとだけ……大人なキス……」
男「あ……」


92 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 07:13:23.46 ID:ztLrG87U0
【すこしだけ】

男「……いいんですか?」
女「いけない理由がないよ?」
男「でも……その……」
女「ごめんね?まだ恐いからその先は……」
男「……うん。じゃあお布団の中でしてもいいですか?」
女「////」
こくこく。
男「……ちょっと強めにはぐしますね」
ぎゅっ。
女「……あったかい……大好き」
男「それじゃ……」
女「おくち開けたほうがいいのかな?」
男「////すこしだけ///」
女「あーん……」

どきどきしながらも…僕はちょっとだけ大人に近づきました。

ちゅっ…ちゅ。

短い間だったけど、ちゃんと舌と舌を合わせました。唇と唇を。

女「……んっ……////ふふっ///」
男「///愛してますよ///」
女「だーいすき////」
ちゅ。
また最後に軽く唇を重ねて、初めて女の子を抱いて寝ました。
いい夢をみた気がします。

106 名前: スカイダイバー(東京都) :2007/03/13(火) 07:47:01.42 ID:G21akgEI0
【きらきら】
男「街がきらきらして、明日はクリスマスですね…」
女「そ、そうだね…」
男「そうだ。少し…早いですけど。…メリークリスマス。」
女「うわぁ…!きらきらの…髪止め…!」
女「付けるね…っ!似合う…かな…?」
男「ええ、とても…。綺麗ですよ。」
女「嬉しい…っ!」
男「…あまりくるくると回ると、転んじゃいますよ?」
女「あっ…で、でも……」
男「…元気無いですね?何か…気に入らなかった…?」
女「わ、私…みんなみたいにプレゼント交換とか…出来ないから…」
女「…ごめんね…私も男さんにきらきらした物…あげたかったな…」
男「…ふぅ…」
男「…女さん?…僕はいつも女さんから色々な物、貰っていますよ…?」
女「えっ…?え…っ?」
男「きらきらの瞳と、きらきらの笑顔と。…女さんは僕の宝物ですから。」
女「あの…えっと…っ///」
男「さっきの笑顔…これからも…見せて下さいね。」
女「ぁ…///…は…はいっ…!///」
男「ふふ。髪留めが霞んじゃうくらいの素敵な笑顔ですよ。」

149 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 13:15:56.51 ID:ztLrG87U0
【おはよう】

男「……ん」
女「しゅぴー……」

目を覚ますと、僕の上に覆いかぶさるように女さんが居ました。

男「…」
なでなで…
女「……ん……ふぇ?」
男「おはようございます……ふふっ」
なでなで。
女「あ……ん、おはよ」
男「ずっと僕の上で寝てたんですか?」
女「え?あ、あー……寒かったから///」
男「……もう少しこうしてていいですか?」
女「おねがいします///」

ぎゅ。

寒いけど。とってもいい目覚めでした。


150 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 13:20:26.25 ID:ztLrG87U0
【朝ごはん】

男「お腹空きましたか?」
女「……ん……」
くぅ…
男「あはは。さ、朝ごはんです。昨日買ったパン食べましょう?」
女「はぁい」

男「これ好きなんです。チョコスティック」
女「私も……それいっぱい入ってるもんね?」
男「ええ。お得です。ほら、あーん」
女「もくもく……あーん」
男「もぐもぐ……お茶がまだ残ってますね。飲みますか?」
女「あーん」
男「くすくす。おっきな赤ちゃんですね?はい」
女「んっんっんっ……ぷはー」
男「可愛いです」
女「////」
すりすり…


152 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 13:27:28.72 ID:ztLrG87U0
【洗濯】

男「さあ、顔を洗ってお出かけしましょう。靴を買いに行きますよ?」
女「あ、洗濯しないと……」

男「…」
女「よいしょっ。よいしょ……」
男「……手洗い……寒くないですか?」
女「ん?あはは……寒いけど……仕方ないよ?」
男「僕も一緒に洗います」
女「!い、いいよ////」
男「だって女さんだけに冷たい思いはさせたくないです……」
女「でも……その……わ、私の下着とか////」
男「……/////待ってますね///」
女「////」

女「お待たせー。さむさむ……」
男「こっちおいで?」
女「?」
男「待ってる間に手袋を僕の手で温めておきましたよ?さ、両手を拝借」
ぴと…
女「/////」
男「温まったらまたハンドクリームを塗りましょうね?」
女「うん///」
さすさす…


153 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 13:33:52.32 ID:ztLrG87U0
【洋服】

女「着替えてくるね?」
男「はい」

女「よっと。お待たせ?」
男「うん。いつも通り可愛いですよ?」
女「////ごめんね?もっといろいろ洋服着てる彼女がいいよね……」
男「なんでですか?服なんて飾りです。若者はそれがわかってないんですよ」
女「でもやっぱりおしゃれなほうがいいでしょ?」
男「可愛い服。綺麗な服。……僕はなによりも女さんの編んでくれたこの手袋が
  一番暖かいです。見栄えなんか温もりには勝てませんよ?」
女「……はぐはぐ」
ぎゅっ。

女「……ほんとだ……暖かいと……幸せになれるね?」
男「そういうことです。僕はずっと……君のコートでいたいです」
女「///キスして?」

ちゅっ。


154 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 13:46:20.38 ID:ztLrG87U0
【おでかけ】

女「手袋!」
男「はい」
女「マフラー!」
男「ふふ、ロングマフラーです。二人で巻きましょう」
女「……帽子?」
男「ニットですね。女さんにはこのぽんぽんが着いたのを……あれ?想像以上に可愛い……」
女「////」

男「さあ、おでかけです」
女「最後に……」
男「手を重ねましょう」
女「体も重ねて……」
男「最後はやさしく唇を……」

ちゅっ。

男「……ふふっ。舌の先端だけでも……あったかいんですね?」
女「////」
男「ずっと僕の手を……や、今日は腕に掴まっててもらいましょうか?」
女「うんっ!」
ぎゅー。


156 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 14:07:57.49 ID:ztLrG87U0
【マフラー】

女「あったかいねー」
男「マフラーですか?そうですね」
女「こんなに長いマフラーってあるんだぁ……」
男「そうですね。ちょっと前に流行ってましたよ?」
女「う……流行とかよくわかんないや……はは……」

男「あ」
女「んー?」
男「ちょっと今日は毛糸を沢山買いましょうか?」
女「?」
男「女さんさえよければ……マフラーを編んでほしいです」
女「え?あー……いいよ?」
男「とびっきりあったかいのをお願いしますね?」
女「うんっ!二人で巻けるのだね?」
男「もちろんです」


157 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 14:12:00.82 ID:ztLrG87U0
【缶コーヒー】

男「ちょっと喉渇きましたね」
女「あ!お茶持ってくるの忘れた……」
男「?ああ、コーヒー買いましょう?」
女「…」

男「ほら、買ってきました」
女「勿体無いね……ごめんなさい」
男「くすくす。ほら、膝に乗ってください」
ぽすん。
男「ほっぺを失礼します……温かいですか?」
女「////うん///」
男「甘いコーヒー買いました。」
パキン!
男「んっ……ふぅ。ぬくぬくです。ほら」
女「んっんっ……うわぁ、美味しいね?」
男「ですね」
女「甘いねぇ?コーヒーってもっと苦いのかと……」
男「僕はそれでもいいですけど、女さんにはなんか甘いのがぴったりかと」
女「あー?ばかにしてるなぁ?」
男「くすくす」


160 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 14:16:46.42 ID:ztLrG87U0
【高校生】

男「あ……」
女「?同じクラスの子……だね?」
男「バイクの後ろに乗ってるのは彼女ですかね?へぇ……」
女「…」

男「寒いけどいい風ですねー」
女「……さっきの二人もデートかな?」
男「たぶんそうですね。休日はそのためにあるようなものですから」
女「やっぱりカラオケとか映画とか……そういうのかな?」
男「そうですね」
女「…」
男「僕はそういうのちょっと苦手かもしれないです。変な話かもしれませんが……
  君を膝に乗せてこうやって公園で日向ぼっこしてるほうが……生きてるって感じです」
女「でも高校生らしくないよ?」
男「人間らしくはありますよ?恋愛に必要なのは愛情だけです。あとはおまけですね」
女「……もっとひっついていい?」
男「そうしてもらえると嬉しいです」
ぎゅ。


165 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 14:45:13.62 ID:ztLrG87U0
【てんとうむし】

男「あれ?」
女「ん?」
男「ほら、てんとう虫です。寒いのに頑張ってますねぇ」
女「ほんとだ。こっちおいで?」
男「あ、虫とか大丈夫ですか?」
女「うん。ちっちゃい頃からずっと一緒に遊んでたから……ほら」

人差し指の付け根あたりに乗せたてんとう虫はゆっくりと指を上っていきます。
女さんはなんだか…とっても楽しそうでした。

女「てんとうむしはね?」
男「うん?」
女「おひさまに向っていくから「天道」虫って言われてるんだよ?ほら」
男「ほんとだ。太陽に向って……飛んでいきましたね?」
女「ねー?」
男「うん」

これを、この瞬間を幸せと言わずしてなにを幸せと言いましょうか?
君のおかげで…また一つ賢くなりました。

166 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 14:55:40.87 ID:ztLrG87U0
【飛行機】

女「まったりだねー」
男「うん。そうですね……もっともたれかかっても大丈夫ですよ?」
女「///手を廻して?」
男「こうかな?」
女「ちーがーう。こうだよ?」
男「ああ。なるほど」

女「あ。飛行機だ」
男「なんか高いですねぇ」
女「乗ったことある?」
男「……どうも恐いです……」
女「くすくす。ねー?」
男「空を飛びたいってのはありますけど、高すぎますよねぇ?」
女「もっと低く飛べるならいいのにね?」
男「ええ。手を繋いで低空飛行。ロマンチックです」
女「低空飛行はロマンチックなの?くすくす」


168 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 15:02:09.25 ID:ztLrG87U0
【喘息】

女「……こほっ。こほ……」
男「?」
女「けほけほっ。……こほっ」
男「あ、ほら……」
ぽんぽん。

女さんは喘息を患っていました。症状は軽いみたいですけど…やっぱりたまにこうなっちゃいます。
吸引器は一応僕も持ち歩いてますので…そっと口に当ててあげるんです。

男「ほら、吸って?」
女「けほけほっ。……すぅ……」
男「…」
ぽんぽん。
女「……ん……」
男「大丈夫ですか?」
女「うん。けほっ、ごめんね?」
男「いいえ。ほら、ぎゅってしてていいですよ?」
女「…」
ぎゅっ。
男「……僕のほうこそごめんね?そういうのよくわからないや……でもこうやって
  抱きしめることはできるから……これで君が楽になってくれれば嬉しいです」
ぽんぽん。
女「……大好き……」
ぎゅっ。


169 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 15:06:44.73 ID:ztLrG87U0
【出会い】

男「……初めて逢ったときもこんなのでしたね?」
女「うん……懐かしいね?」
男「くすくす。懐かしいですか?僕にはなんだかこの間のことのような……」
女「でももう一年?」
男「そっか……お付き合いするまでが長かったですね?」
女「ほんとはずっと好きだったんだよ?」
男「ふふっ。お待たせしました」
女「だーいすき!けほっ!」
男「あらら」
ぽんぽん。

そうですね…一年か…早いような長かったような…


170 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 15:10:57.84 ID:ztLrG87U0
【あの子】

同級生「ねぇねぇ?」
男「?」
同級生A「あの子いっつもパンばっかり食べてるよね?」
男「え?ああ。好きなんじゃないですか?」
同級生B「あれ?男知らないの?あいつの家すっげ貧乏なんだぜ?」
男「?そうなんですか?」
同級生B「なんか親と二人暮らしだったらしいんだけど、死んじゃったらしくて……
     今は一人暮らしなんだと。やっぱ高校生だからな……楽じゃあないだろ」
男「…」

女「…」
男「失礼します」
女「!な、なんですか?」
男「ちょっと一緒にお話しませんか?」
女「……話すことなんてないです」
ガタッ

男「あー……」
同級生A「なにしてんだお前?」
男「……いえ……」

171 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 15:14:08.25 ID:ztLrG87U0
【しつこい】

男「あ、女さん」
女「…」
ぷいっ。

男「待ってくださいよ?」
女「…」
すたすた。

男「…」
女「…」
すたすた。

男「…」
女「なんですか!?」
男「あ、やっと振り向いてくれましたね?」
女「ずっと後ろ着いてこないでください。私なにかおかしいですか?」
男「え?あ、そういうわけじゃ」
女「……どうせ……可哀想とか思ってるんでしょ?ほっといてください」
すたすた…

男「…」
同級生A「なにがしたいんだよ?ほっとけよ、同情してるのか?」
男「や、そんなのではないのですが……はぁ」


172 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 15:18:36.92 ID:ztLrG87U0
【体育】

女「…」
男「あ、見学ですか?」
女「!また?もうほっといてよ……」
男「ちょっとだけ僕の話を聞いてもらえませんか?」
女「聞く理由がありません」
男「そんなこと言わずに……」
女「…」
すたすた。
男「あ、待ってくださいよ」

同級生A「また始まった。金魚のフンだなあれ」
同級生B「なにがしたいんだろうな。あいつ……」

男「待ってくださいよ」
女「もう!なんなの!?」
男「僕はただ君とお話したいだけです。それだけですよ?」
女「うそばっかり!あなたも私を見てひそひそ話してたじゃない!」
男「あー、それは……」
女「もう着いてこな、けほっ!」
男「!?」
女「けほっ!けほ……けほけほっ!」


173 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 15:21:11.95 ID:ztLrG87U0
【触れる】

男「!だ、大丈夫ですか?」
女「けほっ、ほ、ほっといて!」
男「そんなわけには――」
女「触らないで!」
パシッ!
男「っと!」
女「けほっ、ただの喘息、けほっ、いいからほっといて!」
男「いやです」
女「?」
男「保健室に行きますよ?さ」
女「!さ、触らないでって……」
男「問答無用です」
女「……けほっ!」



177 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 15:33:59.45 ID:ztLrG87U0
【友達@】

男「さあ、これで少しは楽になりましたか?」
女「…」
男「大変ですね。喘息って……辛いんですよね?」
女「…」
男「……こっち向かなくてもいいです。話を続けますよ?」
女「……けほっ」
男「僕は……あなたと友達になりたいです」
女「え?」
男「なんでしょうね……君の話を聞いて、君を知りたくなりました」
女「な、なにを言ってるんですか?」
男「わかりません。ただ僕は君と仲良くなりたいんです。だめですか?」
女「……同情してるの?」
男「さあ?どうでしょう?」
女「最低ね」
男「わかりません。でも……仲良くしたいのは本当です」
女「……けほっ、けほ」
男「あ、ほら……吸ってください」
女「…」


179 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 15:35:40.21 ID:ztLrG87U0
【友達A】

男「まあそういうことなんですが……いいでしょうか?」
女「だめって言ってもどうせずっと着いてくるんでしょ……」
男「いいえ。言いたいことは言いました。嫌ならいいです」
女「…」
男「友達です」
女「……そういうのよくわかんない……」
男「僕もですよ?」
女「…」
男「……友達です」
女「…」
こくん。


180 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 15:36:35.52 ID:ztLrG87U0
【友達B】


男「!いいんですか!?」
女「…」
男「ああ、よかったよかった……よろしくおねがいしますね?」
女「……私と居たってなんにも楽しくないよ?」
男「それを楽しくするのが友達ですよ?」
女「……くすくす。ほんとに変な人ね?」
男「あ、初めて笑ってくれましたね。いいですね」
女「////」


――――――


男「今思えばあれは完全に告白ですよね?」
女「くすくす。お互いに鈍感だったもんね?けほけほっ」
ぽんぽん。
男「でも告白までは長かったです……」
女「……ちゃんと覚えてるよ?」
男「ええ。あれも寒い日でしたね……」


186 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 15:50:28.02 ID:ztLrG87U0
【屋上】

男「屋上でランチはどうですか?」
女「いいよ?」

男「天気がいいですねぇ」
女「…」
男「?どうしたんです?」
女「……なんかほかの子から言われない?」
男「?なにをですか?」
女「その……私と居て……」
男「なにも。さ、今日はいっぱいお弁当作ってきたんです。一緒に食べましょう?」
女「…」

男「いつもパンばっかりでお腹空きません?」
女「だって……安いもん」
男「そうですね。いいことです。はい、ウインナーどうぞ」
女「……ありがとう」
男「変わりにそれ一口貰ってもいいですか?」
女「ん、どうぞ」
男「ありがとうございます」

同級生A「……あれは付き合ってるのかな?」
同級生B「知らね。饅頭食いながら焼酎うめぇな……」
先生「お前は学校でなにをしてるんだ?」
同級生AB「「!!?」」

187 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 16:04:21.59 ID:ztLrG87U0
【けしゴム】

男「うーん……」
女「?どうしたの?」
男「や、この問題がどうにも……」
女「くすくす。男君はあんまり勉強ができない子なのね?」
男「ははっ、恥ずかしながら……」
女「どれどれ?あ、ここの式間違えてるわよ?」
男「え?」
けしけし…
かりかり。
女「ほら、こうじゃないかな?」
男「……あ!あーなるほど」
女「ね?」
男「……」
女「ん?」
男「あ、や。なんでもないです」
女「?」

とっても小さな消しゴムでした。消しゴムを最後まで使ったことがないので…
なんだか申し訳なくなりました。


190 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 16:08:36.54 ID:ztLrG87U0
【休み】

男「明日から二連休ですね」
女「うん」

男「お休みの日はなにをしてるんですか?」
女「別に。なんにもしてない」
男「……そうですか」
女「…」
男「あ」
女「え?」
男「もしよければ一日付き合ってもらえませんか?」
女「??」
男「ほら、この間の問題。あのあたりまだよくわかってなくて……今度の
  テストも自信ないから教えてほしいです」
女「あー……」
男「いいですか?」
女「……うん」
男「そうですか。じゃあ……図書館とかどうです?」
女「いいわね。わかった」
男「うん。待ってますね。それじゃ」
女「…」


女「あ……これって……デート?なわけないか……はぁ……」


191 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 16:13:43.13 ID:ztLrG87U0
【図書館】

男「おまたせしました……」
女「あ、こら。待ってますって言っといて遅れるな」
男「あはは。すいません……」
女「ばか」
男「…」
女「……なに?」
男「や、私服……」
女「え?あ……///」
男「いいですね。可愛いです」
女「ほんとに?……昔から着てる服なんだけど……」
男「そうですか?全然綺麗だし似合ってますよ?」
女「////ほ、ほら!早く勉強!」
男「はい」

男「図書館かぁ」
女「たまに来るよ?」
男「そうですか。僕は初めて来ました」
女「?初めて?なんでここで勉強しようって言ったの?」
男「……あとでわかります」
女「?」


192 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 16:19:33.24 ID:ztLrG87U0
【うどん】

男「お腹空きましたね」
女「くすくす。全然勉強する気ないでしょ?」
男「そんなことないですよ?空いちゃったものはしかたないです……うどん食べに行きましょう?」
女「えっ……」
男「おごります。教えてくれるお礼です」
女「わ、悪いよ」
男「だめです。譲れません」
女「……変なの。じゃあいただきます」
男「ええ」

