- 10 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 04:17:52.25 ID:u/gzrLMr0
- 【始発】
男「さあ、電車が来ました」
女「それー!」
とてて…
男「ふふっ、誰も居ませんね」
女「貸切だねー?」
男「そうですね」
ねこ「……にゃ」
男「しー……」
女「ねこちゃん?ちょっとだけ……静かにしててね?はい、かりかり…・・・」
ねこたち「////」
かりかり…
女「なんか不思議だねー」
男「ん?」
女「街が……止まってるみたい?」
男「あー。そうですねぇ。みんなまだ寝てるんですよ」
女「ふふっ////」
男「んー?」
女「ちゅー」
男「////ここで?」
女「だめ?」
男「///ううん///」
ちゅっ。
- 11 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 04:23:02.04 ID:u/gzrLMr0
- 【つり革】
男「……なんかどこまで行っても誰も乗りませんね」
女「ねー?」
男「まるで幽霊列車?」
女「くすくす」
男「ここまで誰も居ないとなんかいろんなことできそうですね」
女「えー?たとえば?」
男「……ボウリング?」
女「ふふ、車掌さんに怒られるよ?」
男「そうですね」
女「……つり革」
男「ん?」
女「あれつかまってみたい」
男「あ、はいはい……抱っこですね?」
女「////」
男「よいしょっ」
女「わー///」
男「ふふっ、やっぱり子供ですねぇ?」
女「////ちがうもん////」
- 12 名前: 漂流者(ネブラスカ州) :2007/03/19(月) 04:26:24.73 ID:vWxN7euIO
- 最後まで期待なんだぜ
- 13 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 04:30:03.40 ID:u/gzrLMr0
- 【あまえんぼ】
男「……ほんとに誰も乗りませんね」
女「明るくなってきたねー」
男「ちょっと不安になってきますね」
女「そうかなぁ?」
男「あれ?そうでもないですか?」
女「誰もこないからー……いっぱい甘えれられます!」
男「////」
女「ひざをしつれーい……よいしょっ」
ぽふ。
男「ふふっ、あまえんぼさん?」
女「えへへ///こっち向きー」
男「やっぱり子供だねぇ?」
女「いーの!ちゅー」
ちゅ!
男「///」
すりすり。
なでなで…
女「だーいすき!」
男「うん」
ちゅっちゅ!
ねこたち「Zzz……」
- 14 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 04:50:09.67 ID:u/gzrLMr0
- 【思い込み】
男「ふふ」
ぎゅー。
女「えへへ///」
ちゅ!
男「…」
女「すきすき……」
すりすり…
男「……僕は……」
女「ん?」
男「僕は君に出会えて、本当によかったです」
女「え……?」
男「自分がこんなに人を愛するとは思いませんでした。自分がこんなに愛されるなんて……
それこそ信じられませんでした。……ありがとう。ずっと僕の傍に居てくれて……」
女「…」
男「生まれてきてくれて、ありがとう」
- 15 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 04:51:04.86 ID:u/gzrLMr0
- 【思い込みA】
女「……ひっく……」
男「!」
女「うぅ、な、なんでそんなこと言うのぉ……ひっく」
男「お、女さん?」
女「それじゃまるで、男君しんじゃうみたいだよぉ!やぁだ!」
ぎゅー!
男「!……はは、どうしたの?」
女「うぇぇぇっ」
なでなで。
男「……僕は死なないよ。ずっと君の隣に居る。変なこと言ってごめんね?」
女「ひっく……大好き、ひっく」
男「……うん」
なでなで。
結局誰も乗ってこないまま、電車は目的地に着きました。
変なことで…女さんを泣かせちゃいました。すいません…
- 16 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 04:57:05.24 ID:u/gzrLMr0
- 【海風】
男「着きました!」
女「海ー!」
男「さ、行きましょう」
女「ねこちゃんたち出してあげてもいい?」
男「まだ車が通る道ですから、もうちょっと我慢してもらいましょう」
ねこたち「にゃーん」
女「風が気持ちいーね」
男「そうですね。ほんのり磯の香りもしますし」
女「ねーねー?」
男「ん?」
女「……おんぶ!」
男「はい。どうぞ」
女「よいしょっ……荷物持つね?」
男「えぇ。任せますよ」
女「それじゃー、きれいな砂浜までお願いするよ運転手さーん!」
男「くすくす。お願いされました!それ!」
たたた…
- 19 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 05:42:29.96 ID:u/gzrLMr0
- 【目的地】
男「到着です!」
女「わー!///」
男「まだ人は居ませんが……ねこさんたちも居ますので、少し離れた場所に行きましょう?」
女「ねこさーん、出てきていいよー?」
ねこたち「にゃぁ!」
とっと!
男「もう少し歩きましょう」
女「ん!」
男「さあ、ここです」
女「わー。ここも砂浜綺麗だね///」
男「えぇ。ちょっと入り組んでて人が来ないですけど、それでこそ君と目一杯遊べます」
女「////でもよくこんなところ知ってたね?」
男「家族でよく来てましたから。さ、着替えますか?」
女「もうちょっと待って?砂浜で……膝の上でお話したい///」
男「……おいで?」
ぽふ!
- 20 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 05:57:25.94 ID:u/gzrLMr0
- 【かに】
女「今何時?」
男「えっと……もう10時ですね」
女「早いねー?今日はいっぱいあそぼーね?」
男「うん。暗くなるまでずっとここに居ようね」
女「かに!」
男「あ、ほんとだ」
女「なんか……あ、意外と前に動けるんだね」
男「…」
ねこ「にぃ」
男「ん?」
とててて…
がぶ!
女「!」
男「あ」
がぶっ!かりかり…
ねこ「にぃ?」
男「……」
女「あー……」
男「……自然ですね」
女「……着替えよっか?」
男「はい」
ねこたち「にーにー」
- 22 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 06:28:48.64 ID:u/gzrLMr0
- 【誰もいない】
男「さ、タオルを……」
女「誰も居ない?」
男「え?あ……そうですね。誰もいませ――」
女「えい!」
ぷるるん。
男「!!!!!」
女「よいしょ」
するる…
女「///着替えかんりょー////」
男「//ば、ばか////」
女「えへへ///」
男「///」
女「そんなに照れないでよぉ///見慣れてるでしょ?」
男「そ、外で見るのは別です///勘弁してくださいよ////」
女「///」
男「はー……びっくりした」
女「でもなんか気持ちよかったよ?」
男「そんなとこ誰かに見られたらどうするんですか……」
女「誰もいないでしょ?それに……男君だから、出来るんだよ?」
男「///そういうことじゃ///」
女「早く早く!」
ねこたち「にゃんにゃん」
くしくし…
- 23 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 06:33:36.16 ID:u/gzrLMr0
- 【準備運動!】
男「いっちに」
女「さんし!」
男「よいしょ」
女「んー」
男「手を貸して?それ……のびのびー」
女「////」
男「よし!」
女「準備完了!」
ねこたち「にゃん!」
女「それー!」
男「あ。ちょっと――」
ざばーーん!
女「わー!海ー!」
男「……それ!」
だだだっ!
ざぱーん!
ねこたち「にゃ!」
くしくし。
- 24 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 06:39:49.38 ID:u/gzrLMr0
- 【二人の浜辺】
男「それっ!」
ばしゃ!
女「わ!やったなぁ!?」
ばしゃばしゃ!
男「あははっ!」
女「えーい!」
ぎゅー!
男「おっと!」
ざぱーん!