男「ぷはー……」
女「美味しかったね?」
男「やっぱり出汁は関西のほうがいいですね。うすいほうが美味しいです」
女「?そうなの?」
男「そうですよ。関東は濃い口すぎです……」
女「ふーん……」


194 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 16:29:45.00 ID:ztLrG87U0
【寝】

男「……くぅ……」
女「……眠っちゃった……」
男「すぅ……」
女「変な人……なんで私なんかの友達になってくれたのかな?」
男「…」
ぴと。
女「!手……」
ぎゅっ。
女「……あったかい……あ、男の子……そっか////」
男「……すぴー」

女「私達……カップルに見えるのかな?」
男「……くぅ……」
女「……やさしくしてくれてありがとう。寝てるあなたに言うのは卑怯かもしれないけど……」

女「好きです」


198 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 16:38:06.49 ID:ztLrG87U0
【閉館】

男「……ふぁ」
女「ほら、男君?」
ゆさゆさ。
男「ふぇ?」
女「くすくす。もう閉館だよ?」
男「あ。あー……」
女「全然勉強しなかったね?おばかさん?」
男「あらら。すいません……」

起きたとき、僕の手はなんだか暖かかった。少しだけど…感触も覚えていました。

男「…」
女「それじゃ、帰ろうか?」
男「あ、待って」
女「ん?」
男「あと少しだけ、一緒に居てもらってもいいですか?」
女「えっ?」
男「…」
女「……うん」

男「ちょっと外を歩きましょう?」
女「うん。いいよ」

ほんとは勉強なんて口実でした。僕の目的は…


201 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 16:42:40.08 ID:ztLrG87U0
【秋風】

男「もう冬はそこまで来てますね」
女「ええ。銀杏の葉がいっぱい……」

二人で銀杏の並木道を歩きました。

男「……女さん」
女「ん?」
男「……手を繋いでもいいですか?」
女「…」
すっ…

無言で答えてくれました。全て…準備はできてたんです。

僕が言い出さなくても…お互いに同じこと思っていました。

男「……風……強いですね」
女「……うん」
男「銀杏の黄色が映えてますね。いい景色――」
女「けほっ、けほ……」
男「あ……」



202 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 16:48:14.29 ID:ztLrG87U0
【わかりたい】

男「大丈夫ですか?ほら」
ぽんぽん。
女「けほっ、大丈夫。けほけほ!」
男「吸引器持って来てます?」
女「んん、けほっ!」
男「ほら、貸して?」
女「…」

女さんをベンチに座らせて…そっと吸引器を口に当てる。
その間ずっと僕の手を握って居てくれました。僕もそれに答えます。

男「…」
女「すぅ……っ」
男「どうですか?」
女「……けほっ!ん、大丈夫……けほけほ!」

いつもより辛そうでした。…僕は…この辛さを分かってあげたかった。

言葉よりも、体がそれを示しました。


203 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 16:51:37.07 ID:ztLrG87U0
【はぐはぐ】

ぎゅっ。


女「あ……」
男「…」

抱きしめました。

そのまま…背中をさすってあげて…自然と女さんも手を廻してくれて…


男「あ……」
女「…」
男「すいません……」
女「……」
男「……」

タイミングなんか知らない。

言うしか…それしか頭にありませんでした。

でも


勇気なんだしていません。自然にそう言えました。


204 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 16:52:42.01 ID:ztLrG87U0
【  】


男「……好きです」


女「……私も……好き」




207 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 17:01:58.79 ID:ztLrG87U0
【たいせつ】

男「…」
女「…」

顔は合わせないで…抱きしめたままで…想いを伝えました。
答えはすぐに返ってきて…耳が触れるその感触が体に広がりました。

男「……僕の……大切な人になってもらえますか?」
女「……私……女の子らしいことできないよ?」
男「そんなの関係ないです。好きですから……傍にいてほしい」
女「……お金ないから……楽しいことできないよ?」
男「お金のおかげで楽しいことなんて……君が笑ってくれることが一番です」
女「……けほっ」
男「…」
ぽんぽん。
女「けほけほっ……ひっく……けほっ」
男「……泣いてますか?」
女「うんっ……けほっ」
男「……大好きです」
女「ありがとう……ひっく……けほっ、けほ」
男「収まるまでこうしてていいですか?」
女「…」
ぎゅっ。

喘息が僕の背中を押してくれました。

女さんの辛さはわからなかったけど…気持ちはわかりました。

それが収まっても、昼が夜に変わっても…抱きしめる手は緩みませんでした。

208 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 17:14:41.12 ID:ztLrG87U0
【恋人@】

男「…」
女「…」

肩を寄せて…ただぼーっとしました。

女「……恋人だね?」
男「そうですね」
女「……ふふっ」
男「んん?」
女「ううん。なんか……変だなぁって」
男「そうですか?」
女「初めて話しかけられて……初めはちょっと嫌だったけど……友達になって……」
男「計画通りかな?」
女「こぉら。……だんだん気になってきて……好きになって……」
男「やっと結ばれましたね」
女「……ほんとにいいの?」
男「当たり前です」
女「…」
男「恋をするのにお金が必要ですか?愛するためには裕福いないといけませんか?」
女「……ううん」
男「ですよね……大好きです。これからいっぱい思い出を作りましょう」


210 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 17:15:25.79 ID:ztLrG87U0
【恋人A】

女「もう一度……ぎゅってしてもいい?」
男「…」
ぎゅっ。

男「……愛していきます……よろしくお願いします」
女「……うん……」



僕らの恋は、こうやってハグから始まりました。

銀杏の散る季節に

僕は大切な人ができました。



212 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 17:20:24.84 ID:ztLrG87U0
【それから】

男「でも一ヶ月前かぁ」
女「くすくす。すぐにラブラブになれたね?」
男「ええ。僕としては出会ったときからもう恋は始まってましたけどね?」
女「私もだよ?けほけほ……」
ぽんぽん。
男「……楽になーれ、楽になーれ……」
女「けほっ……ふふっ、なにそれ?」
男「おまじないですかね?わかりません」
女「ふふっ」
男「……そっか」
女「ん?」
ぷに。
男「僕はこの笑顔が……独り占めしたかったんですね……」
女「////ちゅー……」

ちゅっ。


253 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 23:30:54.84 ID:ztLrG87U0
【出発】

男「さ、もう行きましょうか?」
女「まだいいよぉ」
男「くすくす。そんなこと言ってたらずっと動けませんよ?」
女「ずっと……このままでいい」
男「…」
ぎゅ。
男「昔話に花を咲かせていると、こんなふうにそこから出れなくなっちゃいます。
  僕は早く君の足にぴったりなガラスの靴を探したいです。ね?」
ぽんぽん。
女「うふふ//じゃあ抱っこして?」
男「人が沢山いるところなのでちょっと……
女「ちぇっ。じゃあキス!」
男「ええ」

ちゅっ。

男「さ、行きましょう?」
女「うんっ!」



255 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 23:47:35.89 ID:ztLrG87U0
【まち】

男「到着です」
女「うわ……人すごいね」
男「あ、そういえばこんな所でデートするの初めてですね?」
女「…」
男「どうしました?」
女「わ、私場違いじゃない?」
男「ふふっ、どこまでもシンデレラですね?全然。カップルなんですから、大手を振って
  歩きましょう。さ、腕をどうぞ?」
女「…」
ぎゅっ。

男「ほら。うつむかないで?顔をよく見せてください?」
女「……にぃ」
男「うん」
ちゅ!
女「!あー。いきなりは卑怯!////」
男「えへへ///」


256 名前: エヴァーズマン(アラバマ州) :2007/03/13(火) 23:55:40.00 ID:ztLrG87U0
【ハンバーガー】

男「ちょっと小腹が空きました。ハンバーガー食べましょう?」
女「あ……」
男「わかってると思いますけど、遠慮したら抱っこなしですよ?」
女「!いじわる……」
男「ふふっ」

男「さ、おまたせしました」
女「うわー……こんなの初めて食べるよ?」
男「そうですか……ちょっと人のいない所がいいですね。あそこの階段に座りましょう?」
女「?」

男「さ、僕の前に」
女「うん」
ぽす。
男「はい、あーん」
女「もくもく……美味しい」
男「あ、なんか僕ら今すっごい若者ですね?」
女「そーかな?」
男「そうです。女さんちょー可愛いです」
女「くすくす。変な喋り方」
男「ふふっ。はい、あーん」
女「もくもく」


273 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 03:28:12.13 ID:qetpNiiT0
【大学生】

女「あ……」
男「大学生ですね。すぐそこになんとか大学があったはずです」

女「…」
男「……進路かぁ」
女「……働かなくちゃ……」
男「…」
女「でも、働いたら貧しくないもんね?おかーさんのお金に頼らなくても……」
男「働かなくても食べていける仕事もありますよ」
女「?」
男「女さんは小さな頃……夢はありましたか?」
女「えっと……あぅ」
男「僕はありましたよ?」
女「?」
男「綺麗なお嫁さんを貰って……二人で暮らすんです。小さな家でもいい。二人で……」
女「…」
男「ここから先はまた今度お話します。さ、ちょっとはぐしますね?」
ぎゅっ。
女「…」(ドキドキ…)


276 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 03:51:30.40 ID:qetpNiiT0
【靴屋】

男「さあ好きな靴を選んでください?」
女「…」
男「どうしました?」
女「あの……ど、どう選んだらいいのか……」
男「?好きな靴です。気に入った靴を選んでください?」
女「…」
男「……さ、そこに座って?」

男「足を失礼しますよ?」
女「あぅ……」
男「ふふっ、綺麗ですね」
女「///えっち///」
男「さ、どうですか?履き心地は?」
女「えっと……」
とんとん。
女「丁度みたい……」
男「そうですか?じゃあこっちも履いてみてください」
女「ん……」

店員「……私の出る幕はなし……か」


279 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 04:03:08.78 ID:qetpNiiT0
【決定】

男「じゃあどの靴にしますか?」
女「…」
男「僕としてはこの赤いのがいいと思いますが……」
女「こっち……」
男「そうですか?」
女「…」
男「そっちがいいのならそうしますが……」
女「……えっと」
男「くすくす。値段なんて気にしちゃダメですよ?」
女「だ、だって……」
男「彼氏がくれるプレゼントです。遠慮はいけません。僕は君に……一番似合う靴を
  買ってあげたいです」
女「……ぐすっ」
男「…」
ぎゅっ。

店員「ふふっ……なんだかなぁ」



280 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 04:14:07.81 ID:qetpNiiT0
【あかいくつ】

男「すいません。この靴ください」
店員「はーい」

男「はい。おまたせしました」
女「…」
男「?受け取ってもらえますか?」
女「……ありがとう」
男「いいえ。おかーさんの大切な靴は、帰ったら綺麗にしてとっておきましょう?」
女「うん。ちゃんと綺麗に……こっちも」
男「うん」
なでなで。

男「そういえばこんなの貰いました」
女「?」
男「福引券らしいです。ちょっとやってみましょう?」
女「福引?あの……カラカラーって」
男「そうです」
女「わー……そういうのやったことないなぁ……」
男「くすくす。もちろん女さんに廻してもらいますよ?」


281 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 04:20:37.88 ID:qetpNiiT0
【帰路】

男「結局ティッシュでしたね……」
女「残念だったね」
男「毛糸も買ったし……靴も買って、僕の欲しかったCDも買えました。
  帰りますか?」
女「うん」

男「寒いですねぇ」
女「…」
男「?」
女「…」
男「……うん」

ぎゅっ。

男「あぁ、あったかいです。大好きですよ」
女「私も……ありがとう。マフラーちゃんと編むから……」
男「うん。楽しみにしてます」
女「…」
男「……今日も一緒に居てもいいですか?」
女「え……うん」
男「ふふっ、ありがと……ん?電話?」


283 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 04:31:52.00 ID:qetpNiiT0
【お泊り】

男「母親からでした」
女「?」
男「今日はみんな居ないから……留守番してくれって言われちゃいました」
女「あ……そっか」
男「だから留守番しましょう?」
女「えっ?」

男「僕の家に招待します」
女「!」
男「だめですか?」
女「えっ!あ……その……」
男「誰も居ないです。遠慮なさらずに」
女「そ、そうじゃなくて……////」
男「え?……あっ」
女「////」
男「す、すいません!何にもしないです!約束は守ります/////」
女「ほんとに?」
男「ほんとです。互いの初めては……もっともっと大人になってから。ですもんね?」
女「……いく」
男「うん。それじゃ、荷物を置きに女さんの家に一度戻りましょうか?」
女「……抱っこ」
男「よいしょっ」


289 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 05:10:07.81 ID:qetpNiiT0
【家】

男「ささっ、どうぞ」
女「うわー……」

男「ちょっと僕の部屋汚いかも知れませんが……」
女「んーん。すっごい暖かいね」
男「あ、どうやら母親が出がけに暖房を点けていってくれたみたいです」
女「…」
男「せめて今日だけでも……君にぬくぬくの夜をプレゼントしたいです」
女「でもね?」
男「ん?」
女「私は……その……男君とひっついてるのが一番あったかいの」
男「……うん。そうですね」

ぎゅー。

男「ぬくぬく……」
女「////ちゅーして?」
男「ええ。何回でも……キスさせてもらいます……」
ちゅっ。

ちゅ!



294 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 05:33:51.21 ID:qetpNiiT0
【質問】

男「あー……また雪が降ってますね」
女「こんな日はね?おうちすっごい寒いの……」
男「今日はぬくぬくです。もっとひっついてください」
女「にゃー」

男「……一つですね……聞きたいことがあるんですが……」
女「ん?」
男「女さんの家は……借家ですか?」
女「えっと……ううん。たしかおじーちゃんが昔から持ってて……」
男「そうですか……」

男「もうひとつ」
女「?」
男「……僕のこと……好きですか?」
女「うん。大好き」
男「///即答ですか///」
女「えへへ////」
男「じゃあですね……真面目なお話があります」
女「?」


296 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 05:37:24.69 ID:qetpNiiT0
【ふたりぐらし】

男「正座します」
女「??」
男「僕も女さんが大好きです」
女「///」
男「もちろん……ゆくゆくは君と結婚したいです」
女「!け、けっこ……///」
こくこく!
男「ふふっ。でもそれはまだまだ先の話です。僕らはまだ子供です」
女「…」
こくこく…
男「でもですね?」
女「?」

男「子供かどうかなんて……関係ないです。僕は君が大切です」
女「?」
男「……厚かましいかもしれません。いろいろステップを飛ばしているかもしれません……」
女「??」
男「……君の家で……一緒に暮らしてもいいですか?」
女「!!!??」


299 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 05:42:57.11 ID:qetpNiiT0
【青春】

女「え……あ……」
男「……僕は……あの寒い家で君が一人でいるのがとても辛いんです」
女「でも……」
男「ええ。あの家は女さんの大切な我が家です。わかっています。……だから
  こそ、僕は君をあそこで暖めてあげたい。ずっと一緒に居たいんです」
女「そんなの……高校生なのに……」
男「高校生だからです。僕らの青春は一度しかありません……僕が君を好きに
  なれたのも、君が僕を好きになってくれたのも、偶然でもあり必然でもあった
  はずです」
女「…」
男「僕はいつも、自分の思ったようにしか行動しません。君に告白したのだってそうしたかった
  からです。……愛してます。誰よりも……僕は君の傍にいたい」

男「もう寂しいなんて言わせない。貧しいなんて言わせない……ずっと傍に居てくれませんか?」


301 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 05:50:38.77 ID:qetpNiiT0
【婿入り】

男「…」
女「…」
男「……だめですか?」
女「……でも……」
男「いきなりすぎますよね……しかたないんです。昨日君の家で寝たときからずっと
  思っていました。彼氏として、僕は寒い部屋で君を一人にしたくない。ならば僕が
  君の家に住み着けばすべて解決かと……僕なりの答えです」
女「……ほんとに?後悔しない?」
男「するものですか。僕のこれからの人生は……君と小さな家、暖かいぬくもり。
  それさえあればあとは全ていりません。……答えを教えてください」
女「…」
男「…」

ぎゅっ。

女「……ほんとに……ずっと傍に居てくれる?」
男「約束します」
女「…」

女「……よろしくお願いします」


302 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 05:59:22.30 ID:qetpNiiT0
【ぬくもりふたつ】

男「……OKですか?」
女「…」

ちゅ。

女「……大好き……ひっく……」
男「……うん。ありがとう」
ぎゅー…

女「ひっく……ほ、ほんとに一緒なんだね?」
男「ええ。親が帰ってきたら説明しましょう。どんなに反対されても、もう
  絶対に離れません。ずっと一緒です」
女「うえっ……おかーさん……っ……喜んでくれるかな?」
男「そう思ってくれるように……頑張ります」
女「ひっく、ひっく……寂しかった……辛かった……」
男「…」
女「寒かった……哀しかった……やっと……やっとあったかい人に……出会えた……」
男「僕もです。初めて愛して……最後まで一緒です」
女「うえぇぇっ!」
ぎゅー!

泣かせてしまいました。内緒ですけど…すごいどきどきしてます。
だって…これはプロポーズですよね?それはもはや夫婦ですよね?

でも…僕とこの子の恋愛です。

貧しいなんて言わせません。暖かければ…愛さえあれば、問題ないんです。


305 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 06:11:08.30 ID:qetpNiiT0
【引越し】

男「……さ、とりあえず今日は眠りましょう?」
女「……はぐはぐ」
男「もちろんです。おいで?」
ぎゅっ

男「……明日……全て親に話します」
女「…」
男「大丈夫です。すべて分かってくれます……僕の親ですから」
女「……ん」
男「明後日は学校おやすみしましょう?」
女「……うん」
男「引越し作業です。あ、女さんはなにもしなくてもいいですよ?僕が一人で……」
女「んーん。一緒にする。彼女だもん」
男「……そうですね。お願いします」
女「一緒の部屋?」
男「うん。女さんのおかーさんの部屋は……そのままのほうがいいでしょ?」
女「…」
こく。
男「あと一つ空き部屋がありましたね……あ、やっぱりそこに――」
女「だめ。一緒の部屋。……一緒のお布団がいいの」
男「…」
なでなで…

男「そうですね……ずっとぬくぬくです」
女「///」


308 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 06:18:31.43 ID:qetpNiiT0
【こころのなか】

一人で眠るよりも

    二人で眠るほうがあたたかいんです。

 僕はそれを…
               …大好きな大好きな…君に伝えたかった。

…正直…

    …どこまで踏み入っていいのかわかりませんでした…

だけど…
                 君はなにひとつ嫌な顔をしませんでした。
  全て受け止めてくれる。

            いつだって…遠慮しながらも答えてくれる。
  
   そんな綺麗な心が大好きです。
                     愛しています。

 
      一生大切にします。大好きです。


309 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 06:26:02.75 ID:qetpNiiT0
【荷物】

男「よいしょっ!」
女「これも持っていく?」
男「あー……いいです。置いてきましょう」

女「お母さん達全然反対しなかったね?」
男「そうですね。みんな女さんのこと気に入ってくれました」
女「……とんとん拍子だね?」
男「ふふっ。僕もびっくりです」
女「くすくす。男君から言い出したのに?」
男「そうなんですけど……実現してみるとすごい幸せな感じで…」
女「……二人暮らしかぁ……」
男「漫画ですねぇ」
女「ほんとに。……ぼろっちくても……二人の家かぁ……」
男「そうですね」
女「……////」
男「くすくす……」


310 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 06:36:28.06 ID:qetpNiiT0
【自立】

男「言い忘れていました」
女「?」
男「このお金なんですが……」
女「!」
男「親がくれました。おそらく……50万円ですかね?」
女「!!す、すごい……」
男「これは全部女さんに預けます」
女「?」
男「わざわざこうやって親元を離れるわけです……自立します」
女「で、でも学生だし……」
男「ふふっ。節約とか……女さんにかかれば楽勝でしょ?たまに
  バイトします。それでなんとか暮らしていきましょう?」
女「……いいの?」
男「二人で助け合って……貧しさを跳ね返しましょう?」
女「……うんっ!」
男「さてと……これから……ここが僕の家かぁ」
女「ようこそ!」
男「うん。よろしくお願いします」

ちゅ!



316 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 06:58:09.03 ID:qetpNiiT0
【朝食】

男「おはようございます」
女「ふぇ……おはよ……」
男「さ、朝ごはんを作りました。食べてください」
女「!すごい……ごはんだ……」
男「くすくす。黙って炊飯器を持ってきました。あと少しばかりお米も……」
女「朝ごはん……なんかまともに食べるの久しぶり……」
男「ささ、いただきます」
女「いただきまーす!」

女「あーん……もぐもぐ」
男「美味しいですか?」
女「////」
こくこく。
男「明日からですね、僕コンビニでバイトです」
女「コンビニ?」
男「えぇ。面接したらですね、OKだって。廃棄品持って帰りますね」
女「!いいの?」
男「もちろん。でもそんなのばかり食べてたら体壊しちゃいますから……自炊もしますよ?」
女「……その……料理教えてもらってもいい?」
男「はい。女さんの手料理食べたいです」
女「/////」


317 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 07:04:04.78 ID:qetpNiiT0
【庭】

男「庭にですね」
女「?」
男「畑を作りましょう?」
女「畑?」
男「えぇ。野菜を作るんです。勉強して……やっぱり自給自足が一番です」
女「すごいね……私そんなの思いつかなかった……」
男「ふっふ。こういうのは男の仕事ですからね。自然の野菜を食べて……女さんの喘息も
  治りますように……」
なでなで。
女「////」

男「まだ学校まで時間がありますね。ちょっと縁側でお茶しますか?」
女「うんっ!」
男「あ、お弁当も作ってますので、お昼は屋上に行きましょうね」
女「あ……パン買わなくていいの?」
男「ええ。もうひもじい思いはさせません。二人で美味しくいただきましょう」
女「///抱っこ!」
ぽすん。
男「おっと……幸せですね」
女「うん……」
ちゅっ、ちゅっ。
男「////お金がなくても……ね?」
女「これからは毎日甘えれるんだね?嬉しいよ!」
ちゅっ、ちゅ!
男「////」


322 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 07:25:39.28 ID:qetpNiiT0
【登校】

男「着替えましたかー?」
女「はーい」
ととと…ぴょん!

男「あはは。なんか制服久しぶりのような気がします」
女「えへへ////」
男「……一緒に登校ですね」
女「うん……幸せだね?」
男「くすくす。さぁ、自転車で行きましょう」
女「おー!」

男「さ、後ろにどうぞ?」
女「はぁーい」
男「……なんか元気になりましたね?」
女「?」
男「ふふっ、気のせいかな?出発です」
女「////」
ぎゅー…


327 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 08:15:55.52 ID:qetpNiiT0
【学校】

男「いやぁ、なんか有名人ですね?」
女「ちょっと恥ずかしいね///」
男「そうですか?みんないつかは結婚して家庭を持つんですから……当たり前ですよ?」
女「……///」

男「あはは。先生に怒られました」
女「あぅ……」
男「でも僕らの青春ですからね?誰にも邪魔させません」
女「……男君はすごいね?」
男「?なにがですか?」
女「私の廻り……どんどん変えてくれるもん」
男「あー……恋のチカラですかね?そうしたいからそうするんです。女さんが
  大好きだから……君を幸せにしたいからこうするんですよ?」
女「////そういうことすぐ言ってくれるもん///」
男「?」

328 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 08:27:18.59 ID:qetpNiiT0
【卵焼き】

男「さあ、お昼ご飯です」
女「…」
ととと……ぎゅっ。
男「?」
女「……手……」
男「ふふっ、あまえんぼさん?」
女「////」

男「あったかいですねー」
女「天気いいねー」
男「さ、お弁当です。初めて……二人分作りましたね」
女「うわぁ……」
男「くすくす。おおきなお弁当箱に二人分詰めて持ってくる日がくるとは……」
女「ピクニックみたいだねー///」
男「そうですねぇ。はい、あーん」
女「ぱく!もぐもぐ……美味しいよ!」
男「甘めに焼きました。卵焼きどうです?」
女「……おかーさんの味に似てる……甘い……」
男「…」
ちゅっ…
男「ご飯粒……ついてました」
女「////まだご飯食べてないよ?///」
男「あ、あれれ/////」
女「でももっと!」
ちゅ!


331 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 09:21:04.44 ID:qetpNiiT0
【おかーさん@】

男「おなかいっぱいですねぇ」
女「うん」
男「ちょっと調子に乗って作りすぎました。あはは」
女「でも、こんなにお腹いっぱいになったお昼ご飯久しぶりだよ?」
男「……お母さんは、いつお亡くなりになったんですか?」
女「…」
男「あ、ご、ごめんなさい……」
女「中学3年の……冬。事故で死んじゃったの」
男「…」
女「あまりに突然で……お父さんも居なかったから、一人ぼっちになっちゃって……」
男「……ひざにどうぞ……」
ぽすん。
女「いっぱい泣いたんだ。大好きだったから……こんなに簡単に人って死んじゃうんだなぁ
  って。それからしばらく学校も行けなっくって……この学校に入学が決まってたけど、そん
  なのどうでもよくなってて。……私も死んじゃおうかなって思っちゃった」
男「…」
ぎゅっ。
女「でも、そんなことしておかーさんが喜ぶはずないって。せっかく頑張って通わせてくれた高校だから
  頑張ろうって……ひもじくても……負けないって。喘息が辛くても泣き言は言わないって……」
男「……うん」
ぽんぽん。

333 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 09:29:25.16 ID:qetpNiiT0
【おかーさんA】

女「でもね?ずっと寂しかったんだよ?もとからそんなに友達作るのうまくなかったし……
  ひそひそ話されることもあったから。虐められなかったのが救いかな?」
男「そんなやつがいたらもっこもこです」
女「……それで、男君に話しかけられて……嬉しかったけど……どうすればいいか
  わかんなくて。でも男君はずかずかと私の中に入ってきた」
男「…」
ぴと。
女「ほっぺあったかいね?」
男「……うん」
女「小さい頃からあまえんぼな子だったんだ。ずっとおかーさんと二人で……貧しくても
  楽しかった。おかーさんが居なくなって、男君が傍に居てくれて……幸せです」
男「天国のおかーさんに、僕はありがとうを言わなければいけませんね」
女「おかーさんも喜んでくれてるよね?……ありがとう。私……もう泣かないね」
男「泣かせません」
女「……」
ぎゅっ。

男「……おかーさんのかわりはできなくても……僕は僕のぬくもりを君にあげられます。
  だから、遠慮せずにどんどん甘えてください。大好きです」

ちゅっ。

同級生A「……停学あけたと思ったら……こんなもんみせられるとは……」
同級生B「なぁ?饅頭食いながら……焼酎恋しい……」


341 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 10:50:49.16 ID:qetpNiiT0
【残り時間】

男「あと五分ぐらいですね」
女「にゃんにゃん…」
男「ふふっ、学校でもお構いなしですね?」
なでなで…
女「だめ?」
男「いえいえ、もっともっと甘えてください」
女「/////」
男「……手を貸してください」
ぎゅう…

男「……ぬくぬく」
女「うふふ///」
男「ほっぺもこんなに柔らかくて……唇も」
ちゅっ。
女「だぁいすき///」
すりすり。


同級生A「……ここ学校だよな……」
同級生B「……」

344 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 10:55:16.71 ID:qetpNiiT0
【仕事】

男「さ、帰りましょうか?」
女「うん!」

男「一度女さんを家に送って、それからバイトに行ってきます」
女「何時に帰れる?」
男「そうですねぇ……おそらく22時ぐらいですね」
女「お風呂沸かしてたほうがいい?」
男「うーん……節約するためには……あ、一緒に入りますか?」
女「!/////」
ぽこぽこ!
男「あはは///冗談です////」
女「////まだはずかしい////」
男「ふふっ。そのうちね?」
女「えへへ//」
こくこく。

男「それじゃ、行ってきます」
女「いってらっしゃい!」

女「……////いってらっしゃい////ふふ///」

345 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 11:01:42.30 ID:qetpNiiT0
【初出勤】

男「すいません。今日からバイトの……はい、そうです」

男「よろしくおねがいします」
店長「おお!よろしく」
男「なんか中途半端な時期ですいません……」
店長「いやいや!もうすぐ年末だし、大助かりだよ!」
男「はは……」
店長「彼女と一緒に住んでるんだろ?えらいねぇその歳で!」
男「いえ……まあ愛してますから」
店長「うわっ……///まあいいか。じゃあ今日は仕事の流れとかを軽く教えるね」
男「はい。お願いします」
店長「帰るときに廃棄の品持って帰っていいから!沢山食えよ?」
男「あ、すいません……」


347 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 11:05:44.68 ID:qetpNiiT0
【レジ】

店長「そういえば前にバイト経験は?」
男「あ、ちょこちょこ派遣のバイトしてました。チケットもぎりとか……」
店長「接客は大丈夫?」
男「おそらく、ぎこちないかもしれませんが……」
店長「うん!言葉遣いは問題ないし、とりあえず僕の仕事見ててね?」

店長「ありがとーございましたー」
男「ましたー」
店長「とまあ、こんな感じです」
男「わかりました」
店長「じゃあおねがいしてみていいかな?」
男「そうですね。やってみます」

男「はい、ありがとうございました」
店長「……うんうん!上出来!」
男「あはは……」


349 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 11:09:57.66 ID:qetpNiiT0
【品だし】

店長「この時間はちょっとだけお客さんが多いから、隙を
   ついてジュースの補充をするんだ」
男「あ、やっぱりそういうのって裏からなんですね」
店長「当たり前だろぅ?前から入れたら賞味期限ぐちゃぐちゃだぞ?」
男「そうですね」

男「うわー、冷蔵庫でっかいですねー」
店長「こう……棚の間からお客が居ないのを確認して……」
ごろごろごろ…
店長「いれると。まあ簡単な作業さ」
男「はい」
店長「で、お客さんが着たらダッシュでレジに戻る。ほんとはもう一人
   バイトが居るんだけど、居ないときはそうやってね?」
男「わかりました」



350 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 11:14:00.10 ID:qetpNiiT0
【さけ】

店長「酒、タバコについては……」
男「未成年はだめなんですよね」
店長「それをうまいこと言わなきゃいけないんだ」
男「あー……」
店長「最近の子はなんというか……言い方次第で態度が変わるからねぇ。
   こればっかりは実演できないけど、とにかく断ってね?」
男「ええ」
店長「あ、それともし強盗なんかが着たら、レジの後ろにあるカラーボールを
   メメタァすればいいから」
男「あー、もこもこにしなくてもいいんですね」
店長「……まかせるよ。さ、最後は雑誌の整理だ」
男「はい」

351 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 11:18:43.79 ID:qetpNiiT0
【こんな感じ】

店長「とまあ一連の流れはこんな感じ。どうかな?」
男「うーん……とりあえず今のところは大丈夫です」
店長「おでんやその他ファーストフードの作り方は、また今度教えるから
   とりあえず今日はこんな感じで。あと一時間もすれば……夜中の人が
   着てくれるよ。それまで頑張ろうか」
男「はい」


店長「いらっしゃ……おう、おはよう」
夜中「はい、おはようございます」
男「あ、よろしくお願いします」
夜中「?あ、新しいバイトの子?」
店長「うん。夕方からお願いしてるんだ」
夜中「よろしく。俺は夜中のバイトです。夜中でいいよ」
男「よろしくおねがいします」


352 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 11:24:14.20 ID:qetpNiiT0
【おわり】
 
夜中「へぇ……彼女と暮らしてるのかい?」
男「はい。といっても昨日からなんですが」
夜中「ふふっ、新婚さんだね。俺も早く売れて彼女幸せにしないと……」
男「?なにかやられてるんですか?」
夜中「うん。売れないギターマンさ。今度ライブやるから、よかったら来てよ?」
男「はい。是非伺います」
店長「うし!じゃあ男君あがろうか!お疲れ様!」
男「あ、どうもありがとうございました。これからよろしくお願いします」
店長「じゃあ今度は明後日。また同じ時間にお願いね?」
男「はい」

夜中「あ、これ持って帰ってあげなよ?プリン」
男「いいんですか?」
夜中「俺は俺で夜中にでるのを貰うし。店長は太りすぎで甘いの止められてるからね?」
男「いただきます。きっと喜びますね」

男「それじゃ、おつかれさまでした」
夜中「おつかれー」
店長「うんおつかれ!」
夜中「……いい子ですね」
店長「うん。僕の目もまだまだ死んでないね?」


353 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 11:27:59.70 ID:qetpNiiT0
【ただいま】

男「ただいまー」
とてて…
女「お帰り!」
ぎゅ!

男「はい。お土産です」
女「?わー!プリンだ……」
男「電気は点けないんですか?」
女「あ……いつもの癖で……」
男「うん。女さんがいいのなら……僕は大丈夫です」
なでなで…
女「////」

男「ほら、家から蝋燭持ってきてたんですよ?」
女「わぁ……」
男「ふふ、綺麗でしょ?」
女「うん……」
男「お風呂入ろうかな……」
女「あ、それなんだけど……」
男「ん?」

354 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 11:30:54.15 ID:qetpNiiT0
【なんと】

女「やっぱり一緒にはいろ?」
男「!!!」
女「えへへ///だってそのほうがお湯代浮くもん///」
男「い、いいんですか?」
女「///電気つけちゃやだよ?あとタオル///」
男「も、ももっ、もちろんです!」
女「///」
男「じゃあ早速……いいですか?」
女「うんっ!」

男「は、入りますね?」
女「はぁーい」
ガラガラ…
男「……//////」
女「////じろじろみないで///」
男「暗闇に慣れるのはいつになりますかね////」
女「えっち!」


356 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 11:34:25.58 ID:qetpNiiT0
【ざぱー】

男「一緒に浸かれますか?」
女「ちょっと狭いかも///」
男「///」
ざぱーーー…
女「あ、あー……お湯零れちゃった……あー」
男「あ、すいません////」
女「いつも一人だから、二人はいっちゃうとこうなるよね……気を付けまーす……」

男「…」
女「……もっとひっついていい?」
男「!お、女さんがよければ///」
女「///」
ぴと。
男「/////やわらかいですね///」
女「えへへ////」
ちゅっ!


360 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 11:41:00.94 ID:qetpNiiT0
【月明かり】

男「ふぅ……」
女「もっとぺたー……」
ぺた。
男「/////」
女「大好き///」
男「……生殺しとはまさにこれ……」
女「ん?」
男「あ、いえいえ///月が綺麗ですね」
女「うん……」
男「電気がない生活も……考え一つで楽しくなりますね」
女「そうかな?」
男「ええ。蝋燭の綺麗な火に気が付いたり……だんだん見えるようになったり……」
女「?あ、!!!こら////」
男「////」
女「……あったかいね」
男「はい……」
ぴと。

男「/////」(素数を……素数を数えよう……/////)


362 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 11:59:15.29 ID:qetpNiiT0
【べたべた】

男「わしわし……」
わしわし…
女「ほこほこー」
男「そうですね」
女「えい!」
ぎゅー!
男「こら、まだ拭き終わって……」
女「ほこほこほっぺー」
すりすり。
男「////」

男「ずっとべたべたですね」
女「にゅ?」
男「なんというか……僕はいいですけど、飽きないですか?」
女「全然。ずーっとひっついてるよ?」
ぎゅー。
男「……そうですね。暖かいですもんね」
すりすり。
女「ずーっと甘えるんだー」
すりすり。
男「////嬉しい限りです///」


364 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 12:07:49.20 ID:qetpNiiT0
【プリン】

男「さあ、プリン食べますか?」
女「うんうん!」

男「あーん」
女「ちゅるっ……あまぁい///」
男「ふふっ」
女「男君も、あーん」
男「ん……うん。美味しいですね」
女「なんで捨てちゃうのかな?」
男「やっぱり「売る」のは難しいんですよ……しかたありません」
女「可哀想だね……誰かに食べてもらうために生まれてきたのに……」
男「そうですね。だからせめて、僕らで美味しく食べましょう?あーん」
女「はむ……おいし///」


366 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 12:13:37.61 ID:qetpNiiT0
【しんしん】

男「さむっ……また雪降ってますね」
女「さむさむ……」
ぴと。
男「毛布を被って……くすっ、二人羽折みたですね?」
女「えっとー、抱っこみたいなのがいい」
男「?あ、こうですか?」
女「そうじゃなくて……こう!」
男「……///なんかお父さんになった気分です////」
女「///」

男「これは積りますね……」
女「雪は好きなんだけど……夜に降ると寒くて嫌だったんだぁ」
男「そうですか……」
女「一人で布団被って、さむさむって……」
男「……ふわふわの毛布買いましょうか?」
女「んーん。こうやって男君であったまるからいいよ?うりうり……」
すりすり…
男「////」


367 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 12:22:46.38 ID:qetpNiiT0
【CD】

男「そういえば僕の部屋にあったコンポ、持ってきましたよね?」
女「うん。部屋においてるよ?」
男「ちょっとリビングに置いておきましょう」

男「使い方教えときますね?ここを押して……」
女「おー」
男「で、CDを入れて……再生」
女「おー……なんて曲?」
男「この曲ですか?Stardust RevueでBe My Ladyです」
女「いい曲だねー」
男「ふふっ、わかりますか?よかった」
女「ほら、さむさむ……抱っこ」
男「はいはい……」

男「……ラブソングっていうのは……哀しいうたが多いですよね……」
女「んー……よくわかんないや……」
男「歌詞を辿れば、実は哀しいうただったりするのに……しっぽりしちゃう
  曲もあるんです。要はふいんきですね?」
女「ふいんき?」
男「ええ」
女「……雰囲気じゃない?」
男「え?ふいんき……雰囲気……あ、あー」
女「うふふ、おばかさん?」
男「////」


369 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 12:28:04.33 ID:qetpNiiT0
【君が好き】

男「BGMを変えてみましょう……」
女「今度はどんな曲?」
男「ちょっと有名なバンドですね。Mr.Childrenで君が好きです」

女「…」
男「どうですか?」
女「……キス……」
男「うん」

ちゅっ。

男「……こういう気分になれますね」
女「このうた好き……やさしいね?」
男「シンプルですけど……君が好きっていう言葉は、なによりも強く
  やさしい言葉です。あらためまして……君が好きです……」
女「……大好き……」