男「ははっ!楽しいね?」
女「ぷかぷかー!」
男「……僕ら……二人」
女「……だね?」
男「うん」
ちゅっ!
- 25 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 06:43:58.67 ID:u/gzrLMr0
- 【スイムスイム】
男「そういえば女さん?」
女「んー?」
男「女さんは泳げますか?」
女「……んー……」
男「ほら、ちょっと待ってて」
男「ここまできてごらーん!」
女「……よっと!」
ばしゃばしゃ…
男「!意外と……」
ばしゃばしゃ!ばしゃ!ばしゃ……しゃ………
男「!おっと!」
ざぱー!
女「うぇー……ちょっと飲んじゃった……」
男「あはは、すいません。でもよく頑張りました」
女「/////」
男「うん、泳ぎを伝授しましょう。さ、手を貸して?」
女「はーい」
ねこたち「にゃん」
ごろごろ…ぱしっ!
- 26 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 06:50:59.97 ID:u/gzrLMr0
- 【クロール】
ばしゃばしゃ!
男「そうそう。上手ですよ……顔上げて?」
女「ぷはっ!」
男「くすくす。息継ぎ忘れちゃだめですよ?」
女「えへへー」
男「それじゃ手の動きを……こうです」
女「えっと……こう?」
男「んー……後ろから失礼しますね」
女「////」
男「手を貸して?こう……」
女「?こうかな?」
男「そうじゃなくて……」
女「あ、わかった!」
男「?」
くるん!
ぎゅー!
女「こうだー!」
男「////」
女「ぎゅー!」
男「……ぎゅー!」
ぎゅー!
- 27 名前: 留学生(千葉県) :2007/03/19(月) 06:57:12.59 ID:u/gzrLMr0
- 【アダルト】
男「…」
女「もっと……」
ぎゅー…
男「……やっぱり、君を抱くのは素肌のほうが気持ちがいいですね」
女「///私も///このほうがあったかい……だいす――」
男「だいすき」
女「……ぷー……」
男「えへへ///」
女「……キス」
男「どんな?」
女「……いぢわる……大人……キス」
男「うん……」
ちゅっ……ちゅ……
男「ん……」
女「はぅ……んっ……なんか……おっきくなって……////」
男「///だ、だって///」
女「//えっちー///」
男「こんなところでこんなことしてたら……そうなります//」
女「……もっと」
男「……誰も……ずっと来なくていいですね」
ちゅっ。ちゅ……
ねこたち「/////」
- 33 名前: 役場勤務(関東地方) :2007/03/19(月) 10:23:24.27 ID:5+fz1jf90
- 【沖】
男「ちょっと遠くまで行ってみますか?」
女「え?でも恐い……」
男「浮き輪があるから大丈夫ですよ。僕が居ますし。ねこさん?荷物お願いしますね?」
ねこたち「にゃーん」
男「ほら、どうですか?」
女「あ、足がぶらーんって……恐いよぉ」
男「あはは。大丈夫ですよ?魚も恐がって寄ってきませんよ?お互い様です」
女「そうじゃなくて、きゃっ!?」
男「?どうしました?」
女「な、なにかが足を、やっ!?」
男「!?」
女「ふえぇ!な、何かいるよぉ?」
男「えー?まさかー?」
女「ほ、ほんとだよ!さっきから私の足を―いやっ!」
男「くすくす」
女「……え?」
男「あはは。僕の足ですよ!女さんの恐がりー」
女「///い、いぢわる!もう戻る!」
男「……一人で?」
女「……うぅ……ぐすん……」
男「はは、ごめんなさい。ふざけてました……ちょっとだけ浮き輪外してみませんか?」
女「!やだよ!落ちる……」
男「僕が居ても?」
女「…」
- 34 名前: 役場勤務(関東地方) :2007/03/19(月) 10:30:08.95 ID:5+fz1jf90
- 【頑張る】
男「大丈夫。こっちおいで?」
女「うぅ……」
男「ほら!僕の彼女でしょ?僕を信用して?頑張れ!」
女「……えぃ!」
じゃぼ!
ぶくぶく…
女「……んぷはっ!!」
男「ほら、ここ!こっち!」
女「んー!」
ばしゃばしゃ!
男「よいしょ!うん!よく頑張りました!!」
女「うぇーん……恐かったよぉ」
ぎゅー!
男「うんうん。ごめんね?でも泳げたよ?よしよし」
なでなで。
女「///もうちょっと抱きついてていい?」
男「えぇ。ずっとそうしててください」
女「////頑張ったよ?///」
男「うん。えらいえらい……」
なでなで…
- 35 名前: 役場勤務(関東地方) :2007/03/19(月) 11:06:32.52 ID:5+fz1jf90
- 【わかめ】
男「ねこさーん?ただいま」
女「?」
ねこたち「くちゃくちゃ……にゃーん?」
男「……なにを食べてるんでしょうか……」
女「わかんない……」
男「……見るのが恐いですね……」
女「うん……」
男「ね、ねこさん?こっち向いて?」
ねこたち「……にゃー?」
女「あ」
男「……わかめ?」
ねこたち「にゃーん///」
男「あー、なんだぁ。びっくりしましたね?」
女「またなにか捕まえたのかと思ったよぉ。ご飯にしよっか?」
男「そうですね」
ねこたち「くちゃくちゃ……」
- 36 名前: 役場勤務(関東地方) :2007/03/19(月) 11:11:11.51 ID:5+fz1jf90
- 【ワイルド】
男「さ、シートを広げましょう」
女「はーい」
男「座ってください」
女「ん!」
ぽすん!
男「……僕の膝じゃあシートを広げた意味が……」
女「やだー。退かないよー?」
男「わがままさんですね?いいですよ。このほうが僕も嬉しいです」
女「///」
男「何が食べたいですか?」
女「たこさんウインナー!」
男「はい。あーん」
女「あれ?おはしは?」
男「置いてきました。今日はワイルドにいきましょう?あーん」
女「///はむ!ちゅっちゅ……」
男「///ワイルドですね……///」
- 80 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 01:36:26.34 ID:PN1oiwtD0
- 【太陽の下】
男「お腹いっぱいですね」
女「ふぃー」
男「くすくす。食べてすぐ横になっちゃだめですよ?」
女「だってー……今日だけ!」
男「はは、なんか開放感に包まれてますね」
女「ねー?」
男「……涼しいね」
女「水着いいね?」
男「そうですね」
女「よいしょ」
ぽふ。
女「抱っこー」
男「うん」
なでなで…
女「引っ付いても暑くないねー?」
男「えぇ。どんどん来てください」
女「/////」
すりすり。
- 81 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 01:43:30.06 ID:PN1oiwtD0
- 【砂姫】
男「ねー女さん?」
女「んー?」
男「埋まってみませんか?」
女「え?」
男「ほら、顔だけ出して……」
女「あー、うんうん!」
男「よいしょっ。ふふ、どうですか?」
女「うー……動けないよー」
男「くすくす」
女「なんかぬくぬくー」
ねこたち「にゃーん」
女「?あ」
ぺろぺろ…
女「!ちょ、ちょっとねこちゃん!?くすぐったいよ///」
ぺろぺろ…
男「あらら」
女「////やめてー////きゃはは!くすぐったい////」
ぺろぺろ…
男「くすくす。なんか甘い味とかするんでしょうかね?くすくす……」
女「わ、わらってないでたすけてー!/////」
ぺろぺろ…
- 83 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 03:00:18.12 ID:PN1oiwtD0
- 【最後に】
男「……暗くなりましたね」
女「もう海寒いね?」
男「帰りますか……」
女「うん」
男「さ、もう着替えましょう。でももうタオ――」
ぷるん。
女「えへへ/////」
男「……////またですか///早く上着てください////」
女「だって真っ暗だから誰もわからないよ?」
男「そうじゃなくて……///」
女「はぐはぐ!」
男「こ、この状態でですか?」
女「はーやーく!風邪引いちゃう!」
ぎゅっ。
男「……楽しかった?」
女「うん……すっごい楽しかったよ」
男「そっか。うん……」
ぎゅっ…
男「……もう少し……抱いてていいですか?」
女「ん……誰も居ないから……ぎゅって……」
ねこたち「Zzz…」
- 84 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 03:04:13.29 ID:PN1oiwtD0
- 【帰還】
男「…」
女「すぴー……」
男「くすくす。やっぱり寝ちゃいましたね?」
ねこたち「にゃー」
男「しー……おかあさんはお疲れなんです。寝かせてあげましょう?」
ねこたち「にゃん」
男「行きも帰りも……僕らだけですね。いい旅でした」
結局僕は、お姫様をおんぶして帰りました。
ねこさんたちには歩いてもらって…星の綺麗な帰路を歩きました。
帰ったら僕も寝よう。二人で明日は、ひりひりになった肌を冷やしあいましょうね?