ちゅっ…


372 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 12:34:48.78 ID:qetpNiiT0
【洋楽と邦楽】

男「僕は外国のうたはあまり知らないんです……」
女「?」

男「いつか聴こうとは思ってるんですが……どうにも日本の音楽から
  離れられないんですよね……むむむ」
女「だめなの?」
男「だめではないですけど、まあ背伸びぐらいはしたいです」
女「ふーん……私はよくわかんないや」
男「うーん……」
女「外国の曲でもなんでも、こうやってしっぽりできるなら大歓迎だよ?」
男「あ、そうですね。大切なのはそういうことですね」
女「言葉が伝わらなくても……想いは伝わる」
男「僕が言おうとしたんですが……それも通じましたね?」
女「うん。さむさむ……」
ぎゅー。


376 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 12:43:08.46 ID:qetpNiiT0
【靴下】

女「ねーねー?」
男「ん?」

女「寝るときって……靴下って履く?」
男「あー、僕は履きませんね。なんか逆に風邪ひいちゃうって聞きました」
女「私ずっと履いて寝てた……」
男「じゃあ今日から裸足で寝ますか?」
女「うんうん」
すぽ。

女「素足で……うりうり」
男「////それは////」
女「えへへ///親指とひとさし指で……はみはみ」
男「/////」
女「足の指でも人差し指って言うの、なんかおかしいよね?」
男「薬指なんてもっとありえませんよ」
女「ねー?うりうり……」
男「///手を絡める以上に/////どきどきですね///」
女「うふふ////」

378 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 12:49:34.51 ID:qetpNiiT0
【電気】

男「そういえば、いつも夜は電気点けないんですか?」
女「うん……」
男「あ、そうだ。実家から小さい電気スタンド持ってきます。それなら
  電気代もかかりませんよ」
女「あ、そっか」
男「僕が居なくても寂しくないように、本とかも買ってきましょう」
女「いいよぉ。本は図書館で借りるから……」
男「でも図書館は漫画ないですよ?」
女「漫画ばっかり読んでるからおばかさんなんだよ?」
男「あれ、母親と同じこと言いますね」
女「おばかさん?」
くりくり。
男「///鼻はやめてください///」
くりくり…
女「あはは、可愛いねぇ?」
男「あー、言ってくれますね。お返しです。こちょこちょ……」
女「ひゃう!くすぐったぁい///」
こちょこちょ…


380 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 12:56:59.44 ID:qetpNiiT0
【寝ない】

男「もうこんな時間ですか……」
女「早いね?」

男「いいですね……小さな蝋燭と、一枚の毛布。それとちょっとしたBGM
  だけで、こんなに遊んでいられますね」
女「……夫婦って……こんなのかな?」
男「///どうでしょう?///」
女「寝る?」
男「んー……」
女「私はもうちょっと起きてたいな」
男「そうですね。もう少しお話しましょう」
女「キスも」
男「はいはい……」
ちゅ。

男「…」
女「……くぅ」
男「可愛い寝顔……独り占めかぁ……////」
なでなで。
男「さ、お布団に運びますね……ねんねしましょう……」
女「……すー……」
男「……や、それは……まあでも……うん、彼氏ですもんね……」

ちゅっ。

男「おやすみ」


381 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 13:04:29.80 ID:qetpNiiT0
【夜中】

夜中「…」

ウィーン

夜中「あ、いらっしゃいませー」

同級生B「…」
夜中「…」
同級生B「…」
夜中「……未成年だよな」
同級生B……饅頭と焼酎は合うんです……旨いです……」
夜中「……ごめん」

同級生A「やっぱ買えなかったか」
同級生B「ああ。即効ばれた……停学にさえならんかったら……家の酒で
     どうにかなったんだけど……はぁ」


382 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 13:08:16.85 ID:qetpNiiT0
【夜 中】

男「……すぅ……」
女「……けほっ!」
男「くー……ん?」

女「けほけほっ……」
男「あ。ほら、吸引器」
女「すぅ……けほけほ」
男「大丈夫?」
女「んん……ごめんね?起こしちゃって……けほっ!」
男「んーん。ほら」
ぽんぽん。
男「僕が居るから……安心して」
なでなで…
女「……けほけほっ」


男「……大変ですね」
女「うん……でもいつもなら一人で起きて……ちょっと恐かったけど、今日は
  違ったよ。大好き……」
男「…」
なでなで…


397 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 15:25:54.77 ID:qetpNiiT0
【積雪】

男「……ん……ふぁ」
女「……くぅー……」

男「…」
カラカラ…
男「!おぉ……」
女「すぅ……」
男「……よいしょっ」

女「……ふぇ……んん」
男「起きました?」
女「……あ、おはよ……」
男「おはようございます。ほら、見てください」
女「?わぁ!雪!」
男「積りました。ちょっとびっくりして……眠ってる女さんを縁側に連れて来てしまいました」
女「すごーい!今年初めてだね!?」
男「えぇ。そうですね。さ、上着着ましょう?」
女「真っ白だぁ……うわぁ」

399 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 15:34:41.10 ID:qetpNiiT0
【雪見】

男「はい、あったかいお茶です」
女「ありがと」

男「真っ白ですねぇ」
女「冷たかったよ?」
男「あ、触りました?僕もちょっと……」
ぎゅも。
男「わー、冷たいなぁ」
女「皆びっくりしてるよねぇ」
男「女さん、女さん」
女「?」
ぴと。
女「ひゃん!」
男「ほら、つめたーい」
女「///ばかぁ///えい!」
ぼふん!
男「わっぷ!やったなぁ?」
ぽふ!
女「あははっ!」
ぽふん!ぽふ!

男「ふふっ、朝から楽しいですね?」
女「はーはー。手がちべたいねー」
男「ほら」
きゅっ。
男「すぐにぬくぬくです」
女「顔もー!」
すりすり。

400 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 15:38:32.40 ID:qetpNiiT0
【歩いて】

男「今日は自転車危なそうですね。歩いていきましょうか」
女「はーい」

男「さ、ニット被ってください……んー、可愛い////」
女「マフラーも!」
男「もちろん手袋もです」

女「わーどこもかしこも真っ白だねー?」
男「はい。これはなかなか……記録的ですね?」
ぎゅも。ぎゅも。
女「ふふっ。足音が重いね?」
ぎゅも。ぎゅも。
男「ほんとだ」
女「はー。息も真っ白」
男「はー。はー。あぅ、メガネが……」
ふきふき…
女「ふふっ///」


401 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 15:46:39.38 ID:qetpNiiT0
【ゆきだるま】

女「みてみて?」
男「あ、もう雪だるまですか……子供は早いですねぇ」

女「ふふっ。いっぱいあるねぇ?」
男「全部顔が違いますね。個性いっぱいです」
女「この子首傾げちゃってる。あはは」
男「こっちの子は目が爪楊枝ですよ。ちょんって」

男「みんな……作った人の子供なんですね」
女「ん?」
男「それぞれが抱える想いや歩いてきた道。そのわずかな違いが……想像力と
  して雪だるまになってるんです。ロマンチックでしょう?」
女「ほんとだねー。……私達も帰ったら子供作ろうね?」
男「!!!」
女「あ!ち、違う///ばかばか////」
ぽこぽこ!
男「////女さんが言い出したんじゃないですか///」
女「////」
ぽこぽこ!


406 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 16:22:39.78 ID:qetpNiiT0
【バトミントン】

男「あ、女さん」
女「今日は男女ともに体育館だね?」

男「女子はバトミントンですか」
女「うん。ほらほら」
ぽーん

男「うわっと!」
ぽーん
女「えいっ!」
ぽすん!
男「なんのっ!」
ぱーん!
女「甘い甘い!」
シパパーン!
男「何っ!?」

男「ふぅ……上手ですね?」
女「ふっふっふ。私のバトミントンは108式まであるぞ?」
男「それはびっくりです」

同級生A「…」
同級生B「なんで一緒にしてんだろ?」


407 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 16:27:31.25 ID:qetpNiiT0
【バスケットボール】

男「よっと」
すぽん!
女「わー。百発百中だね?」

男「中学の頃はバスケ部でしたからね」
女「へぇー……なんで続けなかったの?」
男「折角の高校生を部活で潰したくなかったです。結局いい選択でしたね」
女「えいっ!」
男「おっと!甘い甘い」
女「ぷー」
男「くすくす」
女「よっと」
男「ふふっ」
女「えーい!」
男「まだまだ……」

女「ぜぇ、ぜぇ……」
男「ふふっ、まだまだだね?」
女「けほっ!けほけほ」
男「あ」
女「けほっ!けほ!」
男「大丈――」
女「すきあり!」
しゅっ!
男「あ!卑怯ですよ!」
女「へっへーんだ///」


408 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 16:34:36.57 ID:qetpNiiT0
【清涼飲料水】

女「汗かいたねー?」
男「女さんと遊びすぎて先生怒らせちゃいましたよ」

女「あ、ジュース?」
男「ポカリです。飲みますよね?」
女「ん……こくこく……ぷはー」
男「どうですか?」
女「んー、お茶のほうがいいかも」
男「あれ?そうですか?運動のあとにはいいかなと……」
女「でもすぐ喉乾きそうだよ?お茶が一番だよ」
男「あー、それもそうですね。じゃあ一杯もらえますか?」
女「はーい」


410 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 16:57:25.94 ID:qetpNiiT0
【今日の場所】

男「今日は屋上でご飯は無理そうですね……雪がすごいです」
女「んー……そうだ!」

男「どこにいくんですか?」
女「体育館!」
男「え?」

男「なるほど」
女「誰も来ないんだぁ」
男「……体育倉庫でご飯は考えたことなかったですね」
女「そう?私は何度か来たことあるよ?」
男「…」
女「えへっ///」
男「今日はサンドイッチにしてみました」
女「!男君はなんでも作れるんだねぇ?」
男「えぇ。暇なときはよく料理してましたから……あーん」
女「はむ!」
男「////指を食べないでください////」
女「///ちゅー////」
男「////」


412 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 17:06:05.91 ID:qetpNiiT0
【静かな倉庫】

男「美味しかったですか?」
女「うん!」
男「ふふっ、マヨネーズついてますよ?」
女「わざと!」
男「///」
ちゅ。
女「静かだねぇ」
男「そうですね」
女「……一個提案!」
男「ん?」
女「跳び箱」
男「はい?」
女「入る!」
男「えぇ?跳び箱に?入るんですか?」
女「ほらほら!こっち!」
男「……////」
かぱん。

男「////狭いです///」
女「ちゅーして?」
男「……はい……」
女「あ、待って」
男「?」
女「私から。あーんして?」
男「……あーん」
ちゅ……ちゅっ。

跳び箱の中でした大人キスは…すっごくどきどきしました。

417 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 17:20:42.81 ID:qetpNiiT0
【跳び箱】

男「……ん……」
女「……ふふっ。どきどきどき……」
男「まあ跳び箱の中ですからね////」
女「指貸して?」
男「ん?」
ちゅっ。
男「はうっ//」
女「////」
ちゅー…
男「///どうしたんですか今日は///ふぃ////」
女「ん、なんかね……わかんないけど、大好き!」
男「////」
女「ねぇねぇ?頭撫でて?」
なでなで…
女「もっとキスして?」
ちゅっ。ちゅ!
女「///だーいすき!」
男「はい」

今日の昼休みは、特別ラブラブでした。ほかの人もこういうのなのかな?
とっても幸せです。

425 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 17:50:34.22 ID:qetpNiiT0
【放課後】

男「さあ帰りましょう」
女「はーい」

男「まだ全然溶けてないですね……」
女「北国の人は大変だねぇ」
男「これがずっと続くんですもんね。絶えられないかも」
女「さぶさぶ……」
ぴと。

男「凄いなー野球部はこんな日でも練習ですか」
女「めざせ甲子園!ってやつだね?」
男「うちの高校は野球強いですからね。努力は必ずしも勝利を掴まないけど、
  勝者は必ず努力している。まさにそれですね」
女「あー。なんかかっこいいねー」
男「ふふっ、たしか漫画の引用ですよ?」
女「えへへ」
男「ふふっ」


野球部員「……ファxxク……ちくしょう……」

427 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 18:00:47.45 ID:qetpNiiT0
【約束】

女「今日もバイト?」
男「うん。ごめんね?」
女「んーん。お留守番してる。……でも早く帰ってきてね?」
男「えぇ。走って帰ってきますよ」
女「くすくす。事故には気をつけてね?」

男「そうだ」
女「んー?」
男「帰ってきたらちょっとお出かけしませんか?」
女「?」
男「あの大きな公園で……雪だるま作りましょう」
女「あー、いいね!」
男「ふふっ。約束です」
女「指きりする?」
男「ええ。しましょう」
女「ゆーびきーりげーんまん」
男「うーそついたらー」
女「……寝てる間ずっとはぐはぐ!」
男「……わかりました」
女「///」


428 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 18:05:01.68 ID:qetpNiiT0
【ちょっぱや】

男「ただいま!」

とてて…
女「おかえり!」
ぎゅ!
男「約束通り走って帰ってきましたよ。さ、お出かけしましょう」
女「まーだ。ただいまのキスは?」
男「////」
ちゅ!
女「んー。新婚さん///」
男「///さ、マフラーと手袋を……」
女「ふっふー」
男「ん?」
女「えい!」
すぽん!
男「?なんですか?……あ、ニット……」
女「マフラーはもうちょと待ってね?まずは帽子から!」
男「……感激ですね。抱っこしていいですか?」
女「////」
ぴょん!
男「ありがと!大切にするよ!」
くるくる。
女「えへへー///」

ちゅ!


435 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 18:31:34.43 ID:qetpNiiT0
【お散歩】

男「ほら、おにぎり持ってかえってきました」
女「わぁ!」

男「ちょっと行儀悪いですけど……歩きながら食べるのもいいですね?」
女「もくもく。うんっ!ほら、またご飯粒……しゃがんで?」
男「はい」

ちゅ!

女「ん、とれた」
男「////」
女「ちょっと暗いねー?」
男「ええ。一応懐中電灯は持ってきてます」
女「私はこれ!いろんなガラクタ持ってきたよ!」
男「あ、顔のパーツですね」
女「うんっ!」
男「ふふっ、カッコいい子作りましょうね?」
女「えー?可愛い子だよ?」
男「じゃあ双子にしましょう?」
女「賛成!」



441 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 19:17:05.96 ID:qetpNiiT0
【集会場】

女「到着!」
男「あれ?もういっぱい雪だるま居ますね……」

女「みんな考えてること同じなんだね?」
男「そうですね。これだけ雪が降るのは珍しいですから……さ、雪を集めますよ」
女「はぁーい」

女「よいしょっ……」
男「ふぅ、手が冷たいですねぇー」
女「我慢我慢……むむむ」
男「……うん」

男「ふぅ。こんなもんですかね」
女「はー……つめたぁい」
ぎゅっ。
男「すぐにぬくぬくにしますよ?ちょっと待ってね」
女「////」


447 名前: ぁゃιぃ医者(アラバマ州) :2007/03/14(水) 20:03:38.04 ID:qetpNiiT0
【完成】

男「じゃあ目はこうやって……ボタンとペットボトルのオッドアイです」
女「鼻は鉛筆!口は……あ、毛糸が余ってた。これで!」
男「完成です」
女「///かわいいね///」
男「ふふっ、カッコいいです」
女「私達の始めての子供だね?」
男「///そうですね////」
女「もうちょっと大人になったら……ちゃんとした赤ちゃん作ろうね?」
ぎゅっ。
男「……えぇ。可愛くてカッコいい子を産んでください。いいお父さんになります」
女「///」
すりすり。

男「……この子は何日もつかなぁ……」
女「ずっと居てほしいけど……無理だもんね」
男「そうだ」
女「?」
男「ちょっと雪だるまちゃんの横に立ってもらっていいですか?」
女「え?」
男「画質は荒いけど……携帯で記念撮影です。ママと一緒に……僕達の子供を」
女「////にー////」
パシャ!
男「うん。とっても綺麗です」
女「三人一緒に!」
男「はい」

パシャ!

511 名前: 私立探偵(アラバマ州) :2007/03/15(木) 04:52:04.58 ID:RA4EDcW70
【ゆきんこ】

男「さてと、雪だるまも作ったし……帰りますか」
女「待って、待って」
男「ん?」
女「滑り台行こうよー」
男「え?おしり濡れちゃ……あ、ダンボールみっけ。うん、行きましょうか」

女「すべっていーい」
男「はい。いいですよー」
女「えーい!」
ずももも…
女「あははっ!雪崩みたーい!」
男「ほんとだ。はい、着地」
女「もっかいもっかい!今度は一緒に!」
男「はい」

ずももも…
ぴた。

女「あり?とまっちゃったね」
男「僕が止めたんですよ」
ぎゅっ。
男「……ぬくぬく」
女「////」
男「滑り台なんてどの位ぶりだろう……こんな可愛い子と滑る日がくるとはね?」
女「えへへ////」
ぎゅー。


514 名前: 私立探偵(アラバマ州) :2007/03/15(木) 05:02:03.34 ID:RA4EDcW70
【遊んだあとは】

男「ただいまー」
女「おかえり!ただいま!」
男「はい、おかえりなさい。」

男「まず手洗いとうがいしましょう」
女「あー……ガラガラ」
男「……お風呂入りますか?」
女「あ、先入ってていいよ」
男「あ、そうですか……じゃあ入ってきます」

男「ふぅ……」
ガララ…
女「おまたせ!」
男「///やっぱり一緒ですか///」
女「節約節約!」
男「///」

わしわし…
男「目を開けちゃだめですよ?」
わしわし…じゃー。
男「はい。もういいです」
女「ふぃー。すっきり!交代!」
男「////」
わしわし…


517 名前: 私立探偵(アラバマ州) :2007/03/15(木) 05:11:58.26 ID:RA4EDcW70
【他の子】

男「しっぽり……」
女「……ねぇ?」
男「ん?」

女「……他の子ってさ……」
男「他の子?」
女「うん。いろんなカップルって……やっぱりエッチとかしてるんだよね?」
男「!!!」
女「……したい?」
男「そ、そそ、それは////」
女「男君がしたいなら……いいよ?……二人暮らしだもん……えっちなことしたいよね?」
男「…」
女「…」
男「抱きしめていいですか?」
女「…」こくこく。
ぎゅっ。
男「……大丈夫です。約束は……守りますよ?」
女「……でも……辛くない?」
男「全然。それに女さんも、まだ恐いでしょ?」
女「……うん」
男「まだまだ先。卒業したら……ね?」
女「////」
男「それまではこうやって一緒にお風呂入ってくれたらそれでいいです。
  やわらかくってあったかい……君の体を独り占めできるだけで幸せですよ?」
女「//もっと///」
ぎゅー…


519 名前: 私立探偵(アラバマ州) :2007/03/15(木) 05:23:52.48 ID:RA4EDcW70
【せめて】

女「じゃあね……」
男「ん?」
女「エッチは恐いけど……男君に裸見られるのは大丈夫なんだ」
男「!!!!!」
女「///なんでかわかんないけど……タオルとってもいい?」
男「え?あ、……うん////」

ハラッ…

女「///」
男「///すっ、すっごい……綺麗です///」
女「////男君も///」
男「え?は、はい!」
女「////ふふっ///はだかー////」
男「////」
女「でも電気点けたら怒るよ?」
男「そ、そんなの僕も無理です////」
女「えへへー////」
ぴと。
男「……素肌はあったかいですね……」
女「///うん///」


523 名前: 私立探偵(アラバマ州) :2007/03/15(木) 07:01:36.43 ID:RA4EDcW70
【ベッド】

わしわし…
男「はい、もういいですよ」
女「ふぃー」
男「さ、冷えないうちにお布団はいましょう」

女「ぬくぬくー」
ぎゅー。
男「くんくん……石鹸の香りですねぇ」
女「あー、またくんくんしてる///」
男「えへへ。だって丁度いい位置に女さんがいるんですもの」
女「////」
ぎゅー。

男「……幸せです」
女「?」
男「こうやって君を抱いて……狭い部屋で二人で引っ付いて……たまりません」
女「////」
男「よくあるじゃないですか?外国のお姫様が大きなベッドで一人で眠ってて……」
女「あー、カーテンがあるやつだね?」
男「それ。あれを見て……僕は寂しくないのかなって思ってました。どんなに高貴な
  人であれ……やっぱり一人で眠るのはつまんないんじゃないかなって。こうやって
  一つの布団で寄り添い在って眠る。人間だからこそ、寄り添いあって眠れる……幸せです」
女「じゃあ大きなベッドで二人で寝るのは?」
男「くすくす。それじゃなんか逆に寝心地が悪そうですね。気が付けば二人は離れてて……やっぱり
  寒い思いをしそうです。これが一番……」
ぎゅー…なでなで…
女「//しあわせ///」
男「ね?」

524 名前: 私立探偵(アラバマ州) :2007/03/15(木) 07:07:05.25 ID:RA4EDcW70
【しりとり】

男「えーと……しゃもじ」
女「じ?じ……自転車!」
男「やか……おっと、野菜」

女「い、い……入り卵!」
男「ごましお」
女「お?おにぎり」
男「り……りんご」
女「またご?……五目ごはん!……あ」
男「はい、女さんの負けです」
女「あーあ」
男「くすくす。なんか途中から食べ物ばっかりになっちゃいましたね?」
女「食いしん坊だねー?」
男「そうですね。明日のお弁当は……どうしようかな?」
女「一緒に作る!」
男「あ、いいですね。いろいろ教えます」
女「うんっ!」
男「さ……そろそろ寝ますか?おやすみの……」
ちゅっ!
女「///おやすみ///」
なでなで…


526 名前: 私立探偵(アラバマ州) :2007/03/15(木) 07:12:15.32 ID:RA4EDcW70
【なみだ】

男「……すー……」
女「……ひっく」

男「……ん?」
女「ぐすん……おかーさん……やだ……」
男「女さん?」
女「しんじゃやぁだ……ぐすっ……ひっく」
男「…」
ぎゅっ。

男「……」
女「ひっく……」
男「……僕には……君のお母さんの代わりはできません……もちろんおかーさんを
  忘れさせることもできないです……」
女「おかーさん……ひっく」
男「……でも……忘れられなくても……それでも笑ってもらえるよう……頑張ります。
  今はそんな哀しい夢を見て……泣く君を抱きしめることしかできませんが……」
女「……すぅ……」
男「ずっと傍にいます。だから……もう泣かないで」
ぎゅっ。

なでなで…


527 名前: 私立探偵(アラバマ州) :2007/03/15(木) 07:16:58.76 ID:RA4EDcW70
【お弁当】

男「ふぅ。洗濯終わりっと」
女「手がちべたいよぅ」
ぎゅっ。
男「はーはー。さ、お弁当作りますか」
女「////はーい////」

男「おにぎりを作りましょう」
女「それぐらいなら……あり?」
男「あ、まず手に水をつけて……まるまるっと」
女「おー……」
男「さあ、もう一回」
女「んしょっ……できた!」
男「おー、いいですね美味しそう……」
女「ぱくっ!」
男「あ、こら」
女「もぐもぐ……美味しいね?」
男「くすくす。そうですね」

女「卵焼きなら……あー……」
男「こうやって……かき混ぜずに広げてくるんっと……」
女「!ふわふわだぁ……すごいね?」
男「そうですか?それじゃ、交代です」
女「よいしょっと」


528 名前: 私立探偵(アラバマ州) :2007/03/15(木) 07:21:58.30 ID:RA4EDcW70
【年末】

男「もう少しで冬休みですねぇ」
女「ねー」

男「クリスマス、大晦日、お正月……イベント沢山ですね」
女「……去年は全部ひとりぼっちだったから……すっごい寂しかった……」
男「今年はそんなこと言わせませんよ?ずっと一緒です」
女「////」

男「…」
女「……?どうしたの?」
男「や……ほんとにそのニット帽似合いますね……可愛い」
女「///コレ被ってるとそればっかり////」
男「やや、ほんとに可愛いんです。……ちょっとこちらへ……」
女「?」
男「……キスしていいですか?」
女「///」
男「可愛すぎて……きゅんきゅんしちゃいました////」

ちゅっ!


529 名前: 私立探偵(アラバマ州) :2007/03/15(木) 07:29:01.68 ID:RA4EDcW70
【あと少し】

男「……高校生活もあと一年か……」
女「そーだね……」
男「僕は就職して、君は主婦。こんなのどうでしょうか?」
女「えー?悪いよ///私も働く!」
男「そうですか?じゃあ一緒に……喫茶店とかできたらいいですね」
女「おー……男君がコーヒー淹れて、私がウエイトレスだね?」
男「ええ。可愛い制服を着て、看板娘です」
女「くすくす。もしかしたら男君以外の人も寄って来ちゃうかも?」
男「そのときは全員もっこもこです」
女「////」


先生「……進路調査はのろける時間じゃねーっつーの……」
同級生A「なぁ先生?」
同級生B「むむ……やっぱ農大……いちから焼酎を……むむむ」


536 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 08:47:59.46 ID:gQcKPK0g0
【テスト】

男「……冬休みの前にテストですね……」
女「帰ったらお勉強ね?」
男「わかってはいますが……はぁ」
女「くすくす」

男「……ぐぅ」
女「こらー!寝るな!」
ぽこぽこ!
男「!っと、すいません……」
女「ぷー」
男「はは、やっぱ勉強苦手です」
女「……よっと」
ぽすん。
男「?」
女「私が膝に乗ってれば眠らないでしょ?」
男「///でも勉強もできませんよ////」
女「あ、あー……」
男「まあいいです。ちょっと休憩……」
ぎゅー。
ちゅ!

女「////にゃんにゃん////」

ちゅ!


537 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 08:51:38.06 ID:gQcKPK0g0
【こたつ】

女「電気点けるね」
男「はい。僕の実家から持ってきたスタンドです」

女「わー……オレンジだねー」
男「なんか天井の電気点けなくても全然生活できますね?」
女「うん。ずっとそうしてきたから……」
男「えらいえらい」
なでなで。

男「……こたつとか欲しいですね……」
女「あー」
男「どうですか若奥さん?うちにこたつを買う余裕はありますか?」
女「若奥さん///でも……」
ふるふる。
男「……そうですか……頑張って稼ぎますね」
女「でもぬくぬくー」
すりすり…


539 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 08:55:17.95 ID:gQcKPK0g0
【めがっさー】

夕方「ありがとーっした!」
男「夕方さんは元気いいですね」
夕方「おろ?そうかい?まあそれが取り柄だからねぇ!」
男「はは」

夕方「男君は彼女と住んでるんだよねー?」
男「ええ。とってもかわいいですよ」
夕方「なんだとぉ?のろけやがってー!一回見てみたいなぁ」
男「ふふっ、うちはすぐそこなんで……今度連れてきますよ」
夕方「そうかい?うんうん!めがっさ楽しみにしてるよー!」
男「……夕方さんのしゃべり方は面白いですね」
夕方「あははー!まあテレビの受け売りだけどねー?あ、らっさいませー!」
男「いらっしゃいませー」


541 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 08:59:41.76 ID:gQcKPK0g0
【いらないもの】

夕方「へぇ……苦労してるねぇ」
男「まあ確かに貧乏ですけど……暖かいですよ?」
夕方「そっか///なんか困ってたりしたらおねーさんにいいなよ?」
男「ははっ」

夕方「……そうだ!」
男「え?」
夕方「暖房器具とかある!?」
男「え?あー……毛布?」
夕方「なんか寂しい……っと!そうじゃなくて……」
男「?」

男「!いいんですか?」
夕方「もちろんさ!って言っても古いやつだけど……」
男「いえ!全然うれしいです!ありがとうございます」
夕方「えへへー。じゃあ今日にでも夜中に車出してもらって、持ってってもらえる?」
男「わかりました」
夕方「にょろーん」


542 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 09:03:31.86 ID:gQcKPK0g0
【お持ち帰り】

男「……大きな家ですね」
夜中「そーだな。なんか親は金持ってるらしいけど……」
男「なんでバイトしてるんですかね?
夜中「さあ?うし!持って行こうか!」
男「はい」

男「このトラックは夜中さんのですか?」
夜中「家の。うちガス屋やってるからさー」
男「そうですか。僕軽トラなんか好きなんですよね」
夜中「ははっ!変なやつだなぁ」

夜中「玄関まででいいのか?」
男「はい。あとは僕がやります。ありがとうございました」
夜中「いいってことよ!またライブ来てくれよな!?」
男「ええ。女さんと二人で行きます」
夜中「それじゃ!」
男「さようなら……さてと、買い物から帰ってくる前に……」


543 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 09:10:14.79 ID:gQcKPK0g0
【スーパー】

女「えっと、あ!トイレットペーパー!」

女「レタスが安いなぁ……男君喜んでくれるかな?」

女「……値引きされたお惣菜……買わなくなったなぁ」

女「自炊って意外と節約できるんだ……男君すごぉい」

女「よいしょっ……早く帰ろ!」


ガララ!
女「ただいま!」
とすとす…
男「おかえり」

ちゅ!




544 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 09:14:47.92 ID:gQcKPK0g0
【新しい家族】

男「あ、レタスですか?」
女「うん。すっごい安かったの!」
男「そうですか。じゃあサラダですね」

男「おっと。お部屋に行く前に……抱っこしていいですか?」
女「?」
ぽふん!
男「ふっふ……驚くぞぉ」
女「??」
ガララ…

女「!!」
男「もらってきました」
女「こたつ!?」
男「ええ。暖めてますよ?」
女「!すごぉい……わー……」
男「ささ、早速ぬくぬくになりましょう……」

こたつでこんなに喜んでくれるとは…貧乏でよかったです。


545 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 09:19:29.05 ID:gQcKPK0g0
【となり】

男「どうですか?」
女「うわぁ……ぬくぬく……」
男「あはは。よかったですね」
女「いいの?こんなの貰っても?」
男「ええ。なんか新しいのに買い換えたらしいです。捨てるのが勿体無かったって
  逆に喜んでくれました」
女「そっか……ありがとうございます」
男「うん」

男「…」
女「…」
男「…」
女「…」
男「こっちおいで?」
女「///」
しゅる…

男「ちょっと狭いけど……正面より隣り合わせのほうがいいですね?」
女「うん!」


547 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 09:24:12.46 ID:gQcKPK0g0
【みかん】

男「こたつといえばこれですね」
女「みかん!」

男「はい、あーん」
女「はむっ」
男「///例の如く指もですか///」
女「もぐもぐ……甘いねー?」
男「そうですか?あーん……」
女「はーい」
男「はむっ……」
女「///くすぐったいよぉ///」
男「ふふっ、ほんとだ。すっごい甘いね?」
女「あーん」
はむっ。

はむっ。

ちゅっ。


548 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 09:27:20.16 ID:gQcKPK0g0
【白いやつ】

男「むむむ……」
女「なにしてるの?」
男「や、このみかんの白いのあるじゃないですか?筋みたいなやつ……
  僕これ剥がして食べるのが好きなんです」
女「?どう違うの?」
男「なんというか……食感にざらつきがなくなる?」
女「くすくす。そんなに変わらないよぉ?」
男「まあやってみてくださいよ……むむむ」

女「むむむ……はむっ!」
男「あ」
女「もくもく……えへへ///我慢できないや///」
男「ふふっ、くいしんぼさん?」


549 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 09:38:36.00 ID:gQcKPK0g0
【縫い物】

女「んしょんしょ……」
男「マフラーですか?」
女「うん。とびきりぬくいの編むね?」

男「女さんは編み物が上手ですよね」
女「そ、そうかな///」
男「ええ。この手袋も帽子も……売り物にしても大丈夫だと思いますよ?」
女「/////」
ぬいぬい…

男「あ、一度やってみたいことが」
女「ん?なーに?」
男「こう毛糸を……絡まらないように両手で持つ係です」
女「あー。してくれる?」
男「まかせてください」

男「…」
女「ぬいぬい……」
ぬいぬい…
男「わー……想像以上に幸せです////」
女「///」
ぬいぬい…


550 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 09:43:31.25 ID:gQcKPK0g0
【生産】

男「蝋燭の火にもなれましたね……」
女「でも男君ろーそくいっぱい持ってきてるよね?なんで?」
男「あ、言ってなかったですね。僕のおじいちゃんは田舎で蝋燭を作る
  お仕事してるんです。もっとも今は機械任せだけど……手作りもちゃんとありますよ?」
女「へー……すごいねー?」
男「そうですね……今回のお休みは無理そうですけど、春休みに遊びに行きますか?
  泊まりにいくのもいいですね」
女「旅行?」
男「あー……そうですね。初めての旅行です」
女「////」
ぬいぬい…
男「一緒に蝋燭作りましょう?」
女「うんっ!」
ぬいぬい…


551 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 09:48:08.30 ID:gQcKPK0g0
【上手に】

男「あー……こたつは眠くなりますねぇ……」
女「膝枕してあげる!おいで?」
ぽんぽん!
男「ありがとうございます。でもそれじゃ女さんがはみ出ちゃいます……」
女「大丈夫だよ?」
男「ですから……こう……僕の足を斜めにだして……」
がしっ!
男「女さんにしがみつくようにねんねです////」
女「////」
なでなで…
男「ふふっ、いつもと立場が逆転ですね?」
女「だーいすき////」
なでなで…


552 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 09:53:29.00 ID:gQcKPK0g0
【がまんならない】

男「ぐぅ……」
女「ふふっ。寝ちゃった」
なでなで…

男「すぅ……ぐー……」
女「……」
もぞもぞ…
女「一緒に寝るー///」
男「……ん……すー」
女「……ぷー」
ちゅ…

男「……んん?……くかー」
女「…」

ちゅ!

ちゅっ。

ちゅー…

ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅ…


女「////」
ちゅー…


553 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 09:58:52.05 ID:gQcKPK0g0
【顔中に】

男「……ふぁ……」
女「あ。起きた?」
男「ふぇっ……ああ、すいません。ほんとに寝ちゃった……」
女「くすくす。いいよ?いっぱい楽しんだから///」
男「?」
女「お手洗い行ってくるね」
ちゅっ!

男「?楽しんだ?何を……なんか顔が熱いな……こたつはすごいなー……」


女「/////」

554 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 10:07:03.54 ID:gQcKPK0g0
【キス哲学】

女「…」
男「…」
ちゅっ…

男「……なんでキスってするんですかね?」
女「えー?」
男「や、今は目が合ったのでキスしましたが……そもそも何故キスがしたくなったのでしょう?」
女「??」
男「やはり唾液と唾液の交換ができ、なおかつ相手に対する愛情と相手からもらえる愛情を確認
  できる身近な術であって……」
女「くすくす。おばかさんなんだから難しく考えないでいいよぉ」
男「え?」
女「キスしたいからするの。大好きだから甘えるの……理由なんてないよ?」
男「……そうですね」
女「ちゅー」

ちゅっ。


556 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 10:23:51.79 ID:gQcKPK0g0
【床上30センチメートル】

男「だるだるですねぇ」
女「こたつはあったかいけど、ちょっとだらけちゃうね?」
男「床上30cmの幸せですね」
女「ごろごろー」
すりすり…

男「世界中どこを探しても、こんなに寝たまんま幸せになれる家具はないですよね?」
女「そーだねー……ぬくぬく」
男「ふふっ。僕ら完全に夫婦ですね///」
女「//////」
すりすり…


560 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 11:19:07.58 ID:gQcKPK0g0
【キッシングフィッシュ】

男「…」
ちゅー…

女「//////」
すりすり…
男「キスはやっぱりいいですね……なんだかんだ言っても好きです」
ちゅ。
女「もっともっと……いっぱいちゅーして?」
男「//////まるでキッシングフィッシュですね///」
女「?」
男「知りませんか?キスする魚です。もっともあれは喧嘩してるって聞いたような……」
女「すごいねー。魚もキスするんだ……負けてられないなぁ」
ちゅー。
男「//////」(キスキス///……その先が楽しみです///早く大人にならないかな……///)


561 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 11:24:53.05 ID:gQcKPK0g0
【お客さん】

カリカリ…

男「ん?」
女「?庭に誰か居る……?」

男「!女さん!ちょっと来て!」
女「??」
とてて…
女「あ!猫!」
男「ふふっ。寒くてガラス戸叩いてたんですね……」
にーにー。カリカリ…
女「…」
男「……」(入れてあげたいけど……女さんの喘息もあるし……)
女「寒そう……」
男「…」(でも……わかってくれますよね?)
女「入れてあげてもいい?」
男「もちろんです」
カラカラ…
ぬこ「にー?」
女「いいよ?入っておいで」
ぬこ「にぃ」
ぞろぞろ…
男「!?」
女「わ!親子猫さんだった……」
男「あらら……一気に家族が増えましたね……」
ぬこ達「にーにーにーにー」


562 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 11:30:42.21 ID:gQcKPK0g0
【五匹】

男「わわ……」
女「///すごいねー///」
ぬこ「にぃ?」

男「123……五匹も……外は寒かったでしょうに……」
女「くすくす。みんなコタツ入っちゃった」
男「なんだか大家族になっちゃいましたね?」
女「ねーこたん♪」

すりすり…
女「?あ、お腹すいてるのかな?」
男「たしか冷蔵庫に昨日貰ってきた牛乳があります。賞味期限も今日までだし……
  もってきますね」
ねこ「にぃ!」

ぺろぺろ…
女「//////」
男「あらら。お腹空いてたんですね」
女「寒かっただろーね?よしよし」
なでなで…
男「抱っこしちゃだめですよ?毛だらけになっちゃう」
女「はぁーい……」


563 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 11:46:23.71 ID:gQcKPK0g0
【遊び道具】

ころころ…ぱしん!
女「ほれほれ」
ころころ…ぱしん!