女「……すぅ……ん」
- 89 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 06:31:43.87 ID:PN1oiwtD0
- 【日常】
男「ただいま」
とてて…
女「おかえりー!」
男「よいしょっ……あれ?なんか重くなりました?」
女「!そ、そんなことないもん!」
男「あはは、うそですよ」
女「お風呂にする?ご飯にする?それとも……」
男「ご飯にしますか?」
女「……やーだ!」
かぷ。
男「/////」
女「えへへー////椅子でまったりー!」
男「えぇ。お連れしますよ。大事な大事な僕のお嫁さん?」
ちゅ!
女「////にゃんにゃん////」
ねこたち「にぃ」
ごろごろ…
- 91 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 07:12:50.75 ID:PN1oiwtD0
- 【欲しいもの】
ゆらゆら…
男「ねぇ女さん?」
女「んー?」
男「もうすぐお誕生日ですね」
女「////」
男「なにか欲しいものはありますか?」
女「んー……一番欲しかった物はもう貰っちゃったからねぇ」
男「えへへ///」
女「こんなに綺麗な指輪……これ以上に幸せになれるプレゼントなんてないよ?
でも大好きな旦那さんから貰える物ならなーんでも嬉しいよ!」
ぎゅー。
男「それもそうですよね。僕がそうなんだから……うん、楽しみにしていてください」
女「////」
男「さ、キスをしましょう?」
女「にゃんにゃん!」
ちゅっ。
カチ…
- 92 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 07:17:39.85 ID:PN1oiwtD0
- 【探し物】
男「というわけで……」
マスター「うんうん、それは悩みますねぇ。私も家内の誕生日はいつも苦労しました……」
男「で、お休みですけどマスターになにかヒントを貰いにやってきました」
マスター「はは、僕にはなんにもアドバイスなんてできないですよ?男君があげるものなら……
女さんはなんだって喜んでくれます。そう言ったんでしょ?」
男「ふふ、全部お見通しですか」
マスター「ははっ」
マスター「あ、そうだ」
男「え?」
マスター「季節が季節ですからね。もしよろしければ……」
男「……あー!なるほど……」
マスター「すぐそこに工房があります。まあ一日通い詰めれば大丈夫ですよ」
男「いいですね。それにします」
マスター「はっは。それは僕もいいと思いますよ」
- 93 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 07:21:52.30 ID:PN1oiwtD0
- 【昔】
男「あ、これって……」
マスター「え?ああ、私の青春ですね」
男「へぇ……レコードかぁ」
マスター「よかったら何か聞いてみますか?あのジュークボックスがまだ現役ですから」
男「いいんですか?」
マスター「もちろん。いいものは世代を超えて広がっていきます。僕にはもうその役目が廻って
きましたから……どれ、これなんか……」
男「?さいも……?」
マスター「はは、絶対に何処かで聴いたことがあるはずですよ……さぁ」
男「…」
マスター「ふふ、どうでしょう?」
男「……マスター……」
マスター「ん?」
男「……この曲……この曲の題名は!?」
マスター「え?ああ、これは――」
男「……これだ……女さん……」
- 95 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 07:28:29.22 ID:PN1oiwtD0
- 【君の誕生日@】
男「ただいま!」
とてて…
女「お帰り!」
男「よいしょっ、うんいつもの君ですね。お誕生日おめでとうございます!」
女「////ありがとー////」
男「ささ、すぐに晩御飯の準備をしますね。今日は豪勢に行きますよ?」
女「わーい!」
男「ふんふーん♪」
ねこたち「にゃーん」
男「?ん?どうしました?」
ねこたち「にゃ」
男「あ……またなにか咥えて、って綺麗な木の実ですね」
ねこたち「にゃん!」
男「……くすっ、おかあさんへのプレゼントですか?」
ねこたち「にゃにゃ!」
男「うん。喜んでくれますよ?お母さんは居間に居るから、持って行ってあげてください?」
ねこたち「にゃー」
たたた…
男「ふふ、ほんとに可愛い家族ですね……幸せだなぁ」
- 100 名前: 大学中退(関東地方) :2007/03/20(火) 10:10:59.72 ID:ShFM02x/0
- 【君の誕生日A】
男「さあ、準備が出来ました」
女「ねーねー!見て!綺麗な木の実!」
男「ふふっ、よかったですね?」
女「うんっ!ねこさんありがと!」
なでなで。
ねこたち「にゃーん」
ごろごろ…
男「さ、テーブルの上を片付けますよ?」
女「わ、すごい……」
男「くすくす。今日は女さんの大好きなものづくしです。お気に召しますか?」
女「うんうん!///」
男「で、特等席も用意しました。今日は向かい合ってじゃなくて……おいで?」
ぽんぽん!
女「////」
ぽふ!
- 101 名前: 大学中退(関東地方) :2007/03/20(火) 10:12:54.50 ID:ShFM02x/0
- 【君の誕生日B】
男「女さん?18歳のお誕生日、おめでとうございます!」
ちゅ!
女「///ありがとー///」
ねこたち「にゃんにゃん!」
ちゅっちゅっちゅー!
女「////」
男「皆君が大好きですよ?これからもよろしくお願いします」
女「うん!」
ちゅ!
男「さ、いただきましょう?」
女「いただきまーす!」
男「あーん」
女「はむ!もぐもぐ……/////」
男「おいしい?」
女「////」
こくこく!
男「うん。どんどん食べてくださいねー?はい、あーん」
女「ぱくっ!」
- 102 名前: 大学中退(関東地方) :2007/03/20(火) 10:16:43.35 ID:ShFM02x/0
- 【君の誕生日C】
女「ふぃ……ご馳走様でした///」
男「さ、ケーキをお持ちしましょう」
男「蝋燭を立てて……もちろんおじいちゃんの手作りですよ」
女「可愛いねー?」
男「さ、出来ました。カメラを持ってきましたので……ん?」
くいくい!
ねこたち「にゃー」
男「え?あ、シャッター押してくれるの?賢いねぇ」
女「大丈夫?」
ねこたち「にぃ!」
男「さー笑ってください?」
女「にー////」
ねこたち「にゃ!」
ぽこ!
カシャ!
男「おぉ、ちゃんと押してくれた……すごいなぁ」
女「ねーねー?もう一枚!こんどはちゅーしてるのがいい!///」
男「うん。仰せのままに……ん……」
ちゅっ。
ぽこ!
カシャ!
- 103 名前: 大学中退(関東地方) :2007/03/20(火) 10:30:04.34 ID:ShFM02x/0
- 【君の誕生日D】
男「さ……蝋燭の火を消してください」
女「うん!ふー……」
ねこたち「にゃー」
男「あーん」
女「////」
男「……ふふっ、もうわざとクリームをつけるようになりましたね?」
ぺろっ。
女「/////えへへ////」
男「さ……お待ちかねのプレゼントです」
女「わくわく……」
男「じゃーん!」
女「!なになに!?開けていい?」
男「もちろんです。あ、でもやさしく開けてね?」
女「?なんだろ……」
ガサガサ…
女「!わ……わぁ……」
男「ガラス工房で作った、オリジナルのグラスと風鈴。あとはねこさんたちにそっくり
な置物です。全部……僕の手作りだよ?」
女「わ……あ、ありがとう!」
ぎゅー!
男「////」
ぎゅー…
- 104 名前: 大学中退(関東地方) :2007/03/20(火) 10:34:05.74 ID:ShFM02x/0
- 【思い出】
男「喜んでもらえた?」
女「もちろん!男君大好き!」
すりすり…
男「うん。ありがとう。……実はね……もう一個あるんです」
女「?」
男「ちょっと縁側に出ましょうか。よいしょっ」
男「耳を貸して?」
女「?うん」
男「もっと引っ付いてもいいですか?ぎゅーっと」
女「////」
ぎゅー…
男「……みつけました」
女「?」
男「女さんと……おかあさんの思い出です」
女「え?」
- 105 名前: 大学中退(関東地方) :2007/03/20(火) 10:42:45.61 ID:ShFM02x/0
- 【Sound Of Silence@】
男「前に女さんが言っていた、お母さんがよく歌ってくれた曲。見つけたんです」
女「!!」
男「……聴いてみて下さい」
女「……あ……」
男「……これです……よね?」
女「……うん……うん!……この曲……おかあさんの曲!!」
男「サウンド・オブ・サイレンス。サイモン&ガーファンクルって人達の曲です。
マスターに聞いて、女さんから頂いたiPodに入れてきました……」
女「わ……おかあさん……おかあさんの……うた……」
男「…」
しばらく…曲が終わるまで、僕達は会話をしませんでした。
二人で、僕らが生まれるよりもずっと前に生まれた曲を…静かに聴きました。
- 106 名前: 大学中退(関東地方) :2007/03/20(火) 10:49:15.02 ID:ShFM02x/0
- 【Sound Of SilenceA】
女「……うん」
男「いい曲ですね」
女「……おかあさん……」
男「この曲、ほんとうはちょっと哀しい曲なんですよ」
女「え?」
男「Sound Of Silence。「静寂の音」。……わかりますか? 」
女「…」
男「僕らが生きる「今」はとても便利な世界になりました。携帯電話。パソコン。
車。……なんだってできる世の中です。それは誰しもが望む世界。望まれた正解の世界」
女「うん……」
男「そんな完璧な世界でも、僕達は忘れがちなことが沢山あります。……言葉。君と
こうやって二人になる時間。意味」
女「…」
男「携帯があればいつでも僕達は話せる。パソコンがあればいつでも僕達は意識を共有できる。
車があれば僕達はいつでもどこにでも行ける……でも、それらがないからこそ、こんな何にも
ない縁側で、君と僕は最高の時間を過ごせるんです」
- 107 名前: 大学中退(関東地方) :2007/03/20(火) 11:02:17.18 ID:ShFM02x/0
- 【Sound Of SilenceB】
男「そこに居て当たり前。いつだって逢えて当たり前……それはとっても
幸せですけど、ふっとその瞬間が消えてしまうと、大変な後悔をするんです」
女「うん……おかあさんも……」
男「このうたは、それを忘れないでほしい。「当たり前」が「当たり前」だなんて思わないでほしい。
……いつまでも、人の心に向き合って居てほしい。そんな思いが沢山詰まってるんです。」
男「女さんのおかあさん。今となっては……僕のおかあさんでもありますが、このうたを何故女さんに聴かせていたか、
もうわかりますよね?」
女「……うん……」
男「僕らは夫婦です。僕らは恋人です。友達でもあり、他人でもある……女さんとおかあさんも同じことです。
その僅かな違い。でも同じ意味。その一瞬一瞬を……ちゃんと楽しんでください。そういうことですよね」
女「うん……ひっく……」
男「…」
ぎゅっ…
カチ…
男「……もし僕が死んで……女さんが死んで……かたっぽだけがこの世に残されたとしても、悲しみだけ
が僕達を包むのではなく、君と出会えてよかった。君の傍にいれて良かった……そう思えるよう、一秒ずつ
を大切に生きましょう?僕らは人間です。こうやって誕生日を迎えることは、死に近づいていることです。
揺ぎ無い事実。ならば、それがいつか僕らを襲うなら……」
女「ひっく……恐くないように……哀しくないように……」
男「ずっと笑っていよう。ずっと……毎日を忘れないで生きていこう。」
女「おかあさんの……私への……ひっく」
男「……大切な想いです」
- 108 名前: 大学中退(関東地方) :2007/03/20(火) 11:08:38.02 ID:ShFM02x/0
- 【時間】
ずっと聴いていました。
時間はどんどん過ぎていきます。
今が当たり前でも…数分先にはその幸せもなくなっているかもしれません。
ならば、僕達ができることは一つ。
そのなんでもない日常を
精一杯生きる。
貧しくっても
思い出は残るんだ。
どんなに裕福でも
当たり前に感じてしまえば0になるんだ。
- 109 名前: 大学中退(関東地方) :2007/03/20(火) 11:09:00.17 ID:ShFM02x/0
-
なら僕は
この小さな家で君と二人でいい。
いつか君を失う日が来ても
僕は君を忘れない。
君と生きるこの時間を…
僕はずっと心に留めておこう。
僕は…
- 110 名前: 大学中退(関東地方) :2007/03/20(火) 11:10:33.40 ID:ShFM02x/0
-
君と出会えたこの人生を心から喜んで、君に微笑みを向けよう。
愛を教えてくれて、ありがとう。
大好きです。
- 143 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 21:32:50.73 ID:PN1oiwtD0
- 夜女スレ立てれなすぎワロタ
【感】
女「んっ……ん」
男「……大丈夫ですか?」
女「うん……大好き……もっと」
男「……」
女「ふぁ……っ」
男「ふぅ……」
女「……気持ちよかった?」
男「うん。とっても……ありがとう」
なでなで…
女「////」
男「女さんはどうでしたか?」
女「え?あ……初めは痛かったけど……////」
男「ふふっ、大人に……なりましたね?」
女「////」
男「……」
女「すぅ……ん」
男「……大好き……」
なでなで…
男「……えっちなのも……全部ひっくるめて……ずっと愛し合いましょうね?」
女「すー……くぅ」
男「おやすみ」
ちゅっ。
- 144 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 21:37:19.90 ID:PN1oiwtD0
- 【大雨】
男「わー……」
女「すごいねー」
ねこたち「にゃー」
男「あーあ、これじゃ川が洪水起こしちゃいますね」
女「怖いねー。雨漏りしないかなぁ?」
男「うーん……なんとも」
ねこたち「にゃーん」
かりかり…
女「あ、だめだよ?外はあぶないの」
男「くすくす。興味津々ですねぇ」
女「…」
男「さ、お茶を……?」
カラカラ…
男「あ」
女「えーい!」
ダーッ!