男「あらら、毛糸ですか?」
女「うん。必死に追いかけてくの///捕まえてぱしん!って」
男「くすくす」

女「うりうり」
ごろごろ…
ねこ「にぃ……」
男「なついてますね……女さんは動物に好かれやすいのかな?」
女「うーん……小さい頃はよく遊んでたからね……うりうり」
男「……引越しで余ったダンボールがありましたね。ぼろっちい毛布とで
  お家を作ってあげましょう?」
女「……外?」
男「仕方ないです。家の中じゃ爪とがれたりしたらたまったもんじゃないし……
  飼うにも経済的に……どうやら野良みたいなので飼い主を探しましょうか」
女「……うん……」
男「…」
ぎゅっ。
男「悲しそうな顔しないで?捨てるわけじゃないです……こんな寒い外にだすのは
  可愛そうですから、お風呂の残り湯を暖めて、布で巻いて置いておきましょう。
  朝にはちゃんと……ご飯を分けてあげますから」
女「……ん……」
なでなで…


569 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 12:24:03.63 ID:gQcKPK0g0
【バイバイ】

男「さ、もう寝ましょう。明日も学校です」
女「……ねこさんバイバイ」
ねこ「にー?」
男「これで出来上がり。風も凌げるし……ちょうど鰹節とかあったんで入れときましょう。
  かりかりもあったらよかったんだけど……」
女「最後に抱っこしてもいい?」
男「……いいですよ」
ぎゅっ。
女「ねこさん……」
すりすり…
ねこ達「にーにー……」
男「…」
カラカラ…
男「せめて軒下にダンボールを置いておきましょう。寒くないように……」
女「ばいばーい」
ねこ「にぃ!」
カラカラ…パタン。

男「……明日学校で貰い手を捜してもらいましょうね」
女「……こほっ!こほ」
男「あ、ほら」
女「こんこん!……ねこさんの所為じゃ、こほっ!」
男「わかってます。ほら、吸って?」
女「すぅ……こほっ」
ぽんぽん。
男「……落ち着くまで……抱きしめますから……」
ぽんぽん…
女「……こほこほ」

572 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 12:40:16.15 ID:gQcKPK0g0
【飼いたい】

男「楽になりましたか?」
女「ん……」
男「さ、布団へお連れします……よいしょっ」

ぽふ。
男「寒くないですか?」
女「……はぐはぐ……」
ぎゅっ。
男「……ねこさんは大丈夫。たっぷりお湯が入ったペットボトル入れてますから……
  寒くないです。気にしないで?ね?」
女「……昔ね?おかーさんと住んでたとき……ねこ飼ってたんだ」
男「…」
女「私が拾ってきちゃって……おかーさんに泣いて頼んで、なんとかOKしてもらったんだけど……
  3日でどっかいっちゃって……帰ってこなかったの」
男「そうですか……」
女「……あの子達飼っちゃだめ?」
男「…」
女「……ううん。ごめん……もう子供じゃないもんね?……わかってる……」
男「絶対に飼い主見つけます。あの子達も……幸せになってもらいますよ」
女「……ん」
男「だから今日は安心して眠ってください。ほら、おやすみの……」
ちゅっ…

女「……大好き」
男「愛してます……おやすみ」


575 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 12:55:43.15 ID:gQcKPK0g0
【置き土産@】

女「……ん……」
男「すぅ……」
女「……朝……!ねこ!」
たたた…
ガラッ!

女「ねこさん!……あれ?」

女「……いない?」
男「ふぁー、おはようございます……」
女「男君!いない!」
男「ふぇ?」
女「ねこさん!いないよ!?」
男「え?……あ」
女「どこ!?どこいったの?」
男「……?なんだ?なんか隅に……あ」

毛だらけになったペットボトルの隅っこに…どんぐりがありました。


576 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 12:57:07.11 ID:gQcKPK0g0
【置き土産A】

男「どんぐり?この辺に木なんて……」
女「……どこ行っちゃったの……ねこさん……寒いのに外出したから怒って
  どっか行っちゃったの?……」
男「……違います。どうやら……感謝してくれたみたいですよ?」
女「…」
男「こんな綺麗などんぐり置いていってくれました。いい置き土産です。……
  ありがとうって聞こえてきませんか?」
女「…」
男「ほら、これ持って?」
ぎゅっ。
男「どこかへいったってことは、元気ってことだよ?また会えるさ。悲しい顔しないで?」
なでなで。
女「……ねこさん……ひっく」

早くにおかあさんをなくした分…女さんは生き物に対してとっても素直な気持ちを、子供らしい
心を…持ってるんです。ひどいかもしれないけど…僕はその仕草すら可愛く思ってしまいます…


579 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 13:03:51.94 ID:gQcKPK0g0
【宿@】

女「…」
もぐもぐ…
男「ほら、こぼしてる……」
女「ねこさん……」
男「…」

男「洗濯しますよ?」
女「…」
男「はぁ」(……どうしたものか……)

カリカリ…

男「?」

カリカリ…        にゃーん

女「!」
男「あれ?」
ととと…
ガラッ!


580 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 13:08:00.35 ID:gQcKPK0g0
【宿A】
女「!帰ってきた!」
ねこたち「にゃー!」
男「あらら……ほんとですね」
女「おかえり!」
男「……ん?」

ねこ達のうち、親猫が……口にまたどんぐりを咥えてました。

男「あ……あー、宿賃か!」
女「ふふっ////おかえりー////」
ねこ「にぃにぃ」
ごろごろ…
男「なるほど……しかたないですね。そういうことなら……」
女「ごめんね?外に出しちゃってごめんね?」
ねこ「にぃ?」
男「宿代を頂いたのならしかたありません。迎えますか?」
女「!」
男「……もっとちゃんとした小屋みたいなのを……庭に作りましょう。
  家の中はだめですけど、外でならいいですよ」
女「ほ、ほんとに!?」
男「ええ。そのかわり、女さんも小屋作り手伝ってくださいね?」
女「うんっ!手伝う!飼っていいんだね!?」
男「ちょっと食費を削りますよ?」
女「ねこさん!よろしくね!?」
ねこたち「にゃー!」

ふふっ。僕の負けです。……正直二人じゃこの家は広すぎますもんね。
大切な…家族です。


592 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 14:00:14.19 ID:gQcKPK0g0
【名前】

かりかり…

女「ふふっ、食べてる食べてる///」
男「まさかかりかりまで貰えるとは……人は無駄が多すぎますね」
女「名前どーする?」
男「んー、さすがに五匹もいるとなやみますねぇ」
女「私決めてもいい?」
男「えぇ、いいですよ」
女「じゃあねー……」
ねこたち「にぃ?」

男「うん、みんな個性的な可愛い名前です」
女「えへへ///」
男「さあ、お買い物行きましょう?今日は隣町のスーパーが特売日です」
女「はぁーい。行ってきます!」
ねこたち「にー」


596 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 14:17:26.43 ID:gQcKPK0g0
【終業式】

男「二学期も終わりましたね」
女「記念すべき学期だったよ!」
男「そうですね。こんなに可愛い子と一緒に暮らせるなんて思っていませんでした」
女「/////」

男「……クリスマスですね……」
女「……うん」
男「生涯初めての……プレゼント交換です」
女「///うん///」
男「楽しみにしててくださいね?」
女「はぁい///」
男「さ、帰りましょう」
女「あ、待って」
男「ん?」

女「今年最後の……制服でキス!」
男「あ、はい。おいでおいで……」
そそそ…

ちゅ!


598 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 14:22:53.98 ID:gQcKPK0g0
【一人でお買い物】

男「うーん……どうしたものか……」

男「あんまりお金がないですからね……」

男「あ……これ可愛いな」

男「すいません。あの商品を……」

男「うん。これなら喜んでくれますね……」

601 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 14:45:19.13 ID:gQcKPK0g0
【しかたないです】

男「ありがとうございましたー」


男「ふぅ……」
店長「ごめんな男君!せっかくのクリスマスなのに仕事で……」
男「しかたないです。僕は一緒に住んでるからいつでも逢えますけど……夕方さんと
  夜中さんはなかなか逢えないんですから」
店長「まあねぇ……おなじ仕事場だもんな。二人とも働いてくれてるだけ助かるよ……」
男「ほんとに夜中は大丈夫ですか?」
店長「もちろんさ!早く帰って彼女を喜ばせてあげな!」
男「ふふっ、わかってます」

店長「そういえば夕方さんから……」
男「?」
店長「なんかお礼だって。二人で使えって言ってたよ」
男「!!これは……」
店長「持って帰れる?」
男「はい!大丈夫です!……ふふっ、これはまたいいクリスマスプレゼントです……」


615 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 16:44:17.75 ID:gQcKPK0g0
【椅子】

男「ただいま!」
女「ど、どうしたのその椅子!?」
男「えへへ、バイト先の先輩から貰いました。ほら、ゆらゆら揺れるやつです」
女「わー……すごいすごい!暖炉の傍に置いてるやつだ!」
ねこたち「にぁ!」

男「あれ……猫ちゃん達どうしたんですか?みんなおそろいの被り物……トナカイですね?」
女「うんっ!クリスマスプレゼント!可愛いでしょ?」
男「はい。すごいですね、何でも編めるなんて」
女「////」
ねこたち「にぃにぃ」
すりすり…
男「はは、お腹空いたみたいですね、。さ、クリスマスディナーです」
女「うん!」

あれ?なんかこんなうたあったような…クリスマスに椅子を…まあいいか。


616 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 16:53:42.45 ID:gQcKPK0g0
【素敵な夕食】

男「はい。お皿持っていてください」
女「よいしょ……ほらほら、踏んじゃうよ?」
ねこたち「にゃー」

男「はい。今日はちょっと高級なカリカリですよ」
ねこたち「にー」
カリカリ…

男「こんなもんですかね……」
女「はわー……ロマンチック///」
男「今日のためにおじいちゃんに可愛い蝋燭作ってもらいましたよ。や、今日は
  キャンドルですね。サンタさんです」
女「!」
男「ふふ、こんなに幸せなクリスマス初めてですね?」
女「////」
こくこく!
男「さ、シャンメリーですけど……乾杯です」
女「メリークリスマス!」
カラン!



617 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 17:01:52.35 ID:gQcKPK0g0
【頑張りました】

男「どうですか?美味しいですか?」
女「///すっごいおいしー////」
男「この日の為に昨日からコトコト煮てました。クリームシチューです」
女「////私素敵な旦那さんもらっちったね?///」
男「////」

男「ふぅ。さ、ケーキ食べましょうか?」
女「うんうん!」

男「ほうら、大きなケーキに……ちいさな蝋燭……完成です」
女「わー……///」
ねこたち「にゃー……///」
男「ちょっと眺めていましょうか……こっちにきてもらえますか?」
すすす…ぴと。
女「……大好き」
男「はい」
ちゅっ。


619 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 17:18:08.49 ID:gQcKPK0g0
【これをきみに、それをぼくに。@】

男「……プレゼント交換ですね」
女「うん」
男「椅子に座りますか?」
女「一緒に!」

揺れるゆりかごに、女さんを膝に乗せて座ります。二人とも手には紙袋を持って。

男「おー……ゆらゆら」
女「ふふ、なんか楽しいね?」
ねこたち「にー!」
ぺしっ!ぺしっ!
男「?ふふ、さっそく遊び道具にされてますね?」
女「こーら、おいたしちゃだめ」
ねこたち「にぃ……」

男「それじゃ……」
女「うん!」

男・女「「メリークリスマス!」」


620 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 17:19:54.72 ID:gQcKPK0g0
【これをきみに、それをぼくにA】

男「開けていいですか?」
女「///」
こくこく。
男「んん」
ガサガサ…
男「おぉ……マフラーと……エプロンですか?」
女「うん///いつもいつも美味しいご飯ありがと///」
ぎゅー。
男「///すごい……これも手縫いですか?うわぁ……」
女「喜んでくれる?」
男「もちろんです!早速明日から使います!こっちのマフラーは、今から……」
しゅるる…
男「……んん……すっごいあったかい……ありがとうございます」
ちゅ!
女「////」

男「大変だったでしょう?こんなに長いの」
女「そうだね///ちょっと時間かかっちゃった///」
男「大切にしますね。さ、次は僕のを」
女「うん!」
ガサガサ…



621 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 17:23:55.75 ID:gQcKPK0g0
【これをきみに、それをぼくに。B】

女「……!」
男「ふふっ」
女「わ……ブレスレット?」
男「はい。革でできた……サカナのモチーフをしたブレスレットです」
女「わぁ……すっごい可愛い……ありがとう!」
男「実はですね」
女「ん?」
男「このブレスレットには秘密がありまして……ほら、ペアです」
女「!」

僕の手にもばれないように同じのを通してました。それをキャンドルの明かりにそって
うっすらと女さんに見せます。

女「あ……わぁ////」
男「さ、手を貸してください」
女「ん……」

カチ…


623 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 17:28:33.50 ID:gQcKPK0g0
【これをきみに、それをぼくに。C】

女「わ……」
男「これがキッシングフィッシュです。二つを合わせると……可愛くキスするんです」
女「…」
男「手作りのアクセサリーを作ってくれるお店を見つけまして……お店の外にキッシング
  フィッシュの模型を置いていましたので、オーダーメイドしました」
女「すごい……素敵……」

カチ…

男「君がどんなに寂しくても……辛くても……ここを僕と合わせてください。僕は
  これで、いつでも君の気持ちをわかるようになります。二人は一つ……一人は二つです」
女「…」
男「改めまして……大好きです。ずっと一緒にいましょう」
女「……ん……っ」

ちゅっ。

カチ…


625 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 17:32:35.02 ID:gQcKPK0g0
【これをきみに、それをぼくにD】

ゆらゆら揺れるキャンドルの火。
                 外の風に合わせるように揺れる椅子。

  その揺れにしがみつこうとする僕らの小さな家族達。

       それぞれに囲まれながら…なんども手首でキスしました。

ずっと…キスをしました。
                     今までの10数年。それを全てまとめても
   
  今日に勝てる思い出は作れないでしょう。

      大好き。 
                 愛してる。
     
    何度も言葉を交わしあいました。

           外には…綺麗なパウダースノーが降ってきました。

    いつまでも…ふたりでいましょう。


630 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 17:38:17.63 ID:gQcKPK0g0
【スケアクロウ】

男「今日はCDも買ってきましたよ」
女「どんな人?」
男「the pillowsでスケアクロウ……旅人のうたです」

女「…」
男「僕は旅をします……君を連れて、どこまでも……」
女「やさしいうただね?」
男「素直なきもちになれますね……」
カチ…
女「私……男君と出会って変われた……」
男「うん……」
女「おかーさんをずっと思ってたけど……男君がとっても大切になったよ?」
男「僕もです」
女「…」
カチ…

女「……大好き……それしか浮かばないけど……」
男「一番想いが伝わる言葉。ですよね?」
女「…」

ちゅっ。


631 名前: 工学部(千葉県) :2007/03/15(木) 17:42:41.38 ID:gQcKPK0g0
【今日だけ】

男「…」
女「……すぅ……」
男「ふふっ、寝ちゃいましたね?」
ねこたち「にぁ……」

男「……今日はここで寝ますか……やさしいゆりかごです」
女「すー……」
ゆらゆら…

男「女さんのおかあさん……僕はこの子を幸せにしても……いいですよね?」


男「……おやすみ」
カチ…

   姿勢は悪かったかも知れませんが…ぐっすり眠れました。
    
ずっとずっと、手を繋いだまま。


647 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 19:02:18.20 ID:BNMkb/Tm0
【師走】

女「…」
ねこ「にー」
女「十二月って……忙しいんだよね?」
ねこ「にぃ?」
女「でも掃除も終わったし……やることないねぇ?」
ねこ「にぃ!」
女「あとは年が明けるまで……男君とにゃんにゃんするんだ////」
ねこ「にゃん!」
女「早く帰って――」
男「ただいまー」
女「!」

ととと…

女「おかえり!」
男「はい」

ちゅ!


649 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 19:05:37.23 ID:BNMkb/Tm0
【探す】

男「女さーん?」
女「…」

男「どこだろう……?」
女「…」

ねこ「……にぃ」

男「!……」
バサ。

男「またこたつの中で……風邪ひきますよ?」
女「えへへ///ねこさんたちと一緒///」
ねこたち「にゃー」
男「ふふっ、猫と女さんは布団で丸くなる……か」
女「にゃー」
ねこたち「にゃー」
ごろごろ…
男「///」


651 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 19:13:26.53 ID:BNMkb/Tm0
【案の定】

女「けほけほ……」
男「だから言ったでしょ?こたつで寝ちゃだめだって」
女「けほっ、ごめんなさぁい……」
男「今日は猫ちゃん達もお外です。僕の可愛い女さんに風邪ひかせた罰です」
ねこたち「にぃ……」
女「ね、ねこちゃんは悪くないよ?」
男「だめです。もともと喘息もあるんですから……弱っているところでねこちゃんに
  なにか持ってこられたらますます悪くなっちゃいます。ね?」
ねこたち「にゃ!」

男「ふーふー。あーん」
女「あむ」
男「卵粥。熱いですか?」
女「はふはふ。おいひ///」
男「早く治して、お正月を迎えますよ」
女「うん///けほけほ!」
男「ほら」
ぽんぽん!
男「早く治れー、早く治れー」
女「おまじない?」
男「えぇ。ちょっとでも楽になればと……」
女「……汗かいちゃった」
男「お風呂は我慢です」
女「じゃあ体拭いて?」
男「……////」
女「ね?」
男「///脱いでください////」
女「///」

657 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 19:28:40.96 ID:BNMkb/Tm0
【ゆーれるゆーれる】

ゆらゆら…
ねこたち「にゃあにゃあ」
女「うふふ///楽しそうね?」
ねこたち「にぃー」
ゆらゆら…

男「ただいま」
女「おかえりー!」
男「あ、椅子占領されましたね?」
女「皆ぐっすり眠ってるの///可愛い///」
男「ほんとですね」

ゆらゆら…

男「今日はなんと肉まん持って帰りました」
女「!」
男「しかも全種類です。なんか店長がぶっ壊れてました」
女「わー!あんまん食べていい?」
男「もちろんです。でも猫ちゃん達撫でたんだから、手を洗ってくださいね?」
女「はーい!」

659 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 19:33:32.24 ID:BNMkb/Tm0
【まーわるまーわる】

女「みかんー」
しゅるるる…
男「こら、食べ物で遊んじゃダメです」
女「えへへ///ごめんなさい///」
男「……でも綺麗に回りますね」
女「そーだねー」

しゅるるる…

男「この毛糸も……」
くるくる…

ねこ「にー」
ぱし!
男「あー」


660 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 19:40:33.96 ID:BNMkb/Tm0
【おさんぽ】

男「ちょっと散歩しませんか?」
女「うん!」

男「マフラー、手袋、ニット……やっぱり可愛い///」
女「全部おそろいだね?」
男「全部手作りです」

女「おんぶ!」
男「はい」
女「……今年もあと三日だねー」
男「長かったですか?短かったですか?」
女「んー……男君の彼女になってからがすっごい長く感じたよ?」
男「そうですか///」
女「キスキス……」
男「おんぶしたままじゃ難しいです///」
女「じゃあお魚さんと!」

カチ!