男「あ!……もー、なにしてるんですか?」
女「えへへ//びしょびしょー!」
ザアアアアアッ!
男「……よーし!」
ダッ!
男「うわー!すごいねー!?」
女「ねー?きゃはは!」
男「わー!」
ねこたち「にゃーん!」
ザアアアアッ…
- 145 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 21:41:27.44 ID:PN1oiwtD0
- 【どろどろ】
男「うひゃー、びしょびしょですねー?」
女「楽しかったねー!?」
わしわし…
ねこたち「にゃ!」
ブルブルブルッ…
男「ふふ、そうですね。さ、お風呂入りましょうか?」
女「うんっ!」
男「ふぁー……」
女「あったまるねー?」
ねこたち「にぃー……」
男「ねこさんは水を怖がるはずなんですけどねぇ……まあいいか」
女「雨も楽しいね?」
男「うん。君となら、どんなことでも楽しめるよ」
女「////」
男「この歳でどろどろになるのも悪くはないですね」
女「そーだねぇ……ふぃー」
- 146 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 21:47:43.95 ID:PN1oiwtD0
- 【里帰り】
男「女さん?」
女「んー?なに?」
男「ちょっと僕の実家に行きませんか?」
女「ふぇ?」
男「明日のお祭り用に……僕の母親が浴衣を用意してくれました」
女「!」
男「いちから仕立てた世界に一つの浴衣らしいですよ?どうでしょう?」
女「いくいく!いいの!?」
男「えぇ。お嫁さんですからね。僕の母親も、娘の服を作るのが夢だったらしいですよ」
女「////」
女「おんぶ!」
男「はい。よいしょっ」
女「楽しみー///」
男「えぇ。一緒に編み物のお話でもしてあげてください。喜びます」
女「/////」
- 147 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 21:52:39.80 ID:PN1oiwtD0
- 【姑】
男「ただいまー」
女「た、ただいま!」
男「さ、着付けてもらってください」
女「////」
カラカラ…
男「いいですかー?」
女「いいよー!」
カラカラ…
男「おぉ……」
女「どう?」
男「やー、ばっちりです」
女「////」
男「やはりかあさんとセンスが似てますもんね?」
女「////おかーさんありがとう!」
男「ふふっ、照れてるのを見るのは初めて、いたたっ!蹴らないでください!」
女「////」
- 148 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 21:56:59.14 ID:PN1oiwtD0
- 【祭り】
男「さ、行きましょう」
女「しゅっぱーつ!」
男「わー……」
女「人多いねぇ?」
男「手を放しちゃだめですよ?」
女「うん!」
ぎゅー。
男「さてと……何か食べても大丈夫でしょうか?」
女「えっと、うーん……みっつぐらいなら……」
男「じゃあ何か食べたいのはありますか?」
女「……りんご飴////」
男「うん。じゃあ僕はたこ焼きです。あとひとつは……ねこさんたちに何か買って帰りましょう?」
女「うん!」
男「はい。りんご飴ですよ」
女「わー……これ食べてみたかったんだぁ……」
男「あーん」
女「///ぺろぺろ……あまぁい///」
男「僕も一口もらっていいですか?」
女「もちろん!あーん」
- 149 名前: 屯田兵(千葉県) :2007/03/20(火) 22:00:50.12 ID:PN1oiwtD0
- 【あつあつ】
女「じゃあ今度はたこ焼き!」
男「えぇ。おいしそうですね」
女「やったね?」
男「ふふ、可愛い子って言われましたね?オマケもしてくれたし、いいお嫁さんを
貰いましたねぇ、僕は」
女「くすくす。そこー?」
男「えへへ。さ、あーん……っとその前に、ふーふー」
女「ふーふー」
男「は、あーん」
女「ぱくっ!はふはふ……んー///」
男「僕もください。あー……」
女「はーい。あーん……美味しい?」
男「ほふほふ。うん。あつあつで美味しいですね。あ、またソースつけて……」
女「////」
男「だんだん大胆な子になってきましたね?あー……」
ちゅ!
- 169 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 01:44:27.28 ID:2uSGr3M70
- 【土産】
女「ねこちゃんのお土産どうする?」
男「そうですねぇ」
女「あ、金魚すくい」
男「……それは……食べちゃいます」
女「あー。そっか……じゃあ、わたあめ!」
男「んー、歯に悪いと思いますよ?」
女「うーん……」
男「あ」
女「?」
男「あれなんてどうです?」
女「ん?あ、水風船?」
男「ふふっ、僕あれ得意なんです。させてもらってもいいですか?」
女「うんっ!」
男「じゃあ見ててくださいよ?それっ……」
女「!わ、すごい!」
男「ふふ、一つじゃ満足しませんよ?それそれ……」
女「わ、わー……」
男「いっぱいとれましたね」
女「////」
ぱしゃぱしゃ!
- 171 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 02:02:01.43 ID:2uSGr3M70
- 【か】
ぱしゃぱしゃ!
男「ふふ、お気に入りですか?」
女「うん!ねこちゃんも喜ぶかな?」
男「えぇ。おそらくすぐに飛びついて……パンッ!ですね」
女「ふふっ、お部屋で与えちゃだめだねー」
男「そうですね」
女「……あぅ」
男「ん?」
女「ここかゆい」
男「え?あ、あー……蚊ですね」
女「うー……」
かきかき。
男「ほら、かかないの」
女「でもー……かゆーい」
男「…」
男「こっちおいで?」
女「んー?」
男「刺されたトコ……見せて?」
女「?ここ!」
ちゅっ。
女「!」
ちゅー…
女「////男君/////」
男「……どうかな?」
女「////ありがと!でも……こっちがいい」
男「……うん」
ちゅっ。
- 173 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 02:23:29.72 ID:2uSGr3M70
- 【花火@】
男「あ、もうこんな時間ですね」
女「花火?」
男「えぇ。よく見えるところに行きましょうか」
女「ここ?」
男「うん。誰にも見つからない……隠れスポットです」
女「わ、真っ暗」
男「大丈夫。僕がちゃんと手を――」
女「んーん。抱っこして!」
男「//はい。ほら、おいでおいでー?」
女「/////」
ぽふ。
男「ぎゅーってしていい?」
女「もちろーん」
ぎゅー。
女「/////あ、始まった!」
ヒュー……ドォン!!
- 174 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 02:24:06.72 ID:2uSGr3M70
- 【花火A】
男「おぉ……」
女「すごーい!綺麗……わー」
男「来てよかったですね。こんな近くで花火見るの初めてです」
女「私も……わ、おっきー……」
男「…」
女「?あ、だーめ」
男「え?」
女「……キスはいつでもできるでしょ?今は……二人で花火見るの。ね?」
男「//////」
女「ふふ、男君のえっち!」
男「だ、だって////」
女「///あ!たーまやー!」
男「おー」
初めて…女さんにキスを拒まれました。ちょっとだけ雰囲気が読めなかったみたいです。
恥ずかしいなぁ…でもちゃんと、花火が終わると…やさしく舌を重ねてくれました。
甘い甘い…林檎の味がしました。夏の彼女。大好きです。
- 175 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 02:32:49.36 ID:2uSGr3M70
- 【こども】
男「さ、帰りますか」
女「おんぶー」
男「……楽しかったね」
女「うん」
男「来年も、そのまた来年も……こうやってここに来ようね?」
女「そのうち、可愛い子供も連れてねー」
男「あら、子作りですか?」
女「/////」
男「ふふ、そうですね。そのうち……可愛い子供、育てましょうね」
女「……大好き」
男「愛してるよ」
女「もっと!」
男「好き。ずーっと……君を愛してます」
女「……うん……」
男「君と……大好きな君が産んでくれた子は、僕が絶対に幸せにします。
だからずっと……僕の傍に居てくださいね?」
女「////約束////」
男「約束です」
カチ。
- 177 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 02:40:57.90 ID:2uSGr3M70
- 【冷房】
男「女さん」
女「ふぇ?なぁに?」
男「僕ですね。今年の夏は……一度も冷房に頼ることがありませんでした」
女「えー?」
男「それどころか、扇風機すら使いませんでした」
女「あ……ごめん……ないもんね」
男「やや、そうじゃなくて……結構なんとかなるものなんですね」
女「そうだね。私はずっとそうだったよ?」
男「ないものねだりになるかと思いましたが、全然でした。貧乏もいいですね」
女「////そのかわり、こうやって裸で寝ちゃうのも増えたけどね?///」
男「/////」
女「にゃんにゃん!」
すりすり…
- 178 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 02:44:31.52 ID:2uSGr3M70
- 【セミ】
男「…」
女「アイス食べる?」
男「ふー……まだまだ暑いですねぇ」
女「もうすぐ夏休みも終わるのにねぇ?」
男「どんどん気温は下がってるけど……まだ満足できないですね」
女「冬が来てくれたら、もっともっとべたべたできるのにねー?」
男「そうですよね。あー……セミも大変だなぁ」
女「みーんみーん」
男「……サクラの木沢山居ますね……」
ねこたち「にゃー」
かりかり…
男「あ、こら。降りられなくなってもしらないですよ?」
ねこたち「にゃーん……」
女「くすくす」
- 204 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 11:42:17.77 ID:2uSGr3M70
- 【お墓参り@】
男「先生。こんにちは」
女「こんにちは!」
男「前にもお連れしましたが……この度晴れて夫婦になりました」
女「////」
男「……先生の教えの通り……大切な人です。一生大事にします」
女「…」
男「くすくす。湿っぽいのは先生も嫌いでしたね?さ、今日は先生が好きだった
おはぎをお持ちしました」
女「私と男君で……二人で作りました!」
男「どうか、そちらからも僕達を見守っていてください。僕達は幸せです」
女「うんっ!」
- 205 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 11:47:44.67 ID:2uSGr3M70
- 【お墓参りA】
女「おかあさん。こんにちは!」
男「お久しぶりです」
女「今年の夏は……男君といろんな思い出作りました!……綺麗な指輪も貰って、とっても
幸せです!こんなの全然想像してなかったや……えへへ///」
男「…」
なでなで…
女「……おかあさんに教えてもらったように……毎日を楽しんで生きてます。……もう泣かないよ?
もう哀しくないです。私の隣には……素敵な旦那さんがいるもん!」
男「はい。大切にします」
女「///今日は、男君と二人で作った蝋燭を持ってきたよ!チューリップの香りの蝋燭!おかあさん
花好きだったもんね……はい」
コト…
女「……ずっとずっと……忘れないよ。私のたった一人のおかあさん。ありがとう」
男「僕は、今最高に幸せです。……可愛いお嫁さん。ずっと傍に居てもらいます」
- 206 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 12:04:16.13 ID:2uSGr3M70
- 【線香花火】
男「ただいまー」
ててて…
女「おかえりー!」
男「よいしょ。ふふ、年がら年中あまえんぼさん?」
女「/////」
ねこたち「にぃ」
カサカサ。
女「?なーにこの袋?」
男「今日は食べ物だけじゃなく……こんなの持って帰りました」
女「!花火!?」
男「えぇ。さ、縁側へ行きましょう?」
女「わー……」
男「まあ大きいのはさすがにダメでしたけど……線香花火なら」
女「////きれー////」
男「そうですねぇ。勝負しますか?どっちが長い間落とさずにいれるか……」
女「んー?望む所だー!」
男「そーっと……」
女「むぅ……」
ねこ「にゃーん」
パシッ!
女「あ!」
男「ふふ、はい女さんのまけー」
女「ち、違うもん!今のはねこさんが……めっ!」
ねこ「にゃ?」
- 209 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 13:12:34.27 ID:2uSGr3M70
- 【夏の終わり】
男「あと一日か……」
女「いっぱい遊んだね?」
男「もう来年は、僕達は働いているので……実質最後の夏休みでしたね」
女「うん。今までで一番幸せな夏休みだったよ?」
男「そうですね」
女「これからも……男君がずっと一緒だから夏休みなくても平気だよ?」
男「え?そうですか?僕は夏休みはあったほうが……」
女「……ぷー」
男「はは、嘘ですよ。さ、お風呂入りましょう。今日は早く寝て……明日は
さっさと学校行っちゃいましょう?」
女「えー、ベッドでお話はー?」
男「くすくす。もちろんです。眠くなるまでにゃんにゃん。ですよね?」
女「/////」
こくこく。
ねこたち「にゃんにゃん!」
- 210 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 13:16:32.29 ID:2uSGr3M70
- 【九月】
男「秋ですね」
女「ねー」
男「でもまだ……暑いは暑いんですけどねぇ……」
女「ねー……はぅ」
男「今日はお休みですけど、喫茶店行きましょうか?マスターさえよければ、なにか
冷たいもの作らせてもらいますよ」
女「うんうん!」
男「おはようございまーす」
マスター「あれ?どうしました?今日はお休みじゃあ……」
女「えへへ////来ちゃいました!」
男「すいません。あの……厨房お借りしてもいいですか?」
マスター「ふふっ、さては暑くて逃げてきましたね?えぇ。よければ私にも冷たい珈琲頂いてもいいですか?」
お客「俺もー!」
男「はは、お客さんはお代を頂きますよ?」
お客「……ちぇっ」
マスター「あっはっは」
- 211 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 13:22:27.41 ID:2uSGr3M70
- 【秋メニュー】
男「さ、どうぞ」
女「んー……いい香りー///」
マスター「どんどん上達しますねぇ」
男「マスター?秋の特別メニューとかってあるんですか?」
マスター「そうですねぇ。裏山にきのこや山菜、畑でサツマイモなんかが採れますので
なにか考えてもらってもいいですか?」
男「あ、いいんですか?じゃあ……うーん」
女「サツマイモのプリン!」
男「くすっ、リクエスト?」
女「/////」
マスター「でもいいんじゃないですか?若い子にも人気が出そうで……あ、そんな子来ないですかねぇ」
男「うー……」
女「……んー」
お客「最近の子はこういう雰囲気の店より、ファミレスとかそんなんだよなぁ。うちの娘も
なんだかこじゃれた有名店ばっかり行きたがってよお……」
男「まあなにか考えて見ますね」
女「おー!」
- 212 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 13:26:58.41 ID:2uSGr3M70
- 【文化祭】
先生「さー、もう文化祭のシーズンだ。なにかやりたい店とかあるかー?」
男「そうですねぇ……」
同級生B「焼酎バーとか――」
先生「よーし、B帰っていいぞー」
同級生A「どんだけだよ……」
女「うーん……おばけやしき!」
先生「えー?それは3組がするからなぁ」
女「しゅん……」
男「あ」
男「喫茶店はどうですか?」
先生「!おぉ!それなら……」
男「えぇ。僕がなにか作りましょう」
女「じゃあ私ウエイトレスしますよー?」