663 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 19:50:26.41 ID:BNMkb/Tm0
【もちもち】

男「実家からおもち貰ってきましたよ」
女「わぁ」

男「お正月を前にして……ちょっと食べてみますか?」
女「うんうん!」

男「焼けました。七輪ってのもいいですね」
女「あとでとなりのおじーちゃんにありがとうって言いに行こうね?」
男「えぇ。おもちも……それはやめといたほうがいいか」
女「?」
ねこ「にぃー?」

男「はふはふ」
女「もちもちー///」
男「美味しいですねー」
女「しあわせー///」

665 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 19:54:21.54 ID:BNMkb/Tm0
【蕎麦】

男「ただいま」
女「おかえり!」

男「さ、お蕎麦作りますか」
女「年末までお仕事ご苦労様!お風呂も沸いてるよ?」
男「……先に入りますか////」
女「えへへ///」

男「ふー……」
わしわし…
男「髪伸びましたね?」
女「そうだねー。もうずっと切ってないねぇ」
男「もしかして自分で切ってます?」
女「?うん!節約節約!」
男「そうですね。今度僕もお願いします。はい、拭き終わり!」
女「ほこほこー」
ぎゅー。
男「さ、今度こそお蕎麦です」
ねこ「にー」
男「?君達はカリカリですよ?」
ねこ「にぃ……」


668 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 20:07:06.03 ID:BNMkb/Tm0
【揚げる】

男「驚かないでくださいよ?」
女「?」
男「なんと店長からこんなもの貰いました」
パカ。
女「!!」
男「海老です。クリスマスや年末に仕事したお礼にって……こんなにくれました」
女「!すっごい!豪華なお蕎麦になるね!」
男「そうなんですが……」
女「?」
男「僕揚げ物初めてなんですよね。大丈夫かな?」
女「やってみないとわからないよ?」
男「……そうですね」

男「温度はOK……それじゃ」
じゅっ……パチパチ!
男「おぉっ!」
女「わわ!」
男「慌てないで……よっと!」

男「ふぅ。なんとかできましたね」
女「わー!やっぱり男君すごぉい!」
ちゅ!
男「////ありがとうございます///」


669 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 20:12:26.13 ID:BNMkb/Tm0
【ちゅるる】

男「それじゃ」
女「いただきまーす!」

男「ふーふー、はいあーん」
女「ちゅるるっ……もぐもぐ……んー///」
男「やはり打ち立ては美味しいですね。海老もぷりぷりです」
女「ねこちゃん達も喜んでるよ?」
ねこ「くちゃくちゃ……にぃ!」
男「ふふ、いっぱいありましたからね。たまには贅沢させてあげないと」
女「ふーふー。あーん!」
男「ちゅるる……美味しいですね」

女「ちゅるっ、ん!」
男「?なんで一本だけ……あ」
女「早く早く!」
男「///」
ちゅるる…
ちゅ!
女「もぐもぐ」
男「うん///おいし//」


672 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 20:25:40.60 ID:BNMkb/Tm0
【初詣】

男「お蕎麦も食べたし……そろそろ行きますか?」
女「うん!」

男「そういえば、僕の家族も同じ神社に来ているはずです」
女「一緒に行かなくていいの?」
男「僕の優先順位は常に君です」
女「///おんぶ!」
男「だーめ。今から人で一杯になるから、帰りです。ほら、腕で我慢」
女「はぁーい」

男「今年は雪だらけでしたねぇ」
女「来年も降るといいね?」
男「そうですね」

674 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 20:29:10.17 ID:BNMkb/Tm0
【あけました】

男「わ、すごいですね」
女「あやや……」

男「並びますか」
女「迷子になっちゃやだよ?」
男「くすくす。こっちのセリフですよ?さ、ちゃんと掴まって」

男「……ながいですね」
女「うー……」
ゴーン!
男「あ!」
女「あ、明けちゃった」
男「……明けましておめでとうございます」
女「今年もよろしくおねがいしまちゅ!」
ちゅ!ちゅっ!
男「////こんな人ごみの中で////」
女「人ごみの中だからわかんないよ?///」

あけまして初キッスでした。うん、いいスタートです。


678 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 20:35:41.95 ID:BNMkb/Tm0
【御参り】

男「やっとですねぇ」
女「はい、お賽銭」

ちゃり。

男「…」
女「…」

女「なんてお願いしたの?」
男「え?まあ月並みに……健康でなお幸せな一年になりますように。あと
  女さんの喘息がよくなるようにお願いしました」
女「///ありがと///」
男「女さんはなんてお願いしました?」
女「男君のお嫁さんになれるように!」
男「ふふっ、それもう叶ってますよ?」
女「え?あ……////」
男「正式なプロポーズは…・・・まだ待ってくださいね?」
女「////」
こくこく。


706 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 22:01:51.68 ID:BNMkb/Tm0
【御神酒】

男「あ、御神酒飲みましょうか」
女「おみき?」
男「まあお酒です。甘酒ですよ」

男「すいません。二つ……って」
同級生B「……おぅ」
男「あ、明けましておめでとうございます」
同級生B「ん、紅白饅頭と甘酒うめぇ……」
男「なんでここに?」
同級生B「あれ」
男「?」

同級生A「む、男と女じゃねーか」
男「!」
女「!!」
同級生A「んだよ?」
男「み……巫女……」
同級生A「ああ、神社の娘だからな」
同級生B「……うめぇ」


708 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 22:05:44.49 ID:BNMkb/Tm0
【こくこく】

男「びっくりですね」
女「ねー?」

男「さ、飲みますか?」
女「うん!こくこく……」
男「どうですか?」
女「甘いね?」
男「でしょ?」
女「こくこく……」
男「んー」

女「////」
男「ふふっ、まっかですね?」
女「/////ふわふわ////」
男「ちょっと飲みすぎましたね。さ、おんぶです」
女「////ぱっぱ////」
男「あらら。ますます可愛くなっちゃって///」
女「///すきすき///」
男「はいはい//」


712 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 22:13:31.93 ID:BNMkb/Tm0
【おみくじ】

男「あ、おみくじ引いてないなぁ」
女「////しゅきしゅき////」
すりすり…
男「///恋愛運はよさそうですね///」

男「ただいま」
ねこたち「にぃにぃ」
男「あれ?まだ起きてたんですか?」
女「///ねこねこ///」
ねこたち「?」
男「くすくす。僕らのお母さんはちょっと酔っ払ってます//」

男「さ、眠りましょう?」
女「///ねんね///」
男「……もとに戻るのだろうか……」
女「///ちゅっちゅ!///」
男「///はい///」
ちゅっ。

男「おやすみ」

ぎゅっ。


714 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 22:26:14.90 ID:BNMkb/Tm0
【あいさつ】

男「さて、新年の挨拶にいきますか」
女「うん!」

女「こ、ことしもよろしくおねがいします!」

男「ふふ、僕の家族は皆、女さん大好きですね?」
女「////」
男「さ、次は僕のバイト先にでも行きますか」

店長「いらっしゃ……お!男!」
男「あけましておめでとうございます」
店長「はは!どうせ明後日からまた働いてもらうのにわざわざ……」
夕方「おろ!?男じゃん!」
夜中「ん?」
男「あ、皆さん揃ってたんですね。ちょうどいいや、女さん?」

女「///は、始めまして!」
店長「おぉ……始めまして」
夜中「へぇ。可愛いね?」
夕方「!!!めがっさキュートだぁ!!ね、ね、抱っこしていい!?」
女「!?ふぇっ!」
夕方「うはー///ちょー可愛い////ね!男!一日貸してよ!?」
男「くすくす。絶対いやです」
夕方「けち!やー、きゃわいいねぇ?」
女「////」


718 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 22:33:45.98 ID:BNMkb/Tm0
【仲間】

女「ふぃ……すごい人だったね?」
男「ええ。最後まで女さんを放そうとしなかったです。油断できませんね?」
女「おねーちゃんってあんなのかな?」
男「んー……さあ?」

女「てんちょさんもいい人だねぇ?」
男「理想の中年ですね。お腹が気になりますけど……」
女「あの男の人は?」
男「夜中さんですね。まあ、カッコいいギターマンです。そのうちライブに行きましょう」
女「いい人いっぱいだね?」
男「ええ。職場に恵まれました。信頼できる仲間ってやつですね」
女「……私は?」
男「ん?女さんは……」
ちゅ!
男「一番大好きな人です!」
女「////もっと!////」
ちゅっ!


724 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 22:47:49.68 ID:BNMkb/Tm0
【お雑煮】

女「もちもちー」
男「ふふ、あったかいですねぇ」

男「甘いので大丈夫でしたか?」
女「うん!」
男「お雑煮って大体がお吸い物みたいなんですよね。僕の田舎は甘いのが主流でしたから……」
女「美味しいよ?」
男「そうですね。そう言ってもらえるならどっちでもいいですね」

女「うにー」
男「こら、お正月からごろごろしない」
女「だってー、お正月だからごろごろだよー?」
男「…」
女「一緒にコタツ入ろ?」
男「…」
すすす…
女「にゃー」
男「////」

729 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 22:52:32.74 ID:BNMkb/Tm0
【始業式】

男「冬休みは短いですねー」
女「もうすぐ始業式だね」

男「最後の高校生活……かぁ」
女「あのね?」
男「ん?」
女「……一年生の頃は悲しみしかなくて……二年生は男君と近づけたけど、それ
  でもひもじさは残ってて……」
男「…」
女「だから……最後の一年はずっと幸せで居たいの。よろしくおねがいします」
男「……うん。おいで?」

ぎゅっ。

男「毎日が思い出になるように……二人で幸せに暮らそうね?」
女「うん……」
カチ。
男「こうやって、手を重ねて……」
ちゅっ。
男「唇を重ねて、いっぱい思い出を作ろうね?」
女「/////」
ゆらゆら…
ねこたち「にぃ」

738 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 23:01:59.32 ID:BNMkb/Tm0
【学校】

男「明日から学校です……」
夕方「そっかい!?高校生は大変だねぇ!」
男「夕方さんは大学生ですよね?休みって長いんですよね……いいなぁ」
夕方「へへ!でもそれ以外がうっとうしいさ!なんで高校出てまで勉強しなきゃ
   いけないんだか……おねーさん大変さー!」
男「はは、大変そうには見えませんけどね?」

夜中「おいーっす」
男「あ、おはようございます」
夜中「ん。明日から学校だってな?」
男「そうなんです……」
夜中「いいじゃん。俺中学すらまともに行ってねーからなんか羨ましいや」
男「そんなの僕からみても、夜中さんも十分……」
夜中「まあ俺は人生を楽しむ為にこうしてるからな。結局本人次第さ」
男「そうですね」

男「……いろんな生き方があるなぁ……だれだって苦労はするんですね」


744 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 23:07:15.95 ID:BNMkb/Tm0
【久しぶりに】

男「あー……」
女「まだ嫌なの?」
男「まあ、嫌っていうか……めんどくさいですね。休みあけはどうも……」
女「くすくす。ちょっと待ってて!」
男「?」

女「じゃーん!」
男「おぉ……久しぶりの制服////」
女「さ!はぐはぐ!」
ぎゅー。
女「どうかな?学校の感触思い出した?」
男「///女さんの感触しかしませんよ///」
女「でも学校始まったらまた制服でちゅーとかちゅーとかできるよ?」
男「////そうですね////」
女「でもちょっとフライング……」

ちゅ!


751 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 23:20:58.34 ID:BNMkb/Tm0
【新学期】

男「行ってきます」
女「いってきまーす」
ねこたち「にゃーん」

男「んー、久しぶりの登校路ですねぇ」
女「でもまだまだ寒いねぇ?」
男「マフラー、帽子、手袋……完全装備ですけどね」
女「あとは春休み、夏休み、も一回冬休み……3回だね?」
男「そうですねぇ……楽しみましょうね」

男「春はお花見、夏は海、秋は……栗でも拾いに行きましょう」
女「どんどん野菜つくろーね?」
男「もう少しすればやっと春野菜の芽がでますね……ますます節約できます」
女「たのしみー///」

753 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 23:27:00.75 ID:BNMkb/Tm0
【たっち】

ゆらゆら…

女「この椅子ほんとにきもちいいねー?」
男「そうですねぇ」
ゆらゆら…
男「二人座っても窮屈じゃあないですからね」
女「ふふ、私は男君の上だけどね?」
ゆらゆら…

男「ふぅ」
ゆらら…
男「おっと!」

ふに。

女「きゃん!」
男「あ////」
女「///えっち///」
男「す、すいません///」
女「……でも触られるくらいならいっか。はい」
ふに。
男「!」
女「毎日お風呂いっしょだもん///恥ずかしくないよ///」
男「///真っ赤ですよ////」
女「////」
ゆらゆら…


757 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 23:31:57.92 ID:BNMkb/Tm0
【女の子デー】

女「はい!」
男「?」
女「バレンタイン!」
男「!あ、ああ!そっか!」

女「男君に内緒でチョコ作ったよ?食べて食べて?あーん」
男「はむ。ぽりぽり……!すっごい美味しい!頑張ってくれたんですね」
なでなで…
女「/////」

女「ほんとは買ったほうが安かったけど……どうしても手作りをあげたかったの///」
男「うんうん。ありがとうね?はい、あーん」
女「はむ!」
はむ。
男「///予想通り///」
女「ちゅっ、ちゅー……はみ……」
男「///はぅ///これは予想外////」
女「ん、指甘いねー?///」
ちゅっ、ちゅ!


758 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 23:36:24.40 ID:BNMkb/Tm0
【発見】

ごしごし…
男「うー、まだ手洗いは辛いなぁ……」

男「よっと」
ぱんぱん!
男「天気がいいからすぐに乾……あ」

男「……女さんの……ブラ……なんか大きいような……」

男「こう、手のひらがあって……!?絶対おおきいですよね……」

男「……////だめだめ!卒業!約束!悪霊退散悪霊退散……」
女「私の下着持ってなに唱えてるの?」
男「!!!あ、こ、これは!」
女「みてみて?男君えっちなんだよー?」
ねこたち「にーにー!」
男「はわわわ/////」


760 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 23:40:16.35 ID:BNMkb/Tm0
【あっというま】

男「もう春休みですか……」
女「三学期は短いねー?」
男「ですねぇ」

男「……早速明後日位に、僕のおじいちゃんの所へお泊りいきますか?」
女「あ、いいね!でもバイトは?」
男「大丈夫です。もうおやすみは貰ってますよ」
女「そっかぁ、ねこちゃんたちは?」
男「僕の実家に預けておきましょう」
女「うんっ!」

男「楽しみですねー」
女「どんな所なの?」
男「自然がいっぱいで、川が綺麗で、とってもいいところですよ」
女「わー」
男「なんにもないところだけど……女さんと二人ならなんだって楽しそうです」
女「/////」
男「さ、寝ましょう」
女「はーい」

ちゅ!


761 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 23:44:11.21 ID:BNMkb/Tm0
【ギンギンサテライツ】

男「…」
女「くぅ……」
男「!パジャマが……////」
女「むにゃ……」
男「だめだめ……」

男「……二人の約束ですもんね?」
女「……すぅ」

男「でも……一緒に暮らして……こんなにキスしてはぐして……寝るのも
  お風呂も一緒で……」
女「くー……」

男「……僕はすごいですね。ローマ法王も目じゃないかも……」
女「うーん……」
ぽりぽり…
男「/////」


763 名前: 支援してください(アラバマ州) :2007/03/15(木) 23:48:29.86 ID:BNMkb/Tm0
【電車】

ガタンゴトン…

女「わー!」
男「晴れてよかったですねー!」
女「私電車乗るの初めてだ///早いねぇ//」
男「ふふ、そうですね」
女「どのくらい掛かるの?」
男「まあ電車で三時間とかですね」
女「じゃあちょっと寝てもいい?」
男「えぇ。もちろん僕の膝ですね?」
女「にゃー」
ぽすん!
男「くすくす。電車に酔わないように気をつけてくださいね?」
なでなで…

783 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 00:19:55.64 ID:loLQaFEj0
【到着】

男「女さん、女さん」
ゆさゆさ…
女「……ふぇ?」
男「到着ですよ」
女「あ」

女「うわぁ!」
男「ここが僕のふるさとです!どうですか!?」
女「すごいすごい!きれー!」
男「チューリップの畑です。駅を出てすぐの、町の自慢です」
女「////」
男「さ、記念写真です。こっち向いて……」
パシャ!

男「うん!可愛いよ!」
女「///」

ちゅ!


786 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 00:24:00.02 ID:loLQaFEj0
【チューリップ祭り】

女「わぁ……歩いても歩いてもチューリップ……」
男「ねぇ?すごいでしょ?」
女「うんうん!」

男「ちょっと畑入ってみますか?」
女「いいの!?」
男「お花を摘まないでくださいね?」
女「うん!」

男「どうですか?」
女「すぅ……っ……花の匂いだぁ」
男「ふふっ、喜んでもらえて嬉しいです」
女「ねーねー?
男「ん?」
女「ここで抱っこして?」
男「いいですよ。よいしょっ」
女「////外国みたい///」
男「今だけは…ここは僕ら二人の国ですよ。お姫様?」

788 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 00:28:44.87 ID:loLQaFEj0
【田舎】

男「さ、ここが僕の田舎の家です」
女「わー……」

男「ただいまおじいちゃん!」
じぃ「おぉ!やっと帰ってきたか!」
男「このあいだは素敵な蝋燭ありがとうございました。この人が……僕の彼女です」

女「は、始めまして!」
じぃ「おやおや!これはまた……べっぴんさんじゃないか!」
女「////」
男「はい。自慢の彼女です」
じぃ「うんうん。よろしくね女ちゃん?さ、長旅は疲れただろう?中でお休み?」
女「///おじゃまします!」

じぃ「いい子を見つけたのぉ」
男「はい。とっても幸せです」


789 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 00:32:20.13 ID:loLQaFEj0
【田舎です】

女「部屋広いねー?」
男「田舎ですから。無駄に広いんですよ」
女「ごろーん」
男「くすくす」

女「男君はここに住んでたの?」
男「あ、言ってなかったですね。はい、中学まではここで住んでました」
女「!そうなんだ……」
男「ですから、女さんは引っ越して初めての友達で彼女ですよ?」
女「////」
男「……ここにはいろんな思い出があるんです……この数日でいろいろお話しますね?」
女「うん!」
じぃ「おーい!お茶が入ったぞー!」
男「あ、はーい!ほら、行きましょう?」

797 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 00:42:12.60 ID:loLQaFEj0
【さっそく】

じぃ「それじゃあ折角だから蝋燭作るかい?」
女「は、はい!」

じぃ「まずここでろうを溶かして……熱いから気をつけるんだよ?」
女「あちち……」
じぃ「で、その間に型を作るんじゃ」
女「こうですか?」
男「うん。やっぱりいいセンスですね」
じぃ「うんうん。それじゃ、どんな色にしたいかの?庭のチューリップから好きな色を
   持っておいで?そのまま積んできていいからの」
女「はい!」

女「これ!黄色がいいです!」
じぃ「うん。じゃあそれを潰して……ろうに混ぜて……こうやって芯を吊るして、あと
   は待つだけ。簡単じゃろ?」
女「そうですねぇ。すっごい簡単」
男「でも簡単だからこそ、ちょっとしたことで個性がでるんです。さ、完成するまでお散歩
  しますか?」
女「うんっ!」

799 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 00:46:46.52 ID:loLQaFEj0
【川】

男「うーん……やっぱり空気が美味しいなぁ」
女「すぅーっ……////」

男「あ、川」
女「ん?」
男「僕が小さい頃によく遊んだ川です。ちょっと行ってみましょう」

女「ひぅ!まだちょっと水冷たいね?」
男「そうですね。魚はまだ居るみたですね……明日つりしてみますか?」
女「いいねー!」
男「……小さい頃……近所の子をよくここで遊んだんです……暗くなるまでずっと」
女「あ、じゃあ昔の友だちは?」
男「…」
女「?」
男「……僕の学校行ってみますか?」
女「え?あ、うん!」


801 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 00:51:40.71 ID:loLQaFEj0
【廃校】

男「……ここです」
女「?誰も居ないの?」
男「……僕の学年が最後。それで廃校になってしまいました」
女「あ……」
男「懐かしいなぁ……探検しましょうか?さ、抱っこしますよ?」
女「…」
ぎゅっ。

男「あー、ここが僕の教室でした。といっても生徒は僕だけ。下と上に二人ずつ、
  計五人の中学生活でしたね」
女「……この教室に一人?」
男「ええ。先生と二人でつきっきりで勉強。でも先生も勉強は楽しくないからって
  よくさっきの川とかで遊んでましたけどね?バスケを教えてくれたのもその先生です」

男「で、ここが体育館。あー、まだリングは付いてますね……」
女「あ、ボールもあるよ?」
男「ほんとだ。ちょっと拝借……」


804 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 00:56:46.56 ID:loLQaFEj0
【すべてがなつかしい】

シュッ…スポン!