先生「いいねぇ!プロが二人もいるんだし……ほかの子はどうかな?」
生徒「いいんじゃない?」
生徒「うん。メイド……ごほっごほ!」
先生「うし!じゃあ決まりだ!喫茶店!」
同級生B「先生、酒はメニューに含まれ――」
先生「ねーよ」
- 213 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 13:30:56.12 ID:2uSGr3M70
- 【客寄せ】
男「そういうわけで、よければ招待券です」
夕方「おー!いいのかい?」
男「えぇ。うちの学校の文化祭は、これさえ持ってれば誰だって入れますよ」
夜中「へぇー。文化祭かぁ……いったことねーなそういうの」
店長「僕も少しぐらいなら大丈夫かなぁ」
男「僕は嫁さんと喫茶店をしますので、是非」
夕方「おー!」
夜中「嫁……かぁ」
- 214 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 13:35:32.83 ID:2uSGr3M70
- 【都合よく四枚】
男「これ、マスターの分です」
マスター「あ、これはこれは」
男「それでですね。メニューのことなんですが……」
マスター「ん?」
マスター「……なるほど」
女「どうですか?私はいい案だと思うけど……」
男「マスターが許してくれるなら……」
マスター「もちろん。全然大丈夫ですよ。お願いしたいくらいです」
男「!ほんとうですか!?」
マスター「えぇ。是非」
女「やったね!じゃあ早速採取しに行こうよ!」
男「そうですね」
マスター「はっはっは」
- 215 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 13:42:15.14 ID:2uSGr3M70
- 【ねこはな】
男「んしょ……ねこさーん?」
ねこ「にぃ?」
男「これはどうですか?」
ねこ「くんくん……にぃ」
男「あ、食べられませんか」
女「ねーこちゃん!」
ねこ「にー」
女「これはー?」
ねこ「にぃ……くんくん……にぃにぃ!」
女「大丈夫?男くーん!これ食べれるってー!」
男「ふぅ。きのこいっぱいですね」
女「ねこさんありがとうねー?」
ねこ「にぃ!」
男「ふふ、強い味方ですねぇ」
女「でもほんとに大丈夫かなぁ?」
男「まあ……大丈夫でしょう。ね?」
ねこ「に!」
こくこく。
男「さ、あとは芋ほりですね」
- 216 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 13:53:02.57 ID:2uSGr3M70
- 【芋】
男「さあ、畑……ん?」
??「よいしょっ……っと」
女「あれ?誰か居るね?」
男「……なんか見覚えが……」
??「ねぇちょっと!やっぱりまずいって!」
??「大丈夫だよ。一本ぐらい……」
男「こら!」
??「うわっ!」
男「……やっぱり彼方達ですか」
同級生B「あ、なんだ。男か……」
同級生A「なんだじゃないよ!だからダメだって……男もとめてやってよ!」
男「ふふ、21世紀に芋泥棒ですか?」
女「だめだよー?」
同級生B「やー……丁度いい畑を見つけたんで、芋焼酎用にと……」
男「あはは。言ってくれたらあげますのに……はい、どうぞ」
同級生A「!いいの?」
女「私達のお店の畑だもん!……いいのかな?マスター怒らない?」
男「えぇ。内緒です。学校に持っていくって言えば……ね?」
同級生B「ありがたやありがたや……うし!」
- 217 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 13:57:45.95 ID:2uSGr3M70
- 【ばれてた】
マスター「はっは。また来ましたか」
男「あれ?マスター知ってたんですか?」
マスター「えぇ。昔によく芋を盗みに来ていた子が居ましてね……」
女「昔?」
マスター「はい。その子……まだ若いのに焼酎作るんですって……私も別に気にしてなかった
ですからね。あげてたんです」
男「……あ」
女「もしかして……B君の?」
マスター「おそらく、親父さんでしょうね」
男「あー。くすくす、親子は似るんですね?」
マスター「すごいですねぇ」
女「あはは!」
マスター「さ、これでいいですか?」
男「はい。あとは学校で……」
女「がんばろうね!」
- 218 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 14:07:08.19 ID:2uSGr3M70
- 【文化祭当日@】
男「さ、準備はいいですか?」
女「おっけー!」
生徒「わぁ……メイド服……////」
同級生A「////なんで私まで///」
女「可愛いよ?おそろいだね?///」
同級生B「……巫女もいいけどこれもありだな……」
同級生A「!!/////」
男「じゃあみなさん。これが……僕らの喫茶店の新メニューです」
女「裏山で採れたキノコのパスタとさつまいもプリン!美味しいよ!」
生徒「おー」
先生「すごいな……職人だなぁー」
男「すいません。僕のわがままで……」
先生「いやいや。美味けりゃなんでもいいさ!」
女「えっとねー、若い人に食べてもらって……感想が聞きたいです!」
生徒「すげーな。俺これなら食えそうだわ」
生徒「私もー。おしゃれだよねー?」
男「ふふ、思ったとおりですね」
- 220 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 14:10:58.14 ID:2uSGr3M70
- 【文化祭当日A】
女「いらっしゃいませー!」
夕方「お!可愛いのがいるー!」
ぎゅー!
女「ひゃっ!夕方さん/////」
男「こらこら。おさわりは禁止ですよ?マナーの悪い人はもこもこです」
夕方「あっは!ごめんごめん!」
夜中「あー……なんか綺麗だなー」
男「いらっしゃいませ。どうぞこちらへ」
男「どうですか?」
夕方「んー!プリンめがっさ美味しいねー!?」
夜中「おう。このパスタも……んー」
女「///よかったねー?」
男「えぇ。全部うちの喫茶店で出していますので、よければお越しください」
夕方「もっちろんさー!あ!店長ー!こっちこっち!」
- 223 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 14:16:05.10 ID:2uSGr3M70
- 【文化祭当日B】
マスター「あらら、大盛況ですね」
男「あ!マスター」
女「ふふ、いらっしゃいませー?」
マスター「あ、君は……」
先生「お久しぶりです!いやー、マスター変わりませんねー?」
マスター「はっは。君はおじさんになったねぇ」
先生「そうですね。もう昔みたいにやんちゃできないです。どうですか?男と女は?」
マスター「えぇ。とってもいい子です。私はいい従業員を見つけましたよ」
先生「そうですか!やー、あいつの淹れる珈琲が美味いのなんのって……」
マスター「私も大助かりですよ」
男「お待たせしました」
マスター「どうも。うん……いい匂いですねぇ。美味しそうだ」
女「生徒さんたちも美味しいって言ってくれてますよ!」
マスター「そうですか。うちのお店にも……活気がふえたらいいですねぇ」
- 225 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 14:21:10.25 ID:2uSGr3M70
- 【文化祭当日C】
女「早く早く……」
男「くすくす。ちょっと待ってください」
女「マスターにありがとうしないとね?」
男「えぇ。僕らの文化祭なのに……まさか厨房を変わってもらえるとは」
女「おかげで男君と文化祭デート!」
男「メイドさんとデートですね。きゅんきゅんです」
女「/////」
男「はい、あーん」
女「はむ!」
男「ほら、今日はソース零しちゃだめですよ?」
女「ほくほく。はーい///あーん!」
男「ぱくっ!」
同級生A「……」
同級生B「あーん」
同級生A「!?」
同級生B「ん?いやか?」
同級生A「/////あーん////」
- 227 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 14:26:23.09 ID:2uSGr3M70
- 【片付け】
男「ふぅ。大繁盛でしたね?」
女「すごかったねー?」
男「さ、これを片付けてもらっていいですか?」
女「はーい」
同級生A「これも?」
男「はい。おねがいします」
男「それじゃ、帰りますか……楽しかったね?」
女「ねー?」
同級生A「あ、制服……洗って返すな」
男「あ、いいです」
同級生A「は?」
男「なんか、マスターが似合ってるからあげてもいいよって……女さんじゃちょっと大きいんですよね?」
女「しゅん……」
同級生A「い、いいの!?」
男「えぇ。……ほら、高校最後の文化祭ですよ?」
同級生B「おーい?Aー?」
女「くすくす。探してるよ?」
同級生A「////うんっ!」
男「青春ですねぇ」
女「ねー」
- 228 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 14:47:19.77 ID:2uSGr3M70
- 【早い】
男「二学期って長いんですけどねぇ」
女「もう冬休みー?」
男「といっても一ヶ月はありますけどね」
女「でも早いねー?」
男「やはり三年生ですから……みんな受験モードです」
女「そっか……」
男「あんまりそこでいちゃいちゃするのもなんですし……」
女「だから体育倉庫?」
男「///ここなら存分に甘えてもらっていいですよ?」
女「にゃんにゃーん////」
ちゅっちゅ!
すりすり…
男「たしか……前もこんなのありましたね?」
女「ふぇ?」
男「ほら、跳び箱の中で」
女「あー////」
男「ふふっ、ずっとあまえんぼさんだね?」
女「うん///だーいすき!」
ちゅ!
- 229 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 14:56:40.03 ID:2uSGr3M70
- 【冬休み】
男「さあ、冬休みです!」
女「……もう卒業かぁ」
男「早いねぇ」
女「もうちょっと高校生したかったなー」
男「まあ……僕はこのまま夫婦喫茶ですから全然いいですけどね?」
女「///そうだけど///抱っこ!」
男「えぇ。よいしょ」
男「……何度もここを通って……学校に行きましたね」
女「それも……あとちょっとかぁ……」
男「あ、確かに寂しいですね」
女「ねー?」
男「でも、ずっと高校生はできないから……やるべきことはすべてしました」
女「?」
男「君を見つけて、恋をして……好きになってもらえて、キスもしました。僕の秘密、女さんの
こと……全部聞きました……エッチもね?」
女「/////」
男「僕が高校生で居る間に……思い出は予想以上に作れました。こんどは、君と夫婦の思い出です」
女「うん!」
男「さ、早く帰ってねこさんたちとご飯食べましょう?」
女「はーい!」
- 230 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 15:01:11.29 ID:2uSGr3M70
- 【ふかふか】
男「さ、寝ましょうか」
女「ふかふかー!」
ぽふ!
男「去年の冬は布団でしたからねぇ」
女「///ベッドいいねぇ////」
男「そーれ」
ぽふ!
女「ふぃ////おもいー///」
男「うりうり」
こちょこちょ…
女「きゃはは!やめてよー!」
男「ベッドいいねー?」
女「ねー?」
ちゅっ。
女「……ん……」
男「やっぱり……あったかいのが一番です」
女「///えっち///んっ……ふぃ……」
- 231 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 15:09:50.81 ID:2uSGr3M70
- 【寝顔】
女「……くぅ」
男「ふふっ、僕も……飽きないなぁ」
男「もう前みたいに……暗い部屋で一人じゃなくなったね?」
なでなで…
女「ん……すぅ」
男「まだまだ貧乏だけど……幸せだよね……みんな一緒だよ」
ねこたち「にぃ……」
男「僕はむしろ……このままがいいなぁ……ぎりぎりの生活で……君と子供と……
貧しくても暖かく生きていくんです。って、僕は一人でなにを……」
女「ん……おかあさん……だよ……」
男「あ……」
女「……うん……ぱぱと……まま……だいすきだよ……すぅ」
男「////どんな夢を////」
なでなで…
男「……おやすみ。可愛い寝顔のお嫁さん?」
ちゅっ。
- 233 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 15:15:18.77 ID:2uSGr3M70
- 【三学期】
男「……最後ですね」
女「うん……」
男「コンビニも……皆に笑って退職させてもらいました。もう、喫茶店だけです」
女「////どんどん大人だね?」
男「えぇ。もう、高校生は終わりです……三学期だって、ほとんど学校に行かないでいいし……」
女「……あのね?」
男「ん?」
女「お願いがあるの」
男「……なに?」
女「最後の……高校生だから……できるだけ毎日登校したい……二人で」
男「…」
女「最後まで、屋上でお弁当食べて、体育倉庫でいちゃいちゃして……けほけほになったら
ぽんぽんってしてほしいの」
男「うん、わかった。……最後まで高校生を楽しもうか」
女「////」
男「じゃあ早速。抱っこしましょう。おいで?」
女「よいしょ……」
- 234 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 15:22:14.61 ID:2uSGr3M70
- 【おめでとう】
マスター「そうですか……もう卒業か……」
男「春からはよろしくお願いします」
女「頑張ります!」
マスター「はやいものですね……君たちがここに来て、もう半年にもなるんですね」
男「そうですね」
女「ほんとにいいお店をみつけました!」
マスター「そう言ってもらえるのがなによりです。おかげ様で若いお客さんも増えましたし……」
同級生B「なー?」
同級生A「ねー?」
男「ふふ、ラブラブですね?」
同級生B「こいつがよー、俺の大学までついてきてくれるって言うからなぁ?」
同級生A「しかたないだろ?B一人じゃなんもできねーし」
女「……同居?」
同級生A「/////」
同級生B「ま、俺達は俺達。俺は饅頭と焼酎、それとこいつがいればそれでいいさ」
なでなで。
同級生A「///私もだよ/////」
男「はは、いつでもここに帰ってきてくださいね?」
女「そこの席は空けておくからね?」
- 235 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 15:31:51.10 ID:2uSGr3M70
- 【卒業】
男「……いこっか」
女「うん」
男「……ここを通るのも……最後だね?」
女「…」
男「卒業か……待ち遠しかったけど、いざそうなると寂しいですね」
女「……抱っこ」
男「はい」
男「……サクラが散ってます」
女「ひっく……」
男「泣かないで?」
女「だって……しかたないもん……ひっく」
男「ふふ、そうだね。それは哀しい涙じゃなくて……三年間の思い出だもんね?」
女「うん……ひっく、うん……」
- 236 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 15:32:37.99 ID:2uSGr3M70
-
男「楽しかったよ」
女「……私も」
男「これからも、君には苦労をかける。……貧乏でも……」
女「大丈夫」
男「……そうだね。僕らには、お金じゃなくて……沢山の温もり、愛があるんだから……」
女「ずっとずっと一緒。大好き」
男「……うん。愛してるよ」
- 237 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 15:33:48.27 ID:2uSGr3M70
-
サクラの舞う季節に
僕は君を見つけた。
銀杏が舞う季節に
僕は君を手に入れた。
雪が舞う季節に…
君と温もりを共感した。
太陽の下で
- 238 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 15:34:11.14 ID:2uSGr3M70
-
僕と君の、二人の人生が始まった。
- 239 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 15:35:20.97 ID:2uSGr3M70
-
これから
いろんな苦労をする。
でも
君がいる。僕がいる。
それだけで、なんだってできるんだ。
ありがとう。
…いろんな言葉を…
考えたけれど…
やっぱりこれしかないや。
- 240 名前: ほっちゃん(関東地方) :2007/03/21(水) 15:35:52.74 ID:2uSGr3M70
-
ずっとずっと、大好きです。
終わり