女「おー」
ぱちぱち!
男「はは、ありがとうございます」
女「すごいねー?」
男「なんにも娯楽がなかったですからね……こうやって遊んだり料理したり……
  なんにもなかったからいろんなことができるようになりました」
女「…」
男「……職員室行きましょうか?」

男「わー……全部そんまんま……なんでかな?」
女「?机二つ?」
男「ええ。基本先生は二人でした。たまに隣町から人が来るぐらいで……」
キィ…
男「……この机……僕の恩師の机です。何度もここで怒られました。……でも
  その数の何倍もここで笑いました……」
女「…」
男「おいで?女さんも座って?」
女「うん」
ぽすん。


805 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 01:00:41.28 ID:loLQaFEj0
【ぼくのなつやすみ@】

男「……ただいま先生。紹介します……僕の彼女です」
女「////」
男「僕の先生は……もうこの世に居ないんです」
女「え?」

男「……髪の綺麗な女の先生でした。女の先生なのになんでも知ってて……運動でも
  全然勝てなかったんです。ほんとに綺麗な先生で……」
女「…」
男「何でも教えてくれました。何度も怒られました。何度も……一緒に笑ってくれました」
女「やさしい人だったんだね……」
男「……女さんにはもうしわけないですが……僕の初恋の人でした」
女「!」


809 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 01:09:06.07 ID:loLQaFEj0
【ぼくのなつやすみA】

男「僕が異性を「女の人」として見れるようになったとき……自然と
  先生が僕の目から離れなくなって……気が付けばずっと先生のことを考えていました」
女「…」
男「でも、やっぱりそこは教師と生徒。叶わない恋なんてのは承知でした。むしろ先生には
  旦那さんが居たし……とってもお似合いの夫婦でしたよ?今の僕達みたいに」
ちゅっ。
女「///」
男「……でも……三年生の夏休みでした……先生が倒れたって聞いて……」
キィ…

男「白血病。そう言われました」
女「あ……」
男「……日に日に弱っていく先生……それでも、どんなに辛くても、入院するぎりぎり
  まで僕に勉強を、遊びを、バスケを教えてくれました」
女「…」
ぎゅっ…

男「……何度も病院に通いました。一生懸命蝋燭を作ってプレゼントしました。
  もちろん影で泣きました……でも弱気な所は絶対に見せませんでした。先生
  を悲しませたくなかったから……僕はあなたのおかげで立派になれたってことを
  伝えたかったんです」


814 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 01:18:11.44 ID:loLQaFEj0
【ぼくのなつやすみB】

男「でも…・・・先生はどんどん小さくなって……最後の日がやってきました」
女「…」
男「家族に見守られながら……小さい病院で、笑いながら天国に行きました。とっても
  綺麗な笑顔で……僕に……ありがとう、たのしかったって……」
ぽたっ。
男「あれ?ごめんなさい。涙……もう泣かないって決めてたのに……ぐすっ」
女「……いいよ。泣いても……いい
ぎゅっ…

男「綺麗な顔で……僕に最後の授業をしてくれました。最後の授業の内容は……愛。」
女「……愛……」
男「……先生は知ってたんです。僕が先生を好きだってことを……ちゃんと分かって僕と
  居てくれたんです。……でも先生はこう言ってくれました」

男「私の大切な人は旦那だけ……でも、あなたも好きな人だよって」

男「……人を好きになるのは案外簡単なことなんです。だって誰でも失恋したら
  また違う人を好きになれるでしょ?現に僕がそうです。……でも、本当に大切に
  したい人っていうのは、好きだけじゃ収まりきらない……もっともっと深い「愛」があるんだって」


825 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 01:26:39.95 ID:loLQaFEj0
【ぼくのなつやすみC】

男「その意味がわかるのに……少し時間が掛かりました。それはでも簡単なことで……
  君を一目みただけで僕は理解できました。好きだから傍に居たいんじゃなくて……
  傍に居たいから好きなんです」
女「…」
男「先生は最後まで笑って居てくれました。僕の目を見ていてくれました……僕に……」

男「大切人ができたら……ここに連れて来てねって……それが僕の最後の宿題でした」

女「……うん」
男「先生!僕……やっと宿題できました!やっと見つけました!本当に心から大切に
  したい人ができました!……ひっく……いままで……っ」

男「今までっ!本当にありがとうございましたっ!!」

男「……ひっく……大好きです……本当に愛してます……」
女「…」
カチ…
女「ずっと一緒だよ?……男君の想いは私の想い……このブレスレットを……私から
  使うね?……男君の先生。ありがとうございます。……私の大切な人……大好きです!」

ぎゅっ。


837 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 01:40:17.08 ID:loLQaFEj0
【永遠】

男「ぐすっ……」
ぽんぽん。
女「よしよし……大丈夫だよ?ずっと傍にいるから……ね?」
男「……うん……すいません……ひっく……いつもと立場が逆に
  なってしまいましたね……ぐすっ」
女「えへへ……やっと私も頼りにされた……すっごい嬉しいよ?」
男「…」
女「私もずっと……おかあさんを探してた。やさしくて傍に居てくれる人……お金なんかじゃなくて
  愛を沢山くれる人を。……今日ここにきてよかったよ?」

女「永遠がどのくらいか分からないけど……全てが消えるまで、私はあなたを忘れません」

男「……うん……」
女「幸せにしてね?幸せにするから……天国のおかあさんと先生にみせてあげよ?
  私達の愛する力を……精一杯届けてあげよ?」
男「うん……誓います……ずっとずっと……僕は君の隣に居ます……」
女「……少しの間だけ……こうしてようね?」
男「…」
ぎゅっ。


844 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 01:45:17.69 ID:loLQaFEj0
【はぐはぐのいみ】

先生の机と椅子の上で 
                  泣きました。
 もう泣かないって決めていたのに
                       泣きました。
      ずっと女さんがはぐしてくれていました。

顔をぐしゃぐしゃにして
                        ずっと抱き合いました。
  はぐはぐって…とても暖かいんです。
         やさしい温度が体中に広がるんです。
 
    それは一度味わえば忘れられなくて…
                       でも癖になるんです。

  先生。
              ありがとうございました。
   

              「大切」


こういうことだったんですね。
                      もう二度と忘れません。

    この子が

856 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 01:52:45.95 ID:loLQaFEj0
【星空の帰り道】

男「…」
女「…」

二人で手を繋いで…すっかり暗くなった道を引き返しました。

男「……お腹空きましたね」
女「うん……」
男「おじいちゃん怒ってるかなぁ……」
女「…」
ぎゅっ。

男「……見てください……とっても星が綺麗です」
女「……わ……すごい……私達の街と全然違うね?」
男「存在する数は同じはずなのに、ここまで違うとは……」
女「ねぇねぇ?」
男「ん?」
女「だっこして?」
男「はい」
ぎゅっ。


862 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 02:02:04.00 ID:loLQaFEj0
【その星はずっと輝いて】

女「よいしょっ……」
男「?何してるんですか?」
女「星を……捕まえるのっ……うーん」
男「…」
すっ…

男「こうですか?」
女「……同じ星を捕まえてくれた?」
男「えぇ」
女「……この星が……私達の星なんだよ?」
男「…」
女「私がおかあさんから貰ってきた想い。男君が先生から貰ってきた想い……
  それが全部繋がって、ここで同じ星を捕まえられたの。……本当の……二人だけの宝物」
男「宝物……」
女「この星は、どこに行ってもここにあるんだ。ずっと男君と私の手のひらに。……忘れないでね?」

カチ。

キッシングフィッシュが合わさる音が聞こえました。
ずっと忘れられない……思い出と一緒に。


ちゅっ。


882 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 02:22:59.93 ID:loLQaFEj0
【おそめのただいま】

男「ただいま」
女「ただいま!」

じぃ「あ!やっと帰ってきたか……どこに行ってきたんじゃ?」
男「ちょっと学校に行ってきました」
じぃ「……そうか……さあ、外はまだ寒かっただろう?温かいご飯が出来ておる。中にお入り?」
男「すいません……」
女「///」

男「ふぅ……美味しかったですね?」
女「お野菜が新鮮だね!」
男「うん。田舎のいい所です」
女「……今日は男君のこと、いっぱい知りました」
男「……沢山教えました」
女「お布団二つ敷いてあるけど……」
男「一緒に寝てもいいですか?」
女「////」
こくこく!

889 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 02:30:52.23 ID:loLQaFEj0
【無言の夜】

男「…」
女「…」
ぎゅっ…

なでなで…


ちゅっ。


なでなで…


ぎゅっ…


ちゅっ…ちゅ。


895 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 02:39:24.25 ID:loLQaFEj0
【帰る場所】

男「それじゃ……数日ですがお世話になりました」
じぃ「おぉ。おかあさんとおとうさんによろしくな?ワシはまだまだ現役だと
   伝えといておくれ」
女「この蝋燭、大切にします!」
じぃ「うんうん。女ちゃんは綺麗な目をしとる……うちの孫をどうかよろしくな?」

男「じゃあおじいちゃん!さようなら!」
女「おせわになりましたー!」
じぃ「元気でなー!!たまには電話しろよー!!」


じぃ「……いい顔になったのお?なあ先生……がはは!」


男「とっても思い出に残る旅行でしたね?」
女「うんっ!」
男「早く帰って……ねこさんたちにお話しないと……」
女「……チョーリップ持って帰ってもいい?」
男「え?あ……うん。少しぐらいならばれないでしょう」
女「やった!」


男「……さよなら先生……次の報告は……子供ですね」


896 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 02:42:58.20 ID:loLQaFEj0
【長旅】

男「ふぅ……ただいま!」
女「おかえり!たっだいま!」
男「おかえりなさい。……ねこさんもおかえり?」
ねこたち「にぃ!」

男「ふー……ここが僕の我が家……ですね」
女「うん……」
男「……ちょっと疲れました。今日はお風呂入らずに寝ちゃってもいいですか?」
女「ん、私もそうする……明日の朝、一緒に入ろう?」
男「…」

ぎゅっ。

男「おやすみ」
女「おやすみ……」
ちゅっ。


901 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 02:58:54.59 ID:loLQaFEj0
【ごわごわ】

男「……んん……ふわ……っ」
女「ふい……」
男「おはようございます……」
女「……おはよ」
男「あぅ、髪ごわごわですね」
女「私もー。ぐちゃぐちゃ……お風呂お風呂……」

男「ふぃ……」
女「ふぅー……」
男「あったまりますねぇ……」
女「そうだねぇ」
男「…」
女「?」
男「/////わ、女さんの裸///明るい所で初めて見ました////」
女「!!!!」
ばしゃ!
女「////えっち!////もう////」
男「えへへ……でもそうですね。えっちです僕は」
女「……もうちょっと待ってね?えっちするのは……」
男「ええ。今はこうやって……愛でているだけで十分です」
女「///じろじろみるなぁ!////」
男「////」


916 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 03:09:28.27 ID:loLQaFEj0
【三学期】

男「うん。最後の一年の始まりです!」
女「いっぱい楽しもうね!」

男「もう温かくなりましたね……庭の野菜も芽がでるでしょう」
女「美味しくできたらいいね?」
男「今年はみんな受験で忙しいんですよね……僕も仕事探さないと」
女「私も頑張ります!」
男「ふふっ、家の安全とねこちゃんは任せましたよ?」
女「ご飯も頑張って作るよ?」
男「あれ、頼もしいですね!」
女「えへへー」


923 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 03:14:43.43 ID:loLQaFEj0
【春】

男「今日は山菜を集めに行きましょう?」
女「あー、いいね。さんせーい!」

男「えっと……これは食べられますね?」
女「そうだね」
男「これは……雑草か」
女「くすくす」
男「あ、これは有名なやつですね。ゼンマイでしたっけ?」
女「それだねー」

男「わー……いっぱい取れましたねー」
女「ほら!向こうに菜の花生えてたよ!」
男「おー。今日は健康的な晩御飯になりそうですね」
女「お腹空いたねー?」
男「ねー?」

931 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 03:20:31.02 ID:loLQaFEj0
【オリジナル】

男「お待たせしましたー!」
女「わくわく……」

男「山菜のおこわを作ってみました!」
女「わー!いい匂い!」
男「あとは自家製味噌のお味噌汁と、菜の花のおひたしです!」
女「おいしそうだねー?」
ねこたち「にぃにぃ!」


男「それじゃ」
女「いただきまーす!」
男「あーん」
女「もぐもぐ……んー///」
男「ヘルシーですから、どんどんおかわりしてくださいね?もぐもぐ……」
女「///ほんとにお金なんていらないね///」
男「えぇ。少量でいいんです。あとはたっぷりの愛情さえあれば、人生は廻ります」
女「あーん」
男「もぐもぐ……うんうん////」
ねこたち「カリカリカリ……」

935 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 03:24:39.12 ID:loLQaFEj0
【梅酒】

女「お腹いっぱーい////」
男「ふふふ……」
女「?なに?どうしたの?」
男「これです」

女「?うめぼし?」
男「いえいえ。梅酒です。ちょっと前からひそかに漬けてました」
女「梅酒?」
男「梅のお酒ですかね?軽めに仕上げてますので、女さんでも飲めますよ?」
女「おいしいの?」
男「ええ。とっても」
女「////」
男「とはいえ、まだちょっと早いです。もう少し置いておきましょう……」
女「うん!お風呂入る?」
男「そうですね。今日はミカン風呂にしてみましょうか?」
女「!うんうん!」
男「では早速……」


940 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 03:30:18.71 ID:loLQaFEj0
【みかんみかん】

ぽしゃぽしゃ……

女「ミカン風呂ってミカンの皮?」
男「えぇ。乾燥させたミカンの皮は、お肌つるつるになる効果があるんです。
  これをストッキングなんかに入れて……浸すんです」
女「あー、だからストッキングなんて持ってたんだね?勘違いする所だった//」
男「////どういうことですか///」

男「くんくん……あー、うっすらと香りもしますね?」
女「くんくん。ほんとだ!」
男「で、僕のお気に入りは……お風呂でミカンを食べるんです」
女「えー?」
男「いやいや!これが美味しいんですよ!ほら、あーん」
女「はむ……ん……あれ?ほんとだ」
男「ね?なんかぬるいのが逆にいいでしょ?」
女「でも変な感じー///」
男「美味しいは正義です。あーん」


941 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 03:35:15.99 ID:loLQaFEj0
【効果】

男「ほこほこー」
わしわし…
女「お肌すべすべかなー?」
男「ん?どれどれ……」
すりすり…
女「///」
男「ふふっ、いつもすべすべだからよくわかんないですね///」
女「くすくす。ありがと!」
男「ちょっと椅子でまったりしますか」

ゆらゆら…
男「んー……いいなぁ、高校生じゃあないみたいだ……」
女「うりうり……」
なでなで。
ねこ「にゃーん///」
男「ねこさんも普通に我が家をウロウロするようになりましたねー。猫はあんまり
  なつかないと聞くんですが……」
女「にゃんにゃん」
すりすり
男「///こっちの猫ちゃんはあまえっぱなしですね///」
女「にゃー」
ねこ「にゃー?」

945 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 03:39:54.89 ID:loLQaFEj0
【ゆきみだいふ】

男「あ、アイス食べますか?」
女「アイス?」
男「えぇ。僕のお小遣いで雪見だいふく買ってきました」
女「うんうん!食べるー!」
男「じゃあちょっと待っててください」

チン!

男「おまたせしました」
女「?さっきの音は?電子レンジ?」
男「ええ。ちょっと温めるとすっごい美味しくなるんです」
女「へぇ?」
男「あーん」
女「もちもち……!ほんとだー!くりーみー///」
男「でしょう?」


950 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 03:46:06.95 ID:loLQaFEj0
【全部で7匹】

ぐいぐい
男「ん?」
ねこたち「にーにー?」
男「あ、食べたいんですか?」
女「こーら、服引っ張らないで!」
ねこ「にー……」

女「あげてもいい?」
男「そうですね。でも直接あげるのはあんまりよろしくないので……こうやって指につけて」
ぺろぺろ…
男「/////」
女「くすくす。変な顔だよ?」
男「//や、ちょっとしてみてください//これは///」
女「ほら、おいで?」
ぺろぺろ…
女「////」
男「ね?」
女「あーん?」
男「///僕もですか//」
ぺろぺろ…
女「///私も///」
ぺろぺろ…
男「……えい!」
女「ひゃん!ほっぺ?」
ちゅっ、ちゅ!
女「///」
ぺろぺろ…

956 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 03:53:55.16 ID:loLQaFEj0
【昼寝】

男「……ぐー……」
先生「…」
女「////」
先生「まったく、お前らは家でなにをしてるんだい?」
女「///すいません////ちゃんと寝てるんですけど///男君のばか///」

同級生A「ちゃんと「寝てる」って……」
同級生B「はぁ……泡盛……しょうちゅう……」
同級生A「お前も末期だな……」

男「ふぇ?」
女「ふぇ?じゃなーい!先生に怒られたじゃん////」
男「あー……すいません……」
女「家で何してるのとか聞かれたよ?恥ずかしかった///」
男「ほほう、そんなことを……もっこもこですね」
女「だーめ。悪いのは男君だよ?授業中に寝たらもうお風呂一緒に入って
  あげないからね?」
男「!!すいません!気を付けます!」


991 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 04:06:53.62 ID:loLQaFEj0
【ちょっとだけさよなら】

男「女さん!抱っこです!」
女「うんっ!」
ぴょん!

男「ちょっとだけサヨナラです。今まで楽しかったですね?」
女「すきすき////まだずーっと一緒だよ?」
男「ええ。わかってます。僕らは永遠を彷徨う恋人二人です」
女「じゃあ最後に……」




ちゅっ。


男「それでは」
女「またね!」



ちゅ!



998 名前: 下着ドロ(アラバマ州) :2007/03/16(金) 04:07:53.77 ID:loLQaFEj0







     みんなにしあわせを。それが俺の願いです